今日は、精神的なお話です。
好きなことや楽しいことの積み重ねが、「この世は生きる価値がある」につながる、というお話をしてみましょう。
我慢か、心地よさか
私たちって、よく「我慢が大切だ」とか言いますよね。
未来を考えると不安だし、節約する必要もあるし、安全も大切なわけで。
でも、我慢ばかりしていると、生きるエネルギーが失われていくように感じます。
すなわち、好きなことや楽しいこと、そういう心地よさを味わってゆく積み重ねが、「この世は生きる価値がある」という思いにつながるかなと思います。
好きなことが、「生きていたい」を作る
これは考えてみると当然で、好きなこととか楽しいことがあるから、私たちは「生きていたい」と思えるんですよね。
裏を返すと、「この世は好きなことも、楽しいことも、何もない」と感じるから、希望を持てないし、死にたくなるんだと。
なら、私たちはよく「生きるために我慢する」んですが、その反対の「生きるために楽しいことをする」というアプローチもあっていいように思います。
それは、私たちが食べ物を食べて、身体の栄養を取るのと同じです。
そういう「この世は楽しい」と感じる「心の栄養」があるからこそ、元気が出て、困難も乗り越えられるように思います。
「好きなこと」は、食べ物と同列
私の中では、こういう「好きなこと、楽しいこと」というのは、食べ物と同列に扱うほど大切なんですよね。
言うなれば、「栄養を我慢して生き延びよう」とするか、「ちゃんと栄養を取って、心地よく健康になって生き延びよう」とするか、という違いと同じです。
私の場合、心も体も、しっかりと必要な栄養を取っておく方が、健康になれるんじゃないか、と思ってます。
もちろんそうではないタイプがいて、「好きなことがなくても、我慢だけで生きられる」という人もいるでしょう。
それはそれで、一つの生き方だと思うので、いいかなと思います。
ただ、私はそういう「食べ物や心の栄養を、究極に我慢して生きよう」というスタイルではないですね。
食べ物や心の栄養が身近にあって、それを比較的簡単にでも手に入れられるなら、どんどん味わっていこうよ、というスタイルです。
そして、「栄養を取る」の中には「ゆっくり休む」も含まれます。
栄養を十分に吸収するには、ゆっくり休む必要がありますからね。
そういう「休む」も含めた「心の栄養摂取」です。
「贅沢」と「好きなこと」はリンクしない
で、私の中では、「贅沢」と「好きなこと、楽しいこと」はリンクしないことが多いように思います。
別に贅沢をしなくても、好きなこととか楽しいことは、味わえるんじゃないかなと。
むしろ、「贅沢をしなきゃ、心地よさは味わえない」という感覚は、そこにこじれがあるように思います。
というのも、劣等感があると、「私には、(他の人と同じ尺度で比べて)他の人以上に価値があるべきだ」と思いがちです。
すると、「他の人と同じ尺度で比べた、優雅さや優越感を持つこと」にこだわってしまうんですよね。
だから、「フランス料理のフルコースを食べると、私は幸せになれるはず」とか、「高級ホテルのカフェで朝食を食べると、私は幸せになれるはず」とか思い込んでしまうと。
個性のある人の「好きなこと」
でも、私の中では、個性のある人ほど、「他の人とは違った部分で、好きなこととか楽しいことを持ちやすい」かなと思います。
それはある意味、他の人から「そんな趣味を持つなんて、恥ずかしい」とか、「そんなことが好きだなんて、周囲に知られたら世間体が悪い」みたいなことになりやすいように思います。
例えば、「大人になってもアニメを見るなんて、恥ずかしい」とか言う人もいるかもしれません。
もしくは、「こういうフェチなシチュエーションを妄想して小説を書くなんて、普通の人に知られたら、世間体が悪い」とか感じる人もいるかもしれません。
ただ、私の中では、「贅沢」よりも、そういう「恐れている部分」に可能性があるように思います。
で、そういう部分って、さしてお金はかからないことが多くて。
むしろ、「私には、こういうシチュエーションが最高なんだ!」と表現することって、結構安くできたりするんですよ。
それどころか、それを極めていくと、お金が入ってくるぐらいですからね。
一方で、「贅沢こそが豊かさだ」と思うと、こじれを強めそうに思います。
高級なものにお金を浪費して、それで「私は他の人以上に価値があるべきだ」と思い込もうとしているんですから。
そういう変な学習は、なくてもいいかなと思います。
まとめ
なので、そういう風に「生きるために、楽しいことをする」というアプローチもあっていいように思います。
それは、食べ物が身体の栄養になるのと同じで、「好きなことや楽しいこと」が心の栄養になるんだと。
で、贅沢をする必要もなくて、「恥ずかしい」とか「恐れている」という部分に向き合うのもいいかなと思います。
そういう楽しさが少しずつ積み重なることで、「この世は生きる価値がある。もっと生きていたい!」と感じるようになるんじゃないかな、と思ったりもします。
ということで今日は、好きなことや楽しいことの積み重ねが、「この世は生きる価値がある」につながる、というお話でした。
今日はここまで~。