今日は、精神的なお話をしてみましょうか。

大切なのは「自分に何ができるか」じゃなくて、「自分は何をしたいか」なんだ、というお話です。

 

「自分には力がない」という思い込み

「自分に何ができるか分からない」とか、「自分には力がない」って感じて、未来に希望を持てない時とか、ありますよね。

例えば「自分のビジネスで独立したい」って思っても、自分にはそれといって売れる才能がない、とか。

「新しいビジネスを立ち上げたい」と思っても、自分に何ができるのか分からない、とか。

 

そういう未来に希望を抱けない状態って、過去の自分を見ているんですよ。

だから、思考が行き詰まってしまうんだと。

 

これは私がよく言う例ですが、例えば5歳児が、「自分には何ができるか分からない。何もできない。自分は無価値な存在だ」とか言っていたらどうでしょう。

そりゃー5歳児なんですから、過去を見たって、できることなんて限られているわけです。

5歳児の未来は、これから作られてゆくものですよね。

言うなれば、その子が「こんな未来にしたい」と思い描いて、今からそれに向かって歩いてゆけばいいわけです。

 

これは、5歳児だろうが10歳の子だろうが、50歳だろうが、たとえ80歳の老人であろうが、同じことです。

自分の過去を見て、「自分にできること」なんて見つかるはずがないんですよ。

 

5歳児の子に必要なのは、「自分は何をしていきたいか」ですよね。

同じように、行き詰まった状態で必要なのは、過去の自分から可能性を探り出すことではありません。

大切なのは、「これから、何をしてゆきたいか」だけです。

 

「過去の経験」は、意図して使うものではない

私は、「過去の経験」というものは、意図して使うものではないように思います。

それは、「新しいことをやり始めて、初めて過去の経験が利用できると気づく」ことかなと思います。

例えば私はゲーム制作をしてきましたが、新たにアニメ制作をし始めると、「あ、アニメ制作って、ゲーム制作とほとんど工程は同じやん」と気づいたんですよ。

すなわち、「実はアニメ制作でも、ゲーム制作の経験が利用できた」と、アニメ作りをし始めて気づいたわけです。

 

これは、その逆はないように思います。

「ゲーム制作スキルを役立てられるから、アニメ制作をしよう」とは思いませんよね。

「ゲーム制作スキルを利用するなら、次もゲーム関連にしよう」と、発想が縛られてしまうわけです。

 

同じように、「5歳児までの経験を利用したいから、6歳児にできることをしよう」とは思いませんよね。

だって、「6歳児でできることは、5歳児にはできないこと」なんですから。

「5歳児までに経験したことで、できることは何だろうか?」なんて思っていたら、永遠にその子は成長しないでしょう。

 

そうじゃなくて、5歳児は、「6歳児にできることを、今からできるようになりたい!」と願うことで、新しいことができるようになるわけです。

こうして人は、成長してゆくと。

 

だから、「過去の自分」なんてものは、「今の自分」とは全くの別人です。

未来を決めるのに、そんな「過去の自分」なんてものは、これっぽっちも影響を与えるものではありません。

未来は、「今の自分がしたいこと」、「今の自分がなりたいこと」で決めるものです。

過去を探ったとしても、未来を作れるはずはありません。

 

まとめ

だから、行き詰まったときに、過去に目を向けても何も得られるものはありません。

目の前の壁を乗り越えられるのは、壁の向こう側にある自分の姿を思い描くことです。

そして、「自分は何をしたいのか」で判断することです。

 

すなわち、大切なのは「自分に何ができるか」じゃなくて、「自分は何をしたいか」なんだ、ということですね。

それが、目の前の壁を無効化して、楽々と成長してゆくためのコツのように思えます。

 

時に、少しだけ回り道をしなければならなくなったり、一時的に状況が悪くなるかもしれません。

予定を変更しないといけない、ということもあるでしょう。

でも、それを乗り越えると、強いモチベーションと、願った未来が近づいて来る、ということですね。

 

ってことで、今日は「自分に何ができるか」じゃなくて、「自分は何をしたいか」が大切なんだ、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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