今日は金融のお話です。
繊細な内向型の人でも、個人で収益を上げやすい金融投資スタイルがあった、ということで語ってみようかと思います。
なお、今日の理論は、まだ私の中では仮説段階です。
なのでこの内容や分類を盲信せずに、参考にする程度でお願いします。
とはいえ、これは「我慢ができないので、会社で働けない。だけど個人で収益を作って、なんとかして生きたい」という人には、大きな可能性になるように思います。
また、今日はそれなりの長文なので、時間があるときにどうぞ。
「歯車になれない人」の収益作り戦略
「歯車になれない性質なので、会社で働くのが苦しくてたまらない。一方で工夫できるので独立したいけど、売り上げが作れない」
ってこと、あると思うんですよ。
特に、共感性が高くて、個性があるタイプの人の場合、「相手に気を遣いすぎて疲れるし、我慢ができずに歯車になれずに苦しむ」ってことが多いように思います。
それでも我慢して続けていると、うつになったり、病気になってしまって倒れてしまうタイプの人です。
それで私は、今までそういう人たちに生き方を提案したり、そういう本を書いてきたんですが。
金融業界で、「繊細な人向けの投資スタイル」があった
で、私は最近、金融業界に活動の拠点を移して、いろいろ学んでいたり、自分なりの理論構築をしているところです。
それで、いくつか分かってきたことがあるんですよ。
それが、「金融業界では、性格別に心地よいお金の作り方(運用方法)がある」ということです。
で、これが分かると、会社で働けないような刺激に鋭いタイプの人でも、金融業界で収益を上げることで、利益を得られるかもしれません。
もちろん土台となる知識は必要だし、多少の投資用資金は必要になるんですが。
それに、これはまだ仮説段階で、間違っている可能性も大いにあります。
それでも、まずはここで、その論理と可能性を示しておこうかと思います。
このスタイルを知ることで、可能性が見える人もいるかもしれません。
とりあえず結論を先に言っておくと、それが「特に高共感で工夫ができるタイプの人は、ファンドマネージャー的なスタイルで投資することで、性格に合った収益作りをしやすい」ということです。
内向型、外向型の4つのタイプ
まずは、私たちが持つ性質について、説明しておきましょう。
私がよく使う性格分類として、「内向型、外向型の4タイプ」があります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
まぁ、いつもの奴ですね(笑
- 外向型:社会で生きるのが好き。社会の優れた歯車になって、社会の中で競って優位に立ちたいタイプ。工夫が苦手で、伝統が好き。
- 高共感タイプ:社会で生きるのが好きだけど、共感性が高く、相手の気持ちを理解して、弱者を助けるのが好きなタイプ。工夫が苦手で、教科書的に学ぶのが好き。
- 境地開拓タイプ:個性があり、社会の歯車になれないタイプ。だけど工夫ができて、社会を動かすことを望むので、社会を大きく変える変革者タイプ。
- HSPタイプ:個性があり、刺激にも鋭いので、最も社会の歯車になれないタイプ。だけど工夫ができて、弱者を助けるのが好きなので、地味に誰かを助けるのが好き。
人によって、「心地よいお金の使い方」がある
で、それぞれの性格で、「心地よいお金の使い方」ってあるんですよ。
それが、以下のようになります。
- 外向型:未来のことを考えない(今を生きる)タイプで、工夫が苦手。なので、できるだけ今の快楽のためにお金を使いたい。「宵越しの銭は持たずに、ぱーっと使おうぜ」タイプ。
- 高共感タイプ:未来をつい考えてしまうので、節約したがる。だけど工夫が苦手なので、みんながやっているような「上手なお金のやりくり」を体系的に学んで実践するタイプ。
- 境地開拓タイプ:今を生きるタイプだけど、工夫ができるので、熱中できることにお金をつぎ込むタイプ。節約はせず、後先考えずに情熱に集中してお金をつぎ込むタイプ。
- HSPタイプ:未来をつい考えてしまうので、節約したいし、工夫で新たな独自の節約方法を作れる。でも、好きなこともあるので、「節約か、好きなことに投資か」で常に悩むタイプ。
例えばHSPタイプの場合、「節約をしたいけど、好きなことにも使いたい。これは浪費にならないだろうか」と、よく悩むわけです(笑
もし少ないお金で暮らせるようになれば、それだけお金を必要としなくなって、「より長期間生きられる」と安心できます。
同時に、少ないお金で暮らせるようになれば、嫌な仕事を減らせるので、「より自由になれる」と分かります。
だけど、歯車になるような毎日は嫌で、自由に好きなことに集中したいし、工夫で低コストで楽しめます。
すると、最終的にHSPタイプは「質素でいいので、自由に好きなことをしたい」となりやすいタイプです。
金融投資でもこの性格分けが大いに出ている
で、私が金融業界に入って分かったんですが、金融投資でもこの性格分けが大いに出ているんですよ。
つまり、性格別に「金融業界で合う投資スタイル」があると。
それが、次のような、「ファイナンシャルプランナータイプ」、「トレーダータイプ」、「ファンドマネージャータイプ」の3つです。
- ファイナンシャルプランナータイプ:メジャーな運用方法を学んで、それを自分で使ったり、他人に教えるタイプ。工夫が必要ないので、高共感タイプに合う。
- トレーダータイプ:できるだけ短期のチャートから、最も有利な状況を見抜いて、利益を上げるタイプ(いわゆるテクニカルトレーダー)。境地開拓タイプに合う。
- ファンドマネージャータイプ:最も広い視野で、最も確実に起こりうる変化から順に、安定して着実に利益を作るタイプ(いわゆるファンダメンタル運用)。HSPタイプに合う。
- 金融投資に向いていないタイプ:外向型。
まさに、そのまま「各タイプに合う職業」として当てはめられます。
高共感タイプは「ファイナンシャルプランナー」が合う
高共感タイプは、ファイナンシャルプランナーのような「専門知識を学んで、それを体系的に教える」立ち位置が合います。
というのも、工夫ができないんですが、根気よく学ぶことができます。
また、困っている人を助けたり、人付き合いが苦ではないので、「独自の工夫はせずに、知識を元に教える」というスタイルが合うと言えるでしょう。
まぁ、ファイナンシャルプランナーというのは、分かりますよね。
税理士とか、司法書士、建築士のように、お金の運用について学んで、「依頼を受けて、学んだ知識を元に、方法を教えて相手を満たす」というタイプです。
専門家だけど、独自の研究や分析はしないし、独自理論も構築しない、という人です。
境地開拓タイプは、「トレーダー」が合う
境地開拓タイプは、トレーダーというスタイルが合います。
トレーダーというのは、目先のチャートを見て、「うまくいく取引きを多くこなすほど、お金になる」というスタイルです。
境地開拓タイプは工夫ができるし、勝ち方も見抜けるので、「取引きそのもの」にのめり込みやすいんですよ。
また、実は「お金をやりとりする取引き」って刺激が強いんですよ。
だから、ギャンブルとしてハマりやすくて、そしてギャンブルに勝てる才能もあるので、つい朝から晩まで熱中して取引きをしてしまうタイプです(笑
なので、「毎日チャートを見ていたい。利益をどんどん作りたい」、「チャートから法則性を見つけたい」となるので、チャートを見て「最短で、最大の利益を作ろう」とします。
だけど、安定はありません。
「3年前は大当たりだったけど、ここ2年は全然ダメ」みたいなこともありますが、今を生きるタイプなので、未来の安定なんて必要なくて、それがストレスになりにくいタイプです。
HSPタイプは、「ファンドマネージャー」が合う
最後にHSPタイプは、ファンドマネージャータイプが合います。
ファンドマネージャーというのは、いわゆる「ヘッジファンドがやっている、お金の運用の仕方」です。
で、この「ファンドマネージャー」という響きが、おそらく私たちにとって、最もなじみの薄い、イメージしにくいものじゃないかと思います。
ファイナンシャルプランナーとか、トレーダーは、イメージで分かりますよね。
でも、ヘッジファンドのファンドマネージャーは、何をしているのかよく分からないじゃないですか。
最も根源から利益を取ってゆくスタイル
ファンドマネージャーというのは、「短期よりも、より長期から見て、確実に取れるところから利益を出していこう」というアプローチです。
言うなれば、最近私がよく言っている、「人生でも、小手先の対応に手間をかけるよりも、最も根源に目を向けて、そこから対応していこう」というスタイルです。
例えば嫌な会社勤めをしているとしても、「上司を言い負かすため」に何年も時間をかけるよりも、「生き方を変えて、世の中と自分の個性を知り、合う環境に移る」という方が、効率的ですよね。
それとか、「右の道か、左の道か」で時間をかけて検討するよりも、まずは方向性を決めて、「こっちの方向なら、大丈夫だろう。細かいことは、目的地近辺に着いてから微調整しよう」というスタイルです。
それで自分に合う環境に移れれば、上司を言い負かしたり、詳細な道を検索するような「目先の作業」なんて、一切必要なくなるんですから。
確かに、最初は世の中について知ったり、自分の個性を知ることに、それなりに時間がかかるかもしれません。
でも、その作業を乗り越えたら、一気に世界が開けるし、進めば進むほど安定して未来がよくなってゆきます。
長期から利益にしてゆく
それと同じことを、金融投資でするわけですね。
例えば、トレーダーは「チャートを見て、できるだけ短い時間足から法則性を見いだして、取れるところからがっつり取る」という発想です。
一方でファンドマネージャーは、「これからバブルが起きそう」とか、「これからしばらくは安定していそうだな」と、一番長期の目線から見ます。
そして、長期になるほど見通しやすいので、長期の変化から確実に利益を作ってゆきます。
例えば「バブルが来る」というのも、少し学べば、だいたい危険性は分かるんですよ。
明らかに適正価格から離れているし、危険域に入っているんですから。
ですが、大声でその危険性を叫んでも、社会は「今までも成長したんだから、これからもうまくいく」という理論を信じていて、誰も耳を貸そうとしないだけです。
大きな目線で見て、少しずつ微調整してゆく投資スタイル
なら、そういう大きな変化から着目して、「安い時に買っておいて、高くなったら売る」ということをするタイプです。
これは、長期目線で見るので、あまり取引きはしません。
トレーダーが毎日取引きをしている一方で、ファンドマネージャーは1年に数回とか、長い場合は1年に1回とかです。
そういう「大きな目線で見て、少しずつ微調整してゆく」という取引きをして、利益を作ってゆく流れです。
なので、だいぶ「根気よく待つ」ことが重要になります。
裏を返すと、「チャートはあまり見たくない」とか、「他に趣味があるので、そっちもやりたい」みたいな人が、こういうファンドマネージャー的なスタイルが合うかと思います。
トレーダーのように「一発」はありませんが、安定して増やしてゆく流れですね。
HSPタイプは安定が合う
で、HSPタイプの場合、そういう「安定性がある」という方が、いいと思うんですよ。
というのも、そもそもHSPタイプは刺激に鋭いので、ストレスに弱いわけです。
で、こういうHSPタイプが1日中トレードをやると、刺激が強すぎて精神をやられてしまって、身を滅ぼすと(笑
特に、「早くお金持ちになりたいから」とレバレッジを上げて(いわゆる借金をして取引きをして)、それで損失を抱えたときなんて、もう強烈に動揺してしまいます。
実際、HSPタイプの人ほど、「得られるか分からない大きな一発」よりも「小さくても、確実に安定して入る収益」の方が落ち着けるかと思います。
例えば、「いつ手に入るか分からない億単位のお金」よりも、「何もせずに毎月5万円は確実に入るお金」みたいな方が好きかなと。
それは、未来についてつい考えてしまうので、「得られるかどうか分からないもの」よりも、「着実に保証されているもの」の方が安心できるからですね。
「ファンドマネージャー」は「長期・工夫」というスタイル
すると、そういうHSPタイプの人には、ファンドマネージャーのようなアプローチが性格的に合うと分かります。
つまり、「苦にならずにできる」ということです。
ファンドマネージャーは、「最も根源(長期)から見て、独自の知識や工夫で安定して増やす」というスタイルです。
トレーダーのように目先のギャンブルはせず、だけどファイナンシャルプランナーのように工夫のないものもせず、その中間の「いいとこ取り」というスタイルです。
それで、ヘッジファンドのように、長期的にはトレーダーよりも多くの収益を作る戦略ですね。
「ファンドマネージャー」という投資スタイル
例えば、ファンドマネージャーは、ファイナンシャルプランナーと同じように、分散(いわゆるヘッジ)を使います。
まぁ「ヘッジファンド」というぐらいなので、ヘッジ(損失回避)が重要になると。
でも、ファイナンシャルプランナーは「ポジション(保有資産構成)を変えないことで、減らさないこと」をより重視します。
一方でファンドマネージャーは、「片方が落ちたら、そこでポジション(資産内容)を変化させて、利益にする」という、ちょっと信じられない芸当を行います。
これは私も目からウロコで、「こんな発想があったのか!」と驚いたぐらいでしたから。
少し専門用語で言うと、ファイナンシャルプランナーは「配当を最大化する」、トレーダーは「売却差益(キャピタルゲイン)を最大化する」ですが、ファンドマネージャーは「配当と売却差益をうまく最大化する」という戦略です。
細かい原理を言うと長くなるので、今日は省略しておきましょう。
ただ、この発想であれば、一発はなくとも安定的に増えるので、「安定しつつ、上昇」という芸当が実現できます。
しかも、自分なりに工夫をして、自分の興味ある分野で利益を上げられます。
まぁ、細かい原理は今回は触れませんが、そういうファンドマネージャー的な投資方法があって、それがHSPタイプに合うわけです。
世の中にはファンドマネージャー向けがない
でも、世の中にある投資本では、ファンドマネージャー的な教えなんて、ほとんどないんですよ。
実際に本屋に行っても、投資系サイトに行っても、だいたいがトレーダー向けか、ファイナンシャルプランナー向けですよね。
アメリカならそれなりにあるんですが、私は日本では見たことありませんから(笑
これが、HSPタイプの人が、うまく投資をできない根源になっているように思います。
トレードをしようとしても、毎日チャートに向かわなければならず、精神的に疲弊してしまいます。
一方でファイナンシャルプランナーのように学ぼうとすると、退屈だし、それを職業にするのも苦しいし、自由に工夫できずに面白くないと。
ファンドマネージャーは、個人で自由にできる
その点、ファンドマネージャーは、ほぼ個人でできますし、工夫もできるし、やろうと思えば仲間と協力し合えるし、市場原理を理解できれば長期で安定して利益を作れます。
奪い合いではなく、「安い時に買って、高いときに売る」をメインに、配当も得て、いわゆる「弱者を助けるし、世の中の豊かさも伸ばす」スタイルです。
そういう「奪い合いではなく、他者を助けたり支援をして、世の中をよりよくすることがメイン」という世界もあるわけです。
これは、HSPタイプの生き方にぴったり合うと思うんですよね。
実際に、私が見る限り、ファンドマネージャーはHSPタイプ側の人が多いですから。
ブリッジウォーターのレイ・ダリオにしても、ダブルラインのジェフェリー・ガンドラックにしても、ブラックロックのバイロン・ウィーンとか、マーク・モビアスにしても。
もちろん、ウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーも、だいぶ共感性があるタイプです。
まぁ、本当にHSPタイプはメディアにすら出ないので、彼らは多少は境地開拓タイプ側ですけどね。
それでも、金融業界では、HSPタイプが心地よく生きられる場所もある、ということです。
まとめ
なので、私が金融業界に入って分かったのが、「HSPタイプでも、生き生きとできるスタイルがある」ということです。
それが、ファンドマネージャータイプだということですね。
世の中では、「ヘッジファンドは強欲な悪だ」というイメージがありますよね。
実際に、私もずっとそういうものだと無条件に信じ込んでいたんですよ。
でも、実際に反対側のヘッジファンド側視点から見ると、全然違いますから。
「強欲なのは、社会の方だった」みたいな。
陰と陽で言うと、「社会が陽で、ヘッジファンドが陰。ポジティブとネガティブと同じで、どちらも必要なもの」みたいなイメージです。
私自身、そういうファンドマネージャースタイルで学んでいて、実際に理論構築をしているところです。
そして、どれぐらい利益になるのか、私自身が実証してみようかと思います。
で、ちょうどいい具合にバブル崩壊が迫っているので、まずはそれを確実に利益にしようと準備しています。
そして、こういうスタイルの投資方法とか、考え方、原理や戦略、発想やスタイルについては、今後ちまちまと紹介してみようかと思います。
これは、投資をしていない人にとっても、3つの内向型、外向型の性格の違いが出ていて面白いですから。
社会には「毒親と子の関係」みたいなものもあって、「本当に、人間心理は個人も社会も同じだな」って分かるかと思います。
ということで今日は、繊細な内向型の人でも、個人で収益を上げやすい金融投資スタイルがあった、ということで語ってみました。
今日はここまで~。