今日は、ビジネスなお話です。
メジャー向けの人がニッチ方向に向かうと、売り上げが落ちる理由をお話ししてみましょう。
なぜニッチに向かうと売り上げが落ちるのか?
メジャー向けで活動していても、苦しくなることがありますよね。
「競争に勝てなくなってきた」とか、「もっと好きなことをしてお金を得たい」とか。
でも、そういうメジャーを攻めていた人がニッチ向けに移ったとしても、売り上げが落ちることが多いんですよ。
そして「やっぱりニッチはダメだ、メジャー向けじゃないと稼げない」となって、「でもこのままだと先細りで、どうしたらいいんだろう」と苦しむことになるんですが。
じゃあ、なぜこういうことが起きるのか、その理由を説明してみましょう。
これは、メジャーとニッチの性質を理解すれば、分かります。
フォロワーが精鋭化してゆく流れ
そこで、面白いツイートを発見したのでご紹介。
フォロワーが精鋭化していく四コマ pic.twitter.com/2b7rACmPHP
— 牛帝@四コマ垢 (@gyutei_4koma) November 23, 2016
ファンは一時的に減るけど、しばらくすると増える
もうこの四コマが全てを物語ってるんですが(笑
フェチ全開で行くと、ファンは一時的に減るけど、しばらくすると増えます。
で、その「増えたファン」が、より精鋭なファンだということですね。
ここで多くの人が、一時的に激減した段階で、「ああ、これはダメだ。このままだとファンがゼロになる」とおびえて、すぐに引き返してしまうんですよ。
そして元の先細り路線にしがみついてしまうと。
メジャー向けとニッチ向けでは、ファンの性質が違う
メジャー向けとニッチ向けでは、ファンの質が違います。
例えばTwitterで、絵描きさんと作家さんでは、フォロワーの精鋭度が違うんですよ。
物語をメインに扱ってる作家さんの場合、300人ぐらいフォロワーがいれば、まぁ生きていけるぐらいには稼げるかと思います。
一方で純粋な絵描きさんの場合、同じぐらいの収益を得ようとすると、3,000人は必要になるでしょう。
それは、Twitterという媒体では、絵描きさんの方が「この人フォローしておこう」と気軽にフォローできるからですね。
だから、あんまりファンではなくてもフォローできるわけです。
でも、文章や物語メインの作家さんの場合、フォローするのは必ずその作家さんの物語を読んで、好きになった人だけです。
すると、精鋭のファンだけがフォローしている状態になります。
フォロワーは多ければいいというものではなくて、そのファン度(忠誠度)も大きな要素になるわけです。
むしろニッチな場合、ファンではない人からフォローされてしまうと、余計な批判とか要望が来てモチベーションが落ちやすいんですよ。
なので、ニッチを攻める場合は「お客は精鋭のファンだけで構成する」という方が、やる気も最高に保てて、喜ばれて、継続的な売り上げも得られるかと思います。
実際は「100人減って、10人増える」ぐらい
まぁ実際のところは、上記漫画のように、「フォロワーが100人減って、100人増える」ということは滅多にないかと思います。
「100人減って、10人増える」ぐらいでしょう。
でも、その100人と10人は、収益で言うとほとんど変わりません。
「どうでもいい100人から得られる収益」と「精鋭10人から得られる収益」では、大差ないんですよね。
これが理解できれば、「利益率を上げるために、もう少しフォロワー数を減らした方がいいな」というアプローチも生まれます。
すると特定のコミュニティを攻めることができて、牛後よりも鶏口になることで、利益率が上がります。
資本主義社会では、基本的に「勝者総取り」の原理が働くので、小さなコミュニティでもナンバーワンになれば、利益率が高くなるからですね。
私がよく言っていることですが、中途半端な一般向けが一番売れません。
収益を上げるのは、「思いっきりメジャーを攻める」か「思いっきりニッチを攻める」かのどちらかに絞る方がいいでしょう。
で、ニッチ向けの場合、フォロワーはただ増やせばいいというものではなくて、質(精鋭度)の戦略が大切になる、ということですね。
まとめ
そんな風に考えると、メジャーからニッチ向けに転向する場合でも、うまくいくんじゃないかと思います。
メジャー向けに活動していた人がニッチに向かうと、たいていが中途半端なポジションになるので、売り上げが落ちやすいと。
でも、中途半端な場所を突き抜けて、さらにニッチに向かってしばらくすると、増えてきます。
で、私たちはついついフォロワーの数で判断しがちですが、質も大切ですよと。
ストーリー作家さんで、「私はフォロワー数が少ししかいない」と感じることもあるかもしれませんが、落ち込むことはありません。
その少ないフォロワーさんが、あなたの作品を心から好きでいるファンの人です。
絵描きの何千、何万というフォロワーとは質が違うんですよね。
その少ないけれども精鋭のファンを大切にしていれば、ニッチでうまくいくんじゃないかと思います。
ということで、今日はメジャー向けの人がニッチ方向に向かうと、売り上げが落ちる理由をお話ししてみました。
今日はここまで~。