昨日の冷凍庫記事で私なりの投資感覚について触れましたが、もう少し語れることがあるので、今日はその補足です。

ということで今日は、「日常生活から投資の感覚を身につけよう」、というお話です。

 

「稼ぐか、節約するか」の限界

普通の場合、「豊かさを増やそう」と言うと、「より稼ぐ」か「より節約する」って発想になりやすいですよね。

でも、先日の記事(「目の前の二択で悩むのは、ほとんど無意味」というお話)でも触れたように、「稼ぐか節約するか」だと、トータルの豊かさは変わらないことが多いんですよね。

というのも、「稼ぐなら、大切な時間がなくなる。節約すると、欲しいものが得られない。どっちにしても、犠牲が伴う」となりがちで。

すると、「お金が増えても、時間は減る。お金を貯めようとすると、好きなものが得られない」みたいに、トータルの豊かさが大差なくなる、という問題に陥りやすいわけです。

 

そこで、そういう「あっちを取ればこっちが立たない」という、「大切なものを犠牲にして、別の大切な何かを得る」という発想をやめてみましょうよ、というのが今日のお話です。

そしてそれが、今日のお話でもある、投資感覚を持つということになります。

 

余ったお金や資源を、未来のためにうまく使う

昨日も触れましたが、投資って「余ったお金や資源を、未来のためにうまく使うこと」です。

それによって、少しずつ余裕を増やしてゆきましょうよ、という発想ですね。

ある意味、「余ったもの=豊かさ」ですからね。

豊かさが豊かさを作る、それが投資だと思えばいいでしょう。

 

余ったものを使うから、日常生活に影響しません。

普通は「節約」とか「コスパ」とか言うと、「好きなことを我慢しなきゃいけない」とか、「最高に欲しいものを得られない」、「苦しさを伴うもの」とか思いがちじゃないですか。

でも投資という観点で見ると、一切我慢せずに、苦しさを伴わずに、それで豊かさを増やせばいい、という発想になります。

 

投資とか言うと、普通は「不動産をやるの? 株式でも買うの?」とか思うかもしれません。

でもそういうのをしなくても、投資って日常生活でできるんですよ。

そして日常生活の投資って、不動産や株式よりもはるかに利益率が高いので、私の中ではおすすめだったりします。

 

「買い替え」という投資例

じゃあ最初に、とても身近で簡単なところから見てみましょう。

昨日も触れましたが、例えば古い冷蔵庫や古いPC、古いディスプレイ、古いエアコンなどは、電気代がとてもかかることがあるわけです。

なら、「電気代のかからない、より新しいものに買い換える」という投資が考えられます。

 

当然新しいものを買うので費用がかかりますが、ランニングコスト(電気代)は下がりますよね。

なら、「下がる電気代分を計算して、何ヶ月ぐらいで初期費用を回収できるだろうか?」と考えます。

消費電力から電気代を算出するサイトとかあるので、そういうのを使って計算します。

 

で、計算してみると、例えば「冷蔵庫は2年ちょいで回収できる」とか、「PCのディスプレイは2年で回収できる」とか数値が出ます。

すなわちそれは、「2年後から利益を生む(と予測される)投資」になるわけです。

もちろん初期不良があったり壊れたりするリスクがあるので、「労働の対価を得る」ではなく「投資(=未来のリスクを含む行動)をする」ことになります。

 

固定費の削減も、利益を出すことと同じ

固定費の削減も、継続的な利益を出すことと同じですからね。

「利益を作るのが苦手」という人ほど、先に固定費を削る方向に目を向けるのもいいでしょう。

 

もちろん、これは余ったお金、いわゆる「投資用の余らせたお金」を使って買うことになります。

だから、日常生活には全く影響しませんし、我慢もありません。

まぁ、「お金を余らせることができるか」というのは、人によって難しいかもしれませんが(笑

それは別の話になるので、今回はそれは触れないことにしておきましょう。

 

他の例だと、私の場合、「蛍光灯をLED電灯にしたらどうだろう?」と、一つだけ取り替えて試してみました。

単純な計算だと2年半ぐらいで元を取れるはずだったんですが、実際の電気代を見てみると、さしてインパクトはなくて。

なので「3~4年ぐらいで元を取れるぐらいか」と分かって、「長期的にはアリだろうけど、まぁその程度の投資か」と判断したと。

 

一石二鳥でメリットがあるものに乗り換える

ここまでは、「何か効率のいいものにする」という、単純に買い替えることだけを見てきました。

じゃあ、そこから一歩進んで、もっと幅広く、日常でできる投資を見てみましょう。

 

こういう投資って、ある意味「一石二鳥でメリットがあるものに乗り換える」とも言えます。

例えば私の知人は、ある日「毎朝の通勤を、車ではなくて、自転車通勤にしよう」と思い立ちました。

その人はずっと肥満体質だったんですが、糖質制限を始めてぐっと体重が落ちて、それで嬉しくなって運動も始めたと。

たぶん、体重が減ったら足腰への負担も減るので、運動しやすくなったんだろうと思うんですが。

 

一石二鳥を実現するために、新しいものに投資する

そこで、「なら、通勤用の車を手放して、自転車通勤にすれば、運動にもなるし、車の維持費も落とせて最高やん!」と考えたわけです。

そして、「雨の日だけは、バスを使えばいい」として。

これって、一石二鳥ですよね。

 

それで、その人は中古のロードバイク(ちょっといい自転車)を買いました。

おそらく8~10万円ぐらいするかとは思いますが、普通車だったら車検だけで10万円とかかかるわけで。

だから、その自転車費用(投資額)かなりの短期で回収できるんですよ。

すると、その分生活に余裕が出て、いろいろ他のことにお金を使えるようになったわけです。

これも、身近でできる投資ですよね。

 

「ビジネスを作る」という投資もある

ここまでは「固定費を削る」というアプローチでしたが、「ビジネスを作る」という観点でもこれは使えます。

そして私が好きなのは、「自動販売システムを作る」ということですね。

 

例えば私の場合、文章を書くのが好きで得意ですし、長文とかじゃんじゃん書けるわけです。

特に生き方とか、プロット絡みになると、アホほど長文を書いてしまうと。

つまり、余らせた情熱(余らせた豊かさ)があることになります。

 

なら、電子書籍を作って、出してみるのもいいですよね。

その場合、最初はネタがあって書きやすいので、1週間で1冊を作れたとしましょうか。

それを、Amazonで売ります。

 

作業量を投資と考える

ただ出しても売れませんが、例えばツイッターの自己紹介欄に、作品のページとか、Amazon著者ページへのリンクを貼っておいたとしましょう。

すると、興味あるツイートをしているだけで、自分のツイートに興味がある人が、時々その作品を見てくれるようになります。

 

で、1ヶ月ごとに、コンスタントに500円の売り上げができたとしましょう。

なら、単純計算すると、10年間で6万円もの収益をもたらしてくれます。

これは10年売れ続けることを前提としたものですが、それでも「1週間で執筆した作業量(初期投資額)が、10年で6万円の利益になる」ってことを意味します。

 

自動販売システムだと、リターンがよくなる

そして全自動で販売できるようにしておくと、「費やす時間」が大きく減るので、より大きなリターンにできると分かります。

裏を返すと、全自動でないもの(自分が作業時間を取られるもの)ほど、リターンが低くなると。

例えば電子書籍の場合、全てAmazonが販売から返金までサポートしてくれるので、一度作って公開すれば、作者は何もしなくてすみます。

1ヶ月で見ればたった500円ですが、長期的に見ると大きいですよね。

しかも、別の本を出してゆくと、もっと知名度が上がって、毎月1000円とか2000円とかになったりするわけで。

 

他にも、例えば私は今回プロット生成のWebアプリを作りましたが、これも一つの自動販売システムで。

一度作れば、後はノータッチですむと。

そうやって、固定費を削るのと同じように、利益を積み上げてゆくこともできます。

 

いやまぁ、さすがに今回のプロット生成アプリは、長時間かけすぎた感もありますが(笑

いわば、初期投資に時間をかけすぎたと。

でもまぁ、好きでやった(余らせた情熱を使った)ことだから、いいんですよ!(笑

 

まとめ

そんな風に、投資って「余ったお金や資源を、未来のためにうまく使うこと」なんですよね。

「余ったもの=豊かさ」なので、投資とは「豊かさで豊かさを作る」ことを意味します。

 

そして、豊かさをしっかりと認識すると、それが人生の使命感につながるように感じます。

だって、自分独自の豊かさって、言い換えると「自分だけにできる、人生で為せること」ですからね。

 

なので、株式投資とか、不動産投資だけでなく、投資って日常的にできるんですよね。

ある意味、「一石二鳥やん」というものを、どんどんこなしていくようなものです。

「好きなもので収益を作れたら、一石二鳥やん」、「嫌なことを減らして、無駄な固定費も削減できれば、最高やん」、「より健康的になれて、浪費も減らせると、最高やん」、そういうものを積み重ねてゆくと。

だから、苦しくないし、好きなことができつつ、トータルの豊かさを増やせます。

それが、投資の本質かなと思います。

 

まぁ利益を作るのは、人によっては難しく感じることもあるでしょう。

その場合、固定費をうまく削るだけでも、だいぶインパクトは作れるかと思います。

例えば私の場合、保険と年金、税金を除けば、年間40万円ぐらいで生活できるんですよ。

まぁ家賃がかからない家に住んでいるのが大きいですが、「年間40万円で、嫌なことを一切せず、毎日自由に暮らせる」っていうのは、大きいですよね。

 

これぐらいできれば、たとえ不労所得という形でなくとも、「1年のうち3~4ヶ月ほど働いて、後は自由に過ごす」というライフスタイルもできるかもしれません。

人によっては、「それぐらいの方がメリハリが出て、刺激になる」ということもあるかもしれません。

そして余った分は、またどんどん再投資して、少し、また少しと豊かさや自由度を増やしてゆくわけです。

 

そういう発想も、いいかなと思います。

ということで今日は、「日常生活から投資の感覚を身につけよう」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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