今日は、お金にまつわる精神的なお話をしてみましょう。

「お金の使いどころを考えると、浪費がなくなる」、というお話です。

 

「お金をつい浪費してしまう」という問題

「もっとお金が欲しい」とか、「お金が貯まらない」、「無駄遣いが多い」という人は多いんじゃないかと思います。

でも、なんか使ってしまうものなんですよね(笑

 

私は元々質素に生きられる人なんですが、そこで私が最近特に感じるようになったお金の習慣があります。

それが、「お金の使いどころを考える」ということですね。

これができれば、「お金をつい浪費してしまう」という問題から回避できるかも、ということでご紹介してみましょう。

 

そもそも、何のためにお金を使うのか

まずは、そもそも何のためにお金を使うのか、ということを考える必要があるように思います。

だいたい、普通の人って「お金の使い方」とか「お金を使う目的」なんてものは学びませんよね。

学校でもお金の使い方は学びませんし、一般の家庭でも、なかなかお金に対する教えなんていうものは学ばないんじゃないかと思います。

特にサラリーマンの家庭では、「お金は大切」、「貯めなさい」、「無駄遣いしちゃいけません」という程度しか学んでいなかったりすることが多いように思います。

 

でも実際は、お金をどう貯めるかよりも、お金をどう使うかが重要になります

これは、「お金を使うと、お金が減る」と思うか、「お金を使うと、お金が増える」と思うか、という違いになるかと思います。

普通の人は、「お金を使うと、お金が減る」と思っています。

「お金を使えば減る、そんなの当たり前やん(笑)」と常識的に思っている、だからお金が増えないんですよ。

それは、ただただ自分の欲求を満たすためにお金を使っているからですね。

 

逆に、お金が増えることにお金を使えば、当然ですがお金は増えます。

これを、「投資する」と呼びます。

この「お金が増えることにお金を使う」という常識や習慣があるかどうか、じゃないかと思います。

そういう発想に、お金の一部を回すわけですね。

すると、適切なことにお金を使えるようになるかと思います。

 

自分がこの人生でなしたいことのために、お金を取っておく

そこで、自分がこの人生でなしたい使命のために、お金を取っておくわけですね。

この使命が分かっていれば、「今がお金を使うタイミングだ!」と分かります。

そして、そうでないタイミングでは、普通に質素に生きられるようになるんですよね。

 

「貯金は大切ですよ。貯金しなさい」とか言っていますが、お金は墓場までは持っていけないので、いつかは使う必要があります。

そういう「お金を使うタイミング」というのは、確かに人生で何度かあるように思います。

人生で3回ぐらいは大きな「お金の使いどころ」があるでしょうし、10年単位でも3回ぐらいは小さな「お金の使いどころ」があるかもしれません。

もちろん、1年単位でも、それぞれ小さく「お金の使いどころ」があるでしょう。

「私はこういう生き方をしたい」という使命がはっきりと分かっていれば、その「お金の使いどころ」が見抜けるようになるかと思います。

 

例えば絵描きさんの場合、人生の中でも実力が飛躍的に伸びている時期に、画材とか道具を買う必要が出たりするんですよ。

「もしもっと画材やいい道具があれば、今それを手にして能力を磨けば、人生を切り開けるかもしれない」という決定的な状況はあるものです。

そういうタイミングでお金を使えば、生涯収入に対するインパクトも大きくなるような投資ですね。

 

そんな、「ここでお金を使わずして、いつ使う!?」というような状況です。

お金というのは、そういう勝負どころで使うものなんですよね。

でも、そのときにお金がなかったら、どうしようもないと。

 

私が「お金を使うタイミング」だと感じた瞬間

私が人生で一番「今がお金の使いどころだ! 今お金を使わずに、いつ使う!?」と感じたのは、独立しようとした時のことです。

当時は会社勤めをしながらゲームを作っていましたが、独立するためには、どうしてもクオリティを飛躍的に高める必要がありました。

当然、自分だけではそのクオリティを確保できません。

そこで「個人レベルではなく、しっかりとしたチームで運営しよう」と決断しました。

 

そのときに「今がお金の使いどころだ」と分かりましたからね。

そこが私の人生でも、一つの勝負どころでした。

それで、今まで貯めていた収益から多く投下して、有能な人を集めて、それまでとは桁が違う額を使って開発して、運良くそれがヒットして独立できた……という流れです。

もちろんその作品が失敗しても立て直せるように、全ての額を使うことはありませんでしたが。

それでも今思えば、今では考えられないほどの率を投下してましたね。

 

まとめ

そんな風に、どんな生き方だったとしても、「お金に頼らなければならない」という決定的なタイミングはあるように思います。

それは時に防衛のために使うこともあるでしょうし、時に攻撃のために使うこともあるでしょう。

「そういうタイミングがある」ということを理解していれば、浪費はなくなるんじゃないかな、とも思います。

 

すなわち、「このためにお金を使おう」という使命のようなものを持っていれば、無駄遣いはなくなる、ということです。

これはある意味、「お金を貯める」という感覚ではなくて、「大切なことに、普段からお金を使う(投資する)」という感覚だとも言えるかもしれません。

すると、人生単位でも、10年単位でも、1年単位でも、勝負どころでうまくお金を使えるんじゃないかな、と思います。

 

ということで、今日は「お金の使いどころを考えると、浪費がなくなる」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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