今日は未来予測のお話です。
もうしばらくしたら日本にプチパニックが来そうなので、準備しておきましょう、というお話です。
いつも言っていますが、私の予想は外れることは多いです。
ですが、「私はこういう判断で行動していますよ」ということです。
「ドル円150円台突破」の意味
今日のニュース記事をご紹介。
NY市場サマリー(20日)ドル150円台・ポンド下落、利回り上昇 株続落(Reuters)
円安(日本円の価値がなくなる方向性)が進んで、ついにドル円が150円台に乗せた、というものです。
「ドル円」というのはドルと円の換算レートで、ドルが分子、円が分母なので、日本円が安くなるほどドル円は高くなります。
そのドル円が、一つの節目を突破した、という状態です。
これまで何度も触れましたが、もはや日銀と日本政府には、円安を食い止める手段は残されていません。
後は、1日も効果が続かない為替介入を、やぶれかぶれで何回かできるだけです。
ここからは早い
なので私の中では、「ここからは早いだろうな」と予想しています。
つまり、どんどん日本円の価値は落ちていく、ということです。
だからまだ準備ができていない人は、すぐに準備に取りかかるのでいいかと思います。
ちょうど週末なので、この週末を使って、必要なものはいろいろ買っておくのもいいでしょう。
こういう「変化に対応すること」は、みんなが現状を理解していないうちに、さっと動ける方がいいかと思います。
今はまだ、多くの人が「ドル円150円台突破」の意味を理解していないか、理解していても「信じられない」と現実を拒絶しているだけです。
今起きているのは、「今までの経験になかったこと」
今日本で起きているのは、私たちにとって「今までの経験になかったこと」です。
多くの人が、「今までがこうだったから、これからもこうなるはずだ」と盲信しています。
だけど実際は、歴史では何度も繰り返されている出来事だし、予想しようと思えばできるものです。
2008年にも起きたことだし、2001年にも起きたことで、今回もその延長です。
ただ、まったく過去と同じではなく、少しひねりがきいているだけですね。
だから、多くの人が「今まで起きたことがない」と感じているだけです。
こういう「今までの経験になかったこと」が起きる場合、当然ですが「今までの経験」は役に立ちません。
ここで役立つのが、原理とロジックです。
というのも、「なぜこれが起きているのか」という原理とロジックが理解できていれば、その先に起こることを予想できますからね。
日本円は、これから5~6年で「最も価値が落ちるもの」
結論から言うと、この5~6年ぐらいで起きてゆく価値観変動の中で、日本円は「最も価値が落ちるもの」だと言えるでしょう。
シンプルな話、今の変化は「世界的な価値観の変化」と「お金の作りすぎ」で起きています。
何度も話しますが、ここ10年ぐらいは「新境地開拓が素晴らしい!」という価値観でした。
なので、どんなに各国の中央銀行がお金を作っても、そのお金は新境地開拓に向かっていて、結果としてGoogleやAmazonなどの先端IT企業が膨大な利益を上げていました。
ですが、人々は「もう変化はお腹いっぱい。これ以上は変化について行けないよ」となることで、新境地開拓に限界が出てきました。
すると、その反対の「社会維持が素晴らしい!」という価値観が出てきて、そっちに今まで作った膨大なお金が戻り始めた、ということです。
そして社会にある資源は有限なので、いろんな「生活基盤に必要な資源(食料やエネルギー)」が買いあさられて、ものの値段が上がってきたと。
なので、そういう「社会維持が素晴らしい」という価値観になるほど、基本的に「必需側」の価値が上がり、「投資や通貨側」の価値が下がります。
その中でも、日本は低利率で「投資用のお金」を膨大に提供していました。
だから新境地への投資が減ってゆくと、そういう「通貨は価値が下がる側」という中でも、相対的に基軸通貨のドルが強くなって、調達通貨である円が安くなってゆく、というロジックです。
結果として、日本円は「これから5~6年ぐらいで、最も価値が落ちるもの」だということです。
まぁ5~6年で終わるかどうかは分かりませんが、私の中では「最低でもそれぐらいの期間を想定するといい」という感覚です。
この全体像を理解しておくことが、変化を予測するには大切です。
今はまだ、変化の序盤の序盤
だから今はまだ、変化においては序盤の序盤です。
ようやく「崩壊が始まった」という段階ですね。
それなのに、現状でこれほど円の価値が落ちているということは、未来の下落幅を考えると、顔を青ざめさせるぐらいでいいように感じます。
今はまだ、多くの人がその意味に気づいていないか、「何かの気のせいだ。何かの間違いだ」と変化を拒絶している状態です。
そして「きっとしばらくすると、すぐに元に戻って、自分たちは今まで通り、変わらない生活を続けらる」と、現実から目をそらしているだけです。
ですが、ドル円が160円、170円と短期間で上がってゆくと、少しずつ人々は「何かおかしい」と気づき始めます。
身近の生活でも影響が目に見えてきて、どんどん値上がりしたり、企業が倒産して、変化が出てきます。
そして「これは現実だ」と人々が理解した時、プチパニックが起きるでしょう。
スーパーの棚から一時的に品物が消えたり、安全資産であるゴールドの現物を買うために、貴金属店に行列ができるかもしれません。
それでも多くの人が、日本円を持ち続ける
私の中では、それでも多くの人々は、日本円を抱え続けるんじゃないかと思います。
というのも、一般の人できちんとした金融知識を持っている人なんて、ほとんどいないからですね。
確かにここ5年ぐらいで証券会社の口座開設数は増えましたが、証券口座を持っていることと、「今、何が起きているのか」を理解していることは別のことです。
それに「今、何が起きているのか」という基本ロジックが分からないので、何が信じられるかを自分で判断できません。
なので、一部の人が「外貨買いに殺到する時」、「貴金属店に行列ができる時」が、円安のひとまずのピークになるでしょう。
そしてそれに影響された人々が殺到して、「値段が高い時に買う」をしてしまうと。
そしてしばらく中期的に安定して、「あれは一時的な混乱で、きっと元に戻ってゆく」と再び幻想を抱き始めて、再び円安が起きる、というサイクルの繰り返しでしょう。
さらに「価値観が壊される出来事」が起きる
で、当然それでもまだ序盤なので、次から次へと「価値観が壊される出来事」が起きます。
数年以内に株式の暴落(相対的に通貨の価値上昇)があり、同時にゴールドとシルバーも暴落するでしょう。
ここまで来ると、人々はもはや「何に価値があるのか分からない」と価値観が混乱します。
だって、日本円から価値がなくなったのに、株や国債からも価値が失われて、不景気で不動産価格も落ちて、安全なはずのゴールドやシルバーですら落ちるんですから。
本当は、それは「すべての資産で波が来ている」というだけなのに、目先の暴落で何を信じればいいのか分からなくなるわけですね。
だから、その後にゴールドやシルバーの暴騰があるのに、恐怖でついていけなくなると。
今起きていることの全体像が見えていないので、混乱して振り回されるばかりだということです。
だから自分軸がなくて変化の全体像が分かっていない人ほど、混乱して、取り残される不安から「みんなが走っている方向」について行きます。
そして猪突猛進のバッファローの群れができて、みんな崖下に落ちてゆくと。
一方で、全体の変化を理解できていれば、むしろそれぞれの状況で「波に乗る」ことができます。
つまり、普通の人は波に翻弄されるだけですが、波を理解できていれば、波を利益にもできる、ということです。
変化する状況では、自分軸を持つ人が強い
まぁこういう変化する状況では、自分軸を持つ人が安定できるし、豊かさを作れます。
それは、自分軸を持つ人ほど「自分にとって何が大切なのか」を考える習慣ができているし、理屈で理解できるからですね。
また、「今、何が起きているのか」を全体像から理解できることで、長期的な方向性を判断できます。
私たちはよく「自分は周囲と違っていて、周囲と同じようにできない」と苦しんできたものです。
ですがそれは裏を返すと、「今まで自分にとって大切なこと、自分の内面や本心に向き合ってきた」ということです。
だから変化する状況では、そういう「自分にとって何が大切なのか」を知っている人ほど、安定できます。
今から準備をしておく
で、「日本円に価値が落ちてゆく」と判断できれば、今から準備をしておくのもいいかと思います。
基本戦略は、今まで説明したように「防災用品の周りから増やしてゆく」です。
これからしばらくは、必需品ほど価値が上がっていきます。
で、家の中で言うと、防災用品は必需品の塊みたいなものですからね。
だから防災用品を中心として、長期保存できる必需品から増やしてゆくといいでしょう。
後は、エネルギー代も上がるので、今から工夫をしておくといいでしょう。
低消費電力のものにするとか、冷暖房に頼らずに心地よく過ごす方法だとか、いろいろ模索しておくといいでしょう。
ライフスタイルを変える方が楽なこともある
私の中では、変に我慢するぐらいなら、いっそライフスタイルを変える方が楽なことも多いように思います。
「思い切って、それが必要な状況をばっさり切ってみよう」という発想で、ライフスタイルを変えるわけですね。
「いっそ車は減らしてみよう」とか、「いっそこの家電を使うのをやめてみよう」、「いっそこの活動をやめてみよう」と発想するのもいいでしょう。
すると、新たな発想ができるかもしれません。
で、余った長期的なお金は、別の資産にしておくと。
私の判断では、現状では「シルバーをETFで」、「ゴールドをETFで」、「米ドルMMF」の組み合わせです。
そして大切なのが、今はレバレッジを上げずに、信用取引もせずに、いわゆる「借金をしてまで投資をしない」ことです。
ただ、どの資産にも波は来るので、そのタイミングについてはこのブログで説明してゆきます。
まとめ
なのでドル円が150円台を突破した今、もし動くのであれば早めに動くのもいいかと思います。
多くの人が現実を理解できていないし、「ここからは早いだろうな」という私の判断です。
そして、そろそろ序盤の「瞬間的な社会的プチパニック」が来そうだな、という予想です。
ちょうど週末なので、週末を使って買い物をしておくのもいいかもしれません。
まぁこのペースなら数ヶ月ぐらいは大丈夫かもしれませんが、人々が殺到してから買い占めると、迷惑になりますからね。
ものがあふれている今、早めに準備しておくのがいいかと思います。
もちろん、私の予測が間違っていることもあるので、あまり信じないぐらいでいいでしょう。
ただ、私はそういう認識をしているし、そういう判断で動いている、ということです。
どのみち必需品周りは消費するものなので、長期ではさしてロスにはならないかと思います。
「念のために準備しておくか」程度で、行動しておくのもいいかなと思います。
ということで今日は、もうしばらくしたら日本にプチパニックが来そうなので、準備しておきましょう、というお話でした。
今日はここまで~。