今日は、ビジネスのお話です。

突破口は、意外なほど身近なところにあることもある、というお話です。

 

カーネル・サンダースの、カフェを作るきっかけ

ちょっとした記事をご紹介。

「人生の成功、失敗は80歳まで分からない」何社もクビになり、3度も破産した男が伝説の起業家になったワケ(President WOMAN)

内容は、ケンタッキーフライドチキン(KFC)を作ったカーネル・サンダースのお話です。

ちなみに中身は、「彼はこういう苦しい状況でしたが、あきらめずにひたすら頑張ることで成功しました」という、工夫よりも、根性や忍耐称賛な内容ですが。

 

まぁ工夫と努力のどちらに着目するかはともかく、カーネル・サンダースの例はよく語られますよね。

彼がKFCを作ったのは65歳なので、「何歳からでも可能性はある」ということでよく事例に出されるように思います。

 

身近な「自分のよさ」がチャンスになる

それはそれでいいんですが、この記事を読んでいて興味深かったのが、そのきっかけだったりします。

彼はガソリンスタンドを開いて経営していたんですが、新たにカフェを併設することにします。

で、そのカフェ実現のきっかけとなったのが、娘からの「お父さんの作るごはんはおいしいから、お客さんに出してみたら」という言葉だったようで。

 

これって、結構はっとさせられる言葉ですよね。

だって、そういう「自分のよさ」って、あまりにも身近なところにあって、それがチャンスだとは思わないものだからですね。

 

びっくりするほど身近なところに、可能性があることもある

普通、私たちがビジネスとか収益を立ち上げようとすると、「特殊な点を作らなきゃ」と思うものです。

「どれだけ他の人ができないことを、自分ができるか」とか、「誰にもできないことをしなきゃ、優位性は作れない」みたいに思ったり。

そうして「何かすごいビジネスシステムとか、ビジネスアイデア、誰もできない神スキルが欲しい」みたいに願うことも多いんですが。

 

でもそうではなくて、びっくりするほど身近なところに可能性があったりするわけです。

「あなたの作るご飯はおいしいから、お客さんに出してみたら売れるかも」なんて、全然発想が違うでしょ。

そこには、「すごいビジネスシステムや、ビジネスアイデア、神スキル」なんてないし、むしろ身近な人の「こういうところがちょっといい」という、親しみやすい部分で。

だけど、そういう部分に強みがあったりすると。

 

「世界一の特殊な点」なんて必要ない

実のところ、自分のビジネスを作るのに、「世界一の特殊な点」なんて必要ないように思います。

だって、もし世界一のものしか生き残れないのであれば、その1社を残してすべてつぶれちゃいますからね(笑

でも現実では、ナンバーワンではない会社は山ほどあるし、経営だって結構それなりにできているわけです。

 

じゃあ何がビジネスを決定づける要素になるのかというと、「ちょっとしたよさ」という部分もあるように思います。

「あの人の料理は、地味においしいから、なんか好き」とか。

「あの人は、地味に笑顔がいいから、ついあそこで買っちゃう」とか。

「あの人は地味に毎日更新してくれるから、つい見ちゃうし、作品も触れちゃう」とか。

 

「意識していないほど自然にできている、自分のよさ」に気づこう

そしてそういうのは、本人にとっては「当たり前のこと」とか「意識せずともできること」なので、全然気にしてなかったりするわけです。

その「意識していないほど自然にできている、自分のよさ」に気づくことですよね。

 

いやまぁ、「気づいていないものに気づけ」なんて言っても、なかなかできないでしょうが(笑

でも、そういう「自分にとっては当たり前すぎる、自分のよさ」ってあると思うんですよ。

 

そして、たとえ「自分には欠点しかない」と感じていたとしても、特定の状況や環境の人たちからすると「心から嬉しい性質」になりえます

だいたい、世の中ではいろんな価値観の人がいるし、いろんな状況もありますからね。

一つの性質が強みになるか弱みになるかなんて、状況や環境次第で大きく変わるんですから。

 

まとめ

なので独自のビジネスを作りたい場合、無理に「すごいビジネスや作品を作らなきゃ」、「世界一のものを作らなきゃ」とする必要はないように思います。

むしろ、「地味に当たり前にできること」に可能性があることも多いかなと。

 

「自分が持たない、遠くにあって、誰もが評価するもの」を求めるのではなく、「自分にはあって当たり前で、近くにあって、自分が可能性に気がついていないもの」に目を向ける、ということです。

そういう「自分にとって当たり前で、豊富にあるもの」を土台として、その上にいろいろ少しずつ積み上げていく感覚です。

身近な素質だからこそ、安定して、長期的に出してゆけると。

 

そしてその良さが、「それを必要としている特定の人たち」につながった瞬間、私たちにとっての「世界が変わる」になるんじゃないかと思います。

「ああ、私の性質は、こういう人たちに喜んでもらえるんだ」みたいな。

 

そういう感覚で何かを作ってみて、提供してゆくのもいいかもしれません。

すると日常的にできることで喜んでもらえて、自分の個性に合わせたビジネスを作れるかもしれません。

 

ということで今日は、突破口は、意外なほど身近なところにあることもある、というお話でした。

今日はここまで~。

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