今日は、収益作りのお話です。
独自の収益を作りたい場合、フォロワーは仲間ではなくファンを集めよう、というお話をしてみましょう。
独自の収益を作る情報発信
「独自の収益を作りたい」とか、「独立したい」みたいなことって、あるかと思います。
でも、なかなかうまくいかないことも多いもので。
そういう場合、SNSのフォロワーは「仲間」ではなく、「ファン」を集めるのを意識するのもよさそうに思います。
すると、収益ができる情報発信の仕方が見えてきて、突破口が作れるかもしれません。
「仲間」と「ファン」の違い
実際に自分のTwitterなり、Instagramなどのアカウントを見て、どういう人がフォローしてくれているのかを確認してみるといいでしょう。
それで、フォロワーが「自分(私たち)と同じものを目指している」という人の場合、仲間です。
例えば私たちが「デザイナーになりたい」、「独立したい」みたいな目標を持つ場合、同じように「デザイナー志望」、「独立志望」みたいな人であれば、それは仲間です。
一方で、フォロワーが「自分(私たち)のメッセージを喜んでいる」という人の場合、それはファンです。
例えば私たちが「絵を描くのが好き」とか「デザインが好き」で、そういう作品やメッセージを見に来てくれる人がファンです。
まぁ熱心なファンかどうかはさておき、ここでは「興味がある人」レベルでも、フォローしてくれた人を「ファン」と呼ぶことにしましょう。
ファンを集めるほど、収益を作りやすくなる
すると、ファンを集めている人ほど、収益を作りやすくなるように思います。
逆に、仲間を集めている人ほど、独自の収益を作りにくいかなと。
なぜかというと、ファンは「私たち、もしくは私たちの作品」にあこがれている人です。
一方で仲間は、「私たちがあこがれる人や作品」に、私たち同様にあこがれている人です。
なら、「ファンを集める方が、自分の作品を買ってくれるので、収益を作りやすくなる」と分かりますよね。
それは、「仲間」は「共通してあこがれるもの」にあこがれているのであって、「私たちや、私たちの作品」にあこがれているわけではないんですから。
確かに仲間も友情で買ってくれるかもしれませんが、買う力で言うなら、ファンの方が圧倒的に強いものです。
言い換えると、「どんなに仲間を集めても、収益には大差ない」ということです。
「楽しさに対するクリエイティビティー」がファンを作る
そしてファンを作る人と、仲間を作る人は、どういう情報を発信しているかが違います。
ファンを作る人は、発信する情報に「楽しさに対するクリエイティビティー」が含まれているように思います。
自分の中にあるイメージだとか、妄想だとか、面白さを、うまく工夫して伝えようとしているんですよ。
例えば歴史が好きな人の場合、「この歴史的出来事は、こういう裏事情があった。そしてそういう裏事情が面白い」みたいな、何らかの「イメージとしての面白さ」が自分の中であるものです。
それを、漫画やイラスト、文章なりで、相手に分かりやすく伝えるわけです。
なら、フォロワーから「びっくり!」とか「よくあるよね」、「イカれてる!w」とか反響があるものです。
そしてその反響が面白くて、「もっと分かりやすく、自分にとって面白い歴史を伝えよう」と工夫してゆけます。
イメージや妄想を楽しんでもらう
他の例で言うと、例えばデザインが好きな人の場合、「『松阪牛』って、ロゴにするとこういうイメージ」、「『大阪』って、キャラや衣装で表現するとこういうイメージ」みたいに、イメージを具現化すると。
なら、自分の中にあるイメージとイラストが一致するほど、「ああ、松阪牛っぽい!」、「大阪っぽい!」とファンに楽しんでもらえるし、反響があります。
そしてその反響が面白くて、「もっと楽しませよう」、「もっとイメージに合わせてみよう」と、いろいろ象徴を組み込んだりして、工夫してゆけます。
他にも、例えばとある絵師さんは、ゲームやアニメ、VTuberなどのキャラクターが好きでした。
で、「もしもこのキャラが、こういう性格や性質だったら」と、そのキャラとは正反対の特徴を加えた人物像を妄想するのが好きでした。
まじめなキャラをチャラくしたり、男っぽいキャラを乙女っぽくしたり、貧乳キャラを巨乳キャラにしてみたり。
そういう「もしも設定」って、面白いですよね。
なら、そういう妄想を楽しめるように、短いストーリーとか状況を作って、イラストや簡単な漫画、文章などで伝えます。
すると、ファンはその妄想を見て、「こんなキャラは嫌だw」とか、「ありそうで困る」とか、「こういう風に生まれてきてくれれば……!」みたいに楽しんで、いろいろ反響を返すと。
で、作者はその反響が面白くて、もっといろんな「もしも設定」を作って楽しんでもらうわけです。
そういう風に、ファンができるのは、自分の中にある「楽しさや面白さ、興味深さ」に対するイメージを、自分なりに工夫して伝えている時なんですよね。
それを一言でまとめると、「楽しさに対するクリエイティビティーがある」ということです。
いやまぁ、作者本人からすると、「ただただ妄想を垂れ流していたら、いつの間にかファンができていた」という感覚なんですが(笑
進捗を語るほど、仲間ができる
一方で仲間が集まるのは、「目標に対する進捗」とか、「自分のイメージではなく、自分の感情」をメインに語っている場合かと思います。
「今日はこれだけ進んだ」とか、「進まなかった」、「こういうことがあって苦しい」、「難しい」みたいな内容ですね。
例えばデザイナー志望の場合、「公募に応募したけど、ダメだった」とか、「今日はいくつ仕上げられた!」とか。
独立志望の場合、「頑張るぞ!」とか、「今日はこういう本を読んだ! こういうことが勉強になった!」、「うまくいかないな~」とか。
これは、同じことをしている人なら共感できるので、仲間が集まりやすくなります。
そしてもちろん、仲間を作るのはモチベーションになるものです。
仲間がいることで、困難を乗り越えられることもありますからね。
そこには「楽しさに対するクリエイティビティー」がない
だけど、そこには「楽しさに対するクリエイティビティー」がないんですよ。
自分独自のイメージとか、妄想とかを持っていないし、持っていたとしても伝えようとしていないと。
実際に、前述した「ファンができる情報発信」とは、少しズレていることが分かるでしょう。
「楽しさ」よりも、「頑張る」を重視していると、これは起きやすいように思います。
言い換えると、ファンができないのは、「自分や自分の作品にあこがれてもらう」という内容を発信していないわけです。
仲間ばかりを作る情報発信をしていて、ファンを作る情報発信をしていないと。
実際に、「デザイナーになりたい」とか言うのに、SNSで自分のデザインを全然公開していない人とかいますからね(笑
時には、「自分のイメージや妄想を出すと、引かれるかも」と勘違いして、「イメージや妄想をまったく出さずに、差し障りのない日常のことばかりを出す」みたいな人もいます。
本当は、そういう「イメージや妄想の垂れ流し」がファンを作るのに、正反対のことをしてしまっていると。
この差を理解できるかどうか、じゃないかと思います。
まとめ
なので独自の収益を作りたい場合、仲間ではなく、ファンのフォロワーを集めようとしてみるのもいいかと思います。
共感できる仲間はモチベーションにはなりますが、本当に理解できる仲間は少しいれば、さほど多くは必要ないかと思います。
これは、実用的な情報発信でも同じです。
「こういう性質の場合、こういう方法論が合いそう」というイメージや妄想を作って、それを工夫してファンに提供していくわけです。
ある意味、うまくいかない人は、SNSでただ「思ったことを出す。誰かから共感して欲しい」というだけで情報発信をしているようにも思います。
まぁもちろん、SNSではいろんな使い方があるので、それはそれでいいんですけどね。
ただ、収益を作りたい場合、「仲間に共感して欲しい」ではなく、「ファンが共感できて、楽しめる情報を出そう」とする方がいいように思います。
そのために、自分の好きなことを軸として出して、ファンが共感できたり楽しめるように工夫をすると。
すると効果的な情報発信ができて、ファンや収益を作りやすくなるかもしれません。
ということで今日は、独自の収益を作りたい場合、フォロワーは仲間ではなくファンを集めよう、というお話でした。
今日はここまで~。