今日は、投資の考え方についてのお話です。
投資の本質は、「目先は損になるけど、長期では利益になること」というお話です。
いやもう、タイトルがすべてを物語っているんですが(笑
ちょっとしたサイトで、「投資と投機の違い」の記事を読んで、思ったことがあるので語ってみましょう。
今を生きるか、未来を大切にするか
人には、「今が楽しい方が幸せを味わえる」というタイプと、「今はどんな状態であれ、未来に希望がある方が幸せを味わえる」というタイプの、2種類の傾向があるように思います。
前者は「今を生きるタイプ」で、後者は「未来を大切にするタイプ」で。
そして私は、確実に後者で、未来を大切にする側ですね。
これはどちらがいい悪いではなくて、生きるスタイルの違いかなと思います。
前者の現在タイプは、未来へのリスクをあまり考えないので、安定した時期に活躍できると。
一方で後者の未来タイプは、未来への生存性を重視することで、激動の時代や環境で生き延びやすいと。
で、こういう未来重視タイプの人ほど、投資の考え方が合うように思います。
「目先の損を取って、長期で利益にする」発想
投資とは何かというと、「目先は損になるけど、長期では利益になることをすること」かなと思います。
投資と言うと、株式とか不動産とかを思い浮かべがちですよね。
でも、投資ってそういうものだけでなく、とても身近なものでも山ほどあるわけです。
そして、身近な投資ほど、元を取るまでの期間が早く、利益率が高いように思います。
例えば「この人との関係は、ストレスでしかない。思い切って付き合いをやめれば、その時間を新たなことに使える」とかあるかもしれません。
それとか、「もうこの道具、古くなったな。新しいのにしたいな」、「こういうのを学んでみたいな」、「こういうのを経験してみたいな」とかあるかもしれません。
そういうものほど、未来に大きく影響しやすいと。(この辺は、以前の記事でいろいろ説明したので、そちらをどうぞ)
だいたい不動産は「10年ぐらいで元を取ろう」、株式なんて「20年ぐらいで元を取ろう」とするぐらいです。
でも、身近なものだと、1年とかからないどころか、「やってよかった」とすぐにでも元を取れることが多くありますからね。
で、一番の確実なリターン判断基準は、「人生で後悔しないこと」かなと思います。
すなわち、「たとえダメでも、後悔しなければそれで利益になっている」ということですね。
最初ほど苦しいけど、後から楽になるスタイル
ある意味これは、「未来につながるなら、損失を先に負っておく」ということを意味するように思います。
すなわち、最初ほど苦しいんですが、後々で楽になるというスタイルです。
夏休みの宿題を避けられないなら、先に済ませておいて、後顧の憂(うれ)いをなくして遊びほうけることができるのと同じです。
こういう投資的生活をしていると、最初はもう「周囲はみんな遊びほうけているのに、なんで自分だけこんなに苦しんで、自分の道を切り開かなきゃいけないんだろう」とか感じるんですよ。
独立をしようとしている人とか、だいたいそういう感じでしょ。
周囲は苦しまずに会社勤めができて、十分な給料をもらって、週末に遊びに出ているわけです。
そしていろんなおいしいものを食べたり、旅行に行ったり、レジャーをして、楽しんでいて。
でも自分は、そういう社会では生きられない。
だから自分で道を作らなきゃいけないし、やることは山ほどあるし、未来は見えないし、節約しなきゃいけないと。
そして不安の中で毎日もがくかのように、未来を作るために手探りで作業しつつ、生きているわけです。
すると、自分という存在がとてもみじめなものに感じられたり、劣った存在のように感じられるものです。
だから投資生活は、最初ほど多くのお金や時間をつぎ込むので、「普通の人たち」よりも貧しくなったように感じます。
少しずつ実ってくる
でも、投資が実ってくる時期、すなわち元を取って回収し始めるになると、少しずつ豊かさが増えてくるんですよ。
少しずつでも着実に、実が育って、味わえるようになると。
そして少しずつ、「あのときに、あれを済ませておいてよかった」とか、「あれをやっておいてよかった」という体験が出てきます。
で、ある時を境に、ふと「あ、周囲よりも楽になっている」と分かります。
そこまで来たら、今までの苦しみが全部喜びに変わる瞬間ですね。
たとえ苦しんだことでも、「やっておいてよかった」と感じるようになります。
投機と投資の違い
ちなみに、「投資」と「投機」は違って、「投機」は単純に「交換」を意味します。
すなわち、目先の損はしないことになります。
例えば投機の代表としてトレードがありますが、「将来これが値上がりするだろうから、今買っておこう。で、後で売ろう」とすることです。
投資は持ち続けることを前提にしていて、投機は売ることを前提としている、という意味合いでしょうか。
こういう投機とかトレードは、目先に損をしない分、いろんな人が参入しているので、変化をとらえる力とか目利きが重要になると。
私はそういう未来予測も好きですが、投資の方が目先の損がある分、奪い合いにもなりにくいし、利益を作りやすいように感じます。
ほとんど周囲に影響されないので、作れば作るほど実が実る世界です。
そして、投資は身近なものでもできるし、別にお金を使わなくてもできますからね。
未来を考える人で、工夫が好きな人ほど、投資の考え方が合いそうに感じます。
まとめ
なので未来を重視する人ほど、そういう投資的な感覚で生きるのも、いいかなと思います。
「長期で少しでも利益になりそうなら、どんどん目先の損を選んでみよう」
「未来につながるなら、損失を先に選んでみよう」
こういう発想ですね。
すると、損をすることを恐れなくなります。
少なくとも、「人生で後悔さえしなければ、損にはならない」とできますからね。
だから、「どんどん失敗しつつ、一時的に落ちてもいい。それで、致命傷を避けながら歩けばいい」と動き出せるわけです。
で、気がつくと、「逆境から這い上がろうとしていたこと自体が、面白かった」となるかと思います。
未来に希望を持ちつつ生きるのって、楽しいことですからね。
投資とは、そういう「未来に希望を増やしつつ生きる」というスタイルかもしれません。
すると、いろんなことが投資に通じると分かるし、実際に長期投資もうまくいきやすくなるかと思います。
ということで今日は、投資の本質は、「目先は損になるけど、長期では利益になること」というお話でした。
今日はここまで~。
補足
ちなみに、少し前の記事でも言った「若い頃に苦労しろ」って教えは、投資の感覚を持つと「一番遠ざける方がいいものだな」と分かるかと思います。
あれは「未来にどう回収するか」なんてさっぱり考えてませんよね。
そして、「無意味な我慢」を強いがちで。
投資は回収すること、すなわち「早期に元を取れるものほど素晴らしい」んですよ。
そして、「最低でも人生で後悔しないこと」が大切だと。
すると、好きでもないこと、興味もないこと、無意味に我慢することなどは、一番最後に着手するものだと分かるでしょう。