今日も精神的なお話です。

「ギブ&テイク」と「ギブ&ギブ」の使い分け方、というお話です。

 

「ギブ&テイク」と「ギブ&ギブ」

「ギブ&テイク」よりも、「ギブ&ギブ」にしろ、みたいな教えってあるじゃないですか。

「どんどん価値を与えれば、それだけどんどん返ってくるよ」というノリの教えなんですが。

 

私はそういうのも好きなんですが、こういう「ギブ&テイク」や「ギブ&ギブ」というのは、人の性格や環境によって、合う手段が変わるように思います。

なので今日は、どういう状況なら、どちらが合うのかを説明してみようと思います。

 

外向型と、3つの内向型のタイプ説明(いつものやつ)

私がよく使う性格タイプで、外向型と、3つの内向型のタイプがあります。

↑このブログでもよく出てくる、こういう性格分けですね。

 

  • 外向型:刺激にニブいし、相手の気持ちをよく理解できないタイプ。工夫は苦手だが、社会で生きやすい。
  • 境地開拓タイプ:相手の気持ちを理解できないが、自分軸があり、工夫ができるタイプ。
  • 高共感タイプ:思いやりがあって相手の気持ちが理解できるが、工夫は苦手なタイプ。
  • HSPタイプ:最も刺激に鋭いタイプ。相手の気持ちを理解できて、工夫が好き。だけど刺激の強い社会では、最も生きにくい。

 

「ギブ&ギブ」は工夫ができる人向け

で、「ギブ&ギブ」は、境地開拓型の人(図の右側:境地開拓タイプ、HSPタイプ)ほど通用しそうに思います。

一方で、「ギブ&テイク」は、社会維持型の人(図の左側:外向型と高共感タイプ)ほど通用する教えのように思います。

 

じゃあ、なぜ境地開拓型の人(境地開拓タイプ、HSPタイプ)ほど、「ギブ&ギブ」が通用するのか。

それは、境地開拓型の人ほど、手元にある材料から、新たなものを作れるからですね。

 

境地開拓型は、工夫ができるので、手元にある素材を組み合わせて、新たな価値を作れます。

だから、結構ものがない状況に陥っても、原理に着目して、いろんなものを代用して欲しいものを作れたりします

そして、その工夫を楽しめるタイプだと。

 

新たなものを作れるので、与えやすい

例えば料理でも、「料理用の赤ワインがない!」となったとしましょうか。

すると、「同じお酒なら、なんとかなりそう」と原理に着目して、「なら白ワインはどうだろう。ビールやウイスキーはどうだろう。日本酒もいいかも」とかできます。

さらには、「料理酒を使わずに仕上げると、どうなるだろう」、「お酢を使って、酸味でごまかすのはどうだろう」と、いろいろ試せます。

なら、「あ、お酢を使うと、なんか東南アジア風になった。これも悪くない」とか発見して、自分なりのスタイルを作ってゆけます。

 

そういう場合、安価な材料からでも新たなものを作れるので、与えやすいんですよね。

イメージや想像から価値を作ったり、新たなライフスタイルを作ったり、新たな概念やコンセプトを作ったり、価値を作りやすいと。

遊んだり、大好きなことをしながら、自分のスタイルをお金にできたりするタイプです。

だから、「ギブ&ギブ」がしやすいし、そうすることでリターンを増やせます。

 

工夫ができないと、「きっちり対価を取る」必要がある

一方で、社会維持型の人(外向型と高共感タイプ)は、工夫ができません。

原理を理解できないので、例えば料理でも、レシピがなければ作れません。

だから、「これがなきゃできない」と特定の材料に依存するし、当然「良質な材料の取得競争」になってしまうと。

 

そういう場合、「ギブ&テイク」でないと、良質な材料を確保し続けられないわけです。

だから、きっちり相手から取らないと、状態を保てないと。

 

HSPタイプの場合は

なので、境地開拓型の人(境地開拓タイプ、HSPタイプ)は、基本的に「どんどん工夫して与えれば、工夫力が身について、価値が作れるし、返礼もくる」と言えそうに思います。

そういう「工夫、価値創造、与えること」というサイクルを回してゆくと、うまくいきやすいように思います。

 

ただ、その中でも高共感タイプとHSPタイプの人は、「搾取される」ということが起きやすいように思います。

これらのタイプは共感性が高いので、相手が苦しんでいるふりをすると、つい自分を削ってでも優しさを分かち合ってしまいます。

だから、親とか周囲が外向型だった場合、そういう人たちの不平不満に尽くしてしまい、疲弊しやすいんですが。

 

そういう場合、「与える相手を見極めよう」というのもいいように思います。

「テイクばかりの人には与えない」

「満足しない人には与えない」

「喜んでくれる人から与える」

そういう小さなコツが、大きな満足を作りそうにも思います。

 

まとめ

そういう風に発想すると、「ギブ&テイク」か「ギブ&ギブ」かをうまく使えそうに思います。

 

まぁ社会では、基本的に「ギブ&テイク」がいいかと思います。

きっちり取るのも大切ですし、与えてばかりでは「たかる人」も出てきますからね。

 

一方で、新たな価値を作ったり、好きなことを価値に転化する場合、「ギブ&ギブ」が効果的かなと思います。

新たな価値は、望む人が少ないので、どんどん与えることが広がりを作ると。

 

ある意味、「すぐにテイク」は短期戦略、「工夫をしてギブ」は長期戦略だと考えると、うまく戦略を組み立てられるかもしれません。

ある程度、長期戦略を組み込んでゆく方が、長期的には楽になるかなと思います。

 

ということで今日は、「ギブ&テイク」と「ギブ&ギブ」の使い分け方、というお話でした。

今日はここまで~。

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