いろいろ書こうと思ったんですが、なかなかうまくまとまらなかったので、今日はお休み日記です。
有名人の初期同人誌
ということで、今日のネタツイート。
大昔サンシャインのティアにふらっと入ってなんかかっこよかったので買った本も発掘された。漠然とレアかなと思ってたけどいま調べたら10冊発行、6冊販売というガチの貴重品だった……しまっとこhttps://t.co/r09pkLAv9j pic.twitter.com/b7V8biTqTg
— 魚蹴/宮澤伊織 (@walkeri) July 2, 2021
「Fate」シリーズや「月姫」などで有名な作家、奈須きのこ氏のだいぶ初期の同人誌が発掘されたようで。
あの有名人も、最初は普通の同人誌だった
こういうのを見ると、「あ、あの人も最初はこんなのだったんだ」と分かって、安心できますよね(笑
すなわち、今はときめく有名人も、最初は地味な同人作家だったと。
そしてこの作品は、最初の巻は10冊作成6冊販売で、続編は3冊ずつしか販売されていないようで。
すると、こういう風に、「売れない同人誌から始めていいんだ」みたいに分かって、売れる売れないに関係なく、作りたいものを作って出せそうに思います。
だいたい、「最初から売れなきゃいけない」とか、しんどいですよね。
「好きでやっていることなのに、何で最初から多く売らなきゃいけないんだ」みたいにツッコミを入れたくなるもので。
純粋に好きでやっているなら好きでやればいいし、もしゆくゆくは売りたいならば、少しずつクオリティを上げて売ってゆくのでもよくて。
それを、「あの人がこれだけ売っているから、これだけ売れ」とかノルマを課したりすると、しんどくなって当然のように思います。
売れていようがいまいが、最後まで仕上げる
この同人誌のすてきなところが、「売れていようがいまいが、最後まで仕上げている」というところですね。
上中下三部作のようなんですが、前述の通り、続編は3冊ずつしか出ていないということのようで。
なら、上編は6冊販売、中編は3冊しか売れなかったけど、それでも完結編をきっちりと作っているわけです。
で、少し考えてみましょう。
「上編は6冊販売、中編は3冊」という状況だと、その減り具合から、やっぱり「下編は1冊ぐらいかな」とか予想するじゃないですか(笑
それでも、「その楽しみにしてくれている1人のために、作ろう」というのが、すてきですよね。
まぁ、もちろん完成してから3つに分けてリリースしたのかもしれませんが。
それでも「10冊販売で読んでくれて、1人でも気に入ってくれれば、それでいい」というのが、やっぱり同人の面白さのように感じます。
裏を返すと、「売れなきゃ作らない」というのは、「自分はまったくこの作品の存在意義を感じていない」ということで。
同人は「好きだから、意味があるから作る」というのがメインの世界なので、やはり同人にはそういう部分の面白さがあるように思います。
「変な人は買わない」という安心感
実のところ、こういう地味な同人誌って、「変な人は買わない」という安心感があるんですよね。
だいたい、「無名の新人」の「オリジナル」の「コピー本」なんて、売れない要素で言うと、役満レベルでしょ(笑
そんなものを買う人なんて、よっぽどの変な人ですからね(笑
でも、そういう「無名新人のオリジナルのコピー本」を買う人は、結構許容範囲が広いわけです。
ある意味、「ダメで当然」を受け入れているんですよね。
だけど、新しいもの好きというか、新人発掘が好きというか、「直感でよさそうと思ったものを、手にするタイプ」というか。
無理に背伸びをしなくても、楽しめる部分はある
すると、最初の期待値が低いし、読み手も「いい部分を探そう。できるだけ楽しもう」としてくれるので、悪い評価が来ることはなくなると。
むしろ、「こういう部分がよかった」と、極力いいように評価してくれて、感想をくれたりだとか。
特に少部数の同人ほど、そういう「作者とのやりとり部分」という面白さもできるし、作者を感想で喜ばせることもできて。
なら、作者にとっても、そういう地味な活動でも得られるものは多いと分かります。
すなわち、無理に背伸びをしなくても、楽しめる部分はあるわけです。
ある意味、そういうやりとりがあるからこそ、作者が進めることもあるように思います。
その相手がファンになってくれたり、継続的に買ってくれたり、いいところを指摘してくれることで、自信やエネルギーを持つこともありますからね。
裏を返すと、この辺の「地味でも楽しい同人活動時代」をすっ飛ばそうとするほど、「感想が得られない」とか「ファンとのやりとりが少ない」とか感じてしまうのかもしれません。
まとめ
まぁ私もそういう「地味でも楽しい同人活動時代」というものを経験しましたが、今思うと、だいぶ楽しかったように思います。
そもそも、感想の届く率(感想の届く数/販売数)がまったく違って、地味な時代の方が圧倒的に感想を送ってくれる人が多いですからね。
それは、クオリティも低く、荒削りで、魂の叫びをそのまま書き殴ったようなものでしかないんですよ。
なのに、整ったものを出す今よりも、感想を書いて送ってくれる率がはるかに高いんですから。
しかも、感想は「よかったです。応援しています」というものが100%ですからね。
中には、「救われました」とか「人生が変わりました」というメッセージもあったりして。
そりゃもう嬉しくなるし、「少部数だけど、作ってよかった。売ってよかった。また作ろう」と励みになるものです。
そういうのを考えると、「最初は地味に始めていい。それでも楽しみはある」と分かって、無理に背伸びをすることもなく、好きなことを作れそうに思います。
そういう活動もいいかな、と思ったりもします。
ということで今日は、日記でした。
今日はここまで~。