今日も考え方というか、生き方の方向性を見つけるお話です。

高共感な人ほど、「たった一人のために作ろう」とすると方向性が見えやすくなる、というお話です。

 

フォロワーがいるのに売れなかったら、どうしたらいいの?

昨日の記事に引き続き、以前にちょっとした質問があったのでご紹介。

先日、以前から作ってみたかったグッズ制作(中略)をしてみました。
(中略)まったく注文が来ませんでした。
これはかなりショックでした。

(フォローしてくれている人はいるのにそうなったので)「ファンの方が求めていたのとは違う商品だったのかな」と思う気持ちと、「私のファンというわけではなかったのかな」という気持ちがあります。

・やはり私をフォローしてくれている方々は、私の作品のファンというわけではないと思われますか?
・あやえもんさんが私なら、ビジネスとしてどのように収益化を試みるでしょうか?

 

質問の内容はというと、一言で言うと「何を作ったら売れるのか分からない。どうしたらいいの?」ということですね。

 

高共感な性質と、売れない状況

背後の事情を含めて簡単に内容を説明すると、この方は昨日の質問に引き続き、高共感な性質を持つお方です。

昨日の記事でも説明しましたが、高共感な性質とは、相手の感情に左右されすぎてしまう性質のことです。

なので、そういう人ほど「収益を作りたい。だから多くの人に見てもらいたい。だけど批判とかが苦しくなりやすいので、積極的に出られない」という葛藤を持ちやすくなります。

 

そしてこのお方は、いろいろとサイトでメジャー向けに作品を公開していたので、フォロワーはいたわけです。

なので、「じゃあグッズを売りに出してみよう」としたと。

だけど、全然売れなくて。

それで落ち込んで、「フォローしてくれている人は、私のファンじゃなかったのかな」、「どうすればいいんだろう?」と頭を抱えている、という状態ですね。

 

「見てくれている人はいるはずなのに、誰も買ってくれない」状況

こういうのも、よくあると思うんですよ。

「見てくれている人はいるはずなのに、誰も買ってくれない」みたいな。

それで、どうしたらいいのか、ということですね。

 

で、今日の結論から言って起きましょう。

それが、「高共感な人ほど、たった一人のために作ろうとすると、方向性が見えやすくなる」ということです。

すると、「多くの人に見てもらわなきゃ、売れない」という思い込みとか、「批判が来たらどうしよう」とかいう不安を一気に解決できて、全く違う発想ができるかと思います。

 

「必要な人にだけ見てもらう」という発想

そのために、まずは「多くの人に見てもらわなきゃ、売れない」という思い込みを打ち破る必要があります

裏を返すと、「必要な人にだけ見てもらえて、買ってもらえれば、最高やん」ということです。

 

実際にイメージしてみると分かるでしょうが、本当に必要としてくれる人だけ、自分の元に来たとしましょう。

そして、「こういうのが欲しかったんです! 本当にありがとうございます!」と、心から感謝や感激をして、喜んで買っていってくれます。

そういう人ばかりが来て、喜んでくれるばかりなら、最高ですよね。

批判もないし、「自分にも、できることがある」と意味を感じられて、魂から喜ぶことができるんですから。

 

で、それを実現するのが、「高共感な人ほど、たった一人のために作ろうとするとよい」ということです。

「多くの人に売ろう」とするのではなくて、「たった一人のために作ろう」とするわけです。

 

ゲーム用のコントローラーを自作した例

これを説明するいい例があったので、ご紹介。

運動障害のある我が子のためにNintendo Switchで使えるコントローラーを自作したお父さんが娘の最高の笑顔をゲット(Gigazine)

 

記事の内容はというと、麻痺(まひ)という身体的な性質を持つ娘のために、父親がゲーム用のコントローラーを自作した、という内容です。

娘は麻痺を持つので、指先をうまく使えないと。

だから、そんな子でも使えるように、大きなレバーやボタンを用意して作ったら、最高の笑顔を見せてくれたと。

 

元となる記事に動画(英語版)があるので、見てみると、喜び具合とか、感激しているのが分かるかと思います。

そりゃもう、こういうのを作ってくれたり、今までできなかったことができるようになったら、最高に嬉しいでしょ!(笑

 

「たった一人のために作ろう」というアプローチ

で、これが「たった一人のために作ろう」というアプローチです

たった一人のために作るから、大いに喜んでもらえるし、感激してもらえます。

 

そして、これが売れないのかというと、そうではありませんよね。

だって、似たような麻痺で苦しんでいる人は、世の中には多くいるんですから。

すると、そういう人たちに売れるようになります。

 

その上、来てくれる人は、「こういうのが欲しかったんです!」と喜んで買ってくれる人たちばかりになります。

なぜかというと、それを求める人以外には来ないからですね。

だから批判も来ないし、喜びばかりで満たされます。

 

無理に高い収益とか必要なくなる

で、高共感な人ほど、そういうことに喜べるし、「自分でもできることがある」と分かって元気が出るんじゃないかと思います。

それどころか、「批判が多く出るようなことで高い利益を得るよりも、喜びばかりで少数の人を喜ばせる方が、自分にとってはよっぽど充実している」と感じるかもしれません。

 

すると、無理に高い収益とか必要なくなるんですよね。

それは高共感な人ほど、相手が目の前で大いに喜んでくれたり、感激してくれることが、自分の喜びになるからで。

実際、そういう人ほど豪遊しなくても、社会的に大成功しなくても、喜びとか感謝があれば充実できるかと思います。

 

逆に、「多くの人に見てもらわなきゃいけない」と思い込むと、反対のことをするわけです。

「できるだけメジャーなジャンルを選ぼう」とか、「Twitterでも広がりやすいジャンルを選ぼう」、「誰でも使えるものを作って売ろう」とかなってしまうと。

すると、そういうものほど競争になるし、他と比べられるので落ち込みやすくなるし、批判も出やすくなると。

もちろん競争に勝てば売れますが、そこには我慢が必要になって。

 

戦略や発想を変えよう

なので、高共感な人で批判を避けたい人ほど「たった一人を助けるために作ろう」とするといい、ということです。

すると、戦略とか発想も、全く変わりますよね。

今まで「どういうものが売れるんだろうか?」と考えていたのが、「あ、この人を喜ばせればいいんだ」と、一気に具体的になります。

 

で、注意が必要なのが、親や上司などの、自分よりも強者を喜ばせようとしない、ということです。

喜ばせる相手は、自分よりも弱い相手ですね。

自分よりも力やスキルを持たなかったり、地位や知識、お金、健康、住環境、人脈、経験など、そういう要素を自分よりも持たない人を想定します。

そして、そういう弱い相手を喜ばせようとするわけです。

 

すると、「ファンとはどういう人か」という認識も変わるかと思います。

そういう状況になると、ファンとは「私たちを慕ってくれて、感謝してくれる相手」だと分かります。

 

「枯れ木も山の賑わい」は、害になりうる

裏を返すと、そういう高共感な人にとっては、「暇つぶしにフォローしておこう」というような「枯れ木も山の賑わい」的なフォロワーは、ファンではないと分かります。

むしろ、時には批判や変な反応をする「害になりうる存在」だと分かります。

 

というのも、「ごく一部が助かるもの」は、「大多数の人にとっては、害になるもの」になることが多いんですよね。

実際に、そういう「暇つぶしを求めるだけの大勢の人」に、「ごく一部の弱者しか喜ばないもの」や、「普通の人には当てはまらないもの」を投下するとどうでしょう。

その場合、強烈な反対意見が出てきそうだと分かります。

例えば上記のコントローラーでも、一般的なゲーマーに売り出すと、きっと「そんな大きなコントローラーやボタンは無駄だ。誰が使うんだ!」となるでしょう。

それとか、例えばカウンセリングの内容でも、心理的な内容でも、普通の人はそんなもの求めてないものです。

 

すると、「今まで我慢して、頑張って作ってきたフォロワー」が、弱者を助けようとすると一転して、自分にとっては「利益どころか、ただの負債を作っているだけだった」ともなり得ると。

実際に私の場合、そういう人は来ないように、フォロワー数はわざと増やさないようにしているんですよ。

例えばブログでも、普通の人は興味を持たないようなタイトルにしたり、ツイッターでも広がらないように、断言せずに柔らかくしていて。

だって、迷惑になる人とか、来て欲しくないですからね。

私は喜んでくれる人にだけ来て欲しいと。

 

まとめ

なので、高共感な人ほど、たった一人のために作ろうとすると、方向性が見えやすくなるかと思います。

抽象的な何かと戦う必要はなくて、具体的な一人を助ければいいんですから。

そして、その一人とは、親や上司のような強者ではなくて、自分よりも弱い存在を選ぶとよいでしょう。

 

こういう場合、喜んでくれるものを作れると、強烈に喜んでくれます。

だから、「どういう人を、どうやって助けるか」を考えられるほど、ちゃんと売れます。

確かに爆発的なヒットは少ないでしょうが、ニッチなので競争になりにくいし、長期的に売れます。

 

そしてそういう「たった一人のため」というアプローチは、「大勢に受けるため」というアプローチとは正反対なものが多いものです。

これが分かると、「多くの人に見てもらったり、売れる必要はなかったんだ」と分かって、新たな道が見えるかもしれません。

 

そしてそういう「たった一人からの喜び」が、その後の生き方を、大いに変えてくれるかもしれません。

 

ということで今日は、高共感な人ほど、「たった一人のために作ろう」とすると方向性が見えやすくなる、というお話でした。

今日はここまで~。

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