今日も絶好調で人間心理と性質のお話です。
「内向的・外向的な性質はCPUの質、抑圧のなさはメモリ量」と分かると、生き方戦略が見えてくるかも、というお話です。
「精神の構造図」の反響
先日に提案した「精神の構造図」は、ちまちまと「あれ、よかったよ」と反響をいただいていて、嬉しかったりします。
↑ 先日提案した、これですね。
これで今まで分かりにくかった精神的抑圧について、従来の無意識構造を使うよりも、より直感で理解しやすいものになったかなと思います。
精神構造図と、4つの性質分類の関係
で、こういう質問をいただいたので、ご紹介。
(抑圧構造の図解は)他者を含めた精神構造が理解できると思い、ワクワクしました。(中略)
しかし、妻との関係性においては、まだ自分でもよくわかっておらず、なんでこんなにも妻との生活が苦しいのか、我慢ならないことがあったのか、考えてしまいます。(中略)
この抑圧の図解に対して、自分の価値観のところがHSPタイプとし、(中略)説明できることはあるのでしょうか。
内容を簡単に言うと、「今回の精神構造図と、今までの4つの性質分類(外向型と3つの内向型タイプ)は、どういう関係なのか」ということですね。
私が提案している「4つの性質分類」とは
私はこのブログでも、人間心理をよく語っているじゃないですか。
その中でも、よく4つの性質分類(外向型と3つの内向型タイプ)を使って説明しています。
↑ こういう「外向型、境地開拓タイプ、高共感タイプ、HSPタイプ」の4つですね。
すると、「同じ1つの人間心理を語っているのに、今回の精神構造図と、4つの性質とで、全然違うように見える。どういう関係があるの?」と感じる人もいるかと思います。
実際に、この2つを組み合わせて使いこなせると、だいぶ人間心理が理解できそうですよね。
それで結論から言うと、「性質分類はCPUの質、抑圧のなさはメモリ量と同じ」だということです。
これが分かると、どうやってこの両者を自分に組み込んでゆけばいいのか、その戦略を作りやすくなるかもしれません。
性質はCPUの質で、抑圧のなさはメモリ量に相当する
スマホやPCでは、CPUとメモリ量で、処理速度が変わるじゃないですか。
で、4つの性質タイプはCPUの質で、抑圧のなさはメモリ量に相当するとイメージすると、分かりやすいかと思います。
ちなみにHSPタイプの人は、「高性能CPU搭載だけど、処理するのにメモリをバカ食いする」というタイプです(笑
というのも、HSPタイプは「共感性(=未来を考えてしまう性質)」と「境地開拓性(=仮説・推論をできる能力)」という2つの大きな機能を備えています。
すると、「未来のリスクを考えてしまう上に、様々な仮説・推論ができる」という凶悪な処理量を背負ってしまうんですよ(笑
実際にHSPタイプの人で何が疲れるのかというと、「未来のリスクをいろいろ考えすぎて、思考がオーバーヒートする」みたいなことでしょ。
まさにこれが、「高性能CPUだけど、メモリをバカ食い」ということです。
いわゆる、「余裕がなくなりやすい」という奴です。
まぁだからこそ、「HSPタイプが思考で堂々巡りになった場合、紙に書き出すと分かりやすくなる」みたいな方法論があるんですが。
抑圧はメモリ負担になる
その場合、「抑圧を多く抱える」というのは、さらなるメモリ負担になります。
だって、「あれも考慮しなきゃ、これも考慮しなきゃ」と、いろんな「他者の価値観」を加えて両立しようとするからですね。
だから抑圧が多くなるほど、使用可能メモリが減って、低スペックな個体になってしまうわけです。
せっかく高性能なCPUを持っているのに、メモリという余裕が少ないので、自分に備わっている機能を十分に使い切れないと。
実のところ、HSPタイプは様々な特殊能力があります。
「好き」に対する感度だったり、方向性を決める自分軸の感覚だったり、工夫力やクリエイティビティー、予想力、推論力、リスク感覚、状況把握力、他者に対する配慮、いろんな機能を持っています。
でも、それを使い切れていないのは、抑圧を多く抱えすぎていることが多いように思います。
ちなみに外向型は、その反対です。
「低性能CPUだけど、メモリ負担が少ない」ということですね。
だから体力勝負(メモリ量勝負)にできると(笑
マニュアル作業なんてものは、ある意味「低性能CPU向け、メモリ負担勝負」だと言えます。
自分のCPUに合わない処理もある
で、上記の質問者さんは以前も質問をしてくださった方なんですが、「自分のCPUに合わない処理もある」ということです。
それがさらに余裕(メモリ量)を圧迫することもあります。
例えば上記の「外向型向けの、マニュアル的なこと」なんて、HSPタイプのような高性能CPUの人だと「無駄にメモリばかり使って、CPUを生かしきれない」と言えるでしょう。
だから、HSPタイプの人が「みんなと同じように」とすると、「すぐに余裕がなくなるダメ個体」になりやすいと。
で、「私はダメ個体だ」と悩むから、さらに使用可能メモリ量が減ってしまう、みたいな(笑
「こじれを持つ相手に共感し続ける」という合わない処理
それだけでなく、HSPタイプに合わない処理としては、「こじれを持つ相手に共感し続けること」があるでしょう。
HSPタイプの人は、「相手に共感できる」という機能と、「自分軸を持つ」という性質を持ちます。
なら、元々「自分と他者の境界がぼやけやすい」という上に、「他者の価値観が、自分の価値観を侵しやすい」という状況になりやすいわけです。
すると同じ人と一緒にいるほど、そしてその相手が独自の個性を持つほど、私たちの価値観がぼやけて混乱してしまいます。
結果として、「よく分からないけど、自分が分からなくなるので、距離を取りたい」となるんですよね。
これは言語化しにくいので、「同じ人と長時間一緒にいると、なんだかやたらと距離を取りたくなる。嫌になる」という感覚なことが多いでしょう。
相手がこじれを持つと、違和感が大きくなる
で、その上、相手がこじれを持っている場合、もっと違和感は大きくなります。
だって、相手の持つ「こじれた感覚」だとか、「自分は被害者で、不幸だ」みたいな感情にも共感してしまうからですね。
これは私たちからすると、「相手の気持ちは分かるけど、なんとも言えない不自然さや、違和感がする」という感覚になります。
まぁそれは当然で、こじれを持っているので、相手は不自然な解釈や行動をしていますからね。
例えば相手の感情に触れて、「その感覚なら、泣きたくなるところだな」と私たちが素直に感じるかもしれません。
でも相手はこじれているので、「あいつのせいだ!」とか言って他者を批判しているわけです。
他にも、例えば私たちが「相手は困惑している」と分かっても、相手は「でもポジティブに考えると、いいことだよ」と、強引な論理を展開したり。
すると、その不自然さが「どうしてあんな態度をするんだろう?」という違和感や疑問になって、考え込んでしまいます。
で、「高性能CPUだけど、メモリ量バカ食い」という性質なので、どんどんしんどくなると。
なので、「最初は余裕があっても、長期間一緒にいると疲れてくるし、嫌になってくる」という現象が起きるように思います。
そんな風に、「合わない処理をすることで、メモリ残量がどんどん減ってゆく(=余裕を失う)」ということもあります。
まとめ
なので、「4つの性質分類」と「抑圧の量」とは、そういう関係があるとイメージするといいでしょう。
性質分類はCPUの質で、今回の精神構造図(抑圧のなさ)はメモリの残量と同じだと。
で、私たちはCPUを変えることはきわめて難しいものです。
なら、「相性のいい処理を選ぶ」のと、「抑圧を減らして、メモリ残量を増やす」という2つのアプローチがあると分かります。
まぁこの両者は、「ニワトリが先か、卵が先か」の関係と同じです。
相性のいい処理をすれば余裕ができるし、余裕ができれば相性のいい処理を選べますからね。
取っつきやすい方から対策してゆくのもいいかと思います。
そういう発想ができると、より自分に合う戦略を選べるかもしれません。
ということで今日は、「内向的・外向的な性質はCPUの質、抑圧のなさはメモリ量」と分かると、生き方戦略が見えてくるかも、というお話でした。
今日はここまで~。