今日は精神的なお話です。
「どれだけ持っているか」ではなく「増やしたいか、減らしたいか」が大切そう、というお話をしてみましょう。
「ミニマリズム」というスタイル
「ミニマリスト」って言葉、ありますよね。
これは「あんまり物を持たずに、身軽に生きよう」というスタイルを持つ人のことなんですが。
で、好奇心が強い人とか、自由が好きな人、工夫が好きな人ほど、こういうミニマリスト的なスタイル(ミニマリズム)が合うように感じます。
というのも、物を減らすほど、身軽になれるし、動きやすくなって挑戦できるし、工夫のしがいも出てくると。
だから、そういう「好奇心を元に、自由に、工夫をして新境地開拓をしたい」という人ほど、ミニマリズムが合いそうかなと思います。
ただ、ミニマリスト的な工夫系サイトを見ていると、時々「物を持たない人ほどすごい」みたいな感覚の人がいるんですよ。
例えば、「冷蔵庫を持っていない人が優れている」とか、「財布を持たない人が優れている」とか。
これって、結構陥りやすい思い込みのように感じます。
「物を増やしたいか、減らしたいか」という方向性が重要
実のところ、「どれだけ物を持っているか」はさして重要ではなくて、「物を増やしたいか、減らしたいか」という方向性が重要に感じます。
すなわち、「できれば物を減らしたいな」と思っている人は、どれだけ物を持っていようが、既にミニマリストなんだ、ということです。
これは目的と手段を履き違えると、こういう「物を減らすほど優れている」と思い込みが起きてしまうように感じます。
私達は、心地よく生きたいから、いろんな手段を試すわけです。
すなわち「心地よく生きる」ことが目的で、「そのために物を減らす」が手段ですよね。
その目的を忘れて「物を減らす方がいい」とすると、なんか変なことになりそうだと分かります。
自分が心地よいと感じる程度に、物を持てばいい
なら、「自分が心地よいと感じる程度に、物を持てばいい」と分かります。
それが自分軸ですよね。
逆に、競争は他人軸になります。
それは、「減らすほどいい」という他者の軸で見ているからですね。
大体、生き方は競争ではないと思うんですよ。
ミニマリズムで競争しても、意味ないですよね。
私達は、心地よく生きたいんですから。
そもそも、動きたい時は物を減らせばいいし、拠点を持ってじっくり事に挑みたい時は、物を増やせばいいわけです。
物を持たないというのは、「動きやすくすること」でもあります。
逆に物を持てば、「その場を生存の拠点にする」という安心感を得られます。
それは競争ではなくて、自分の生き方や状況に応じて変えてゆけばいい、ということです。
だから、冷蔵庫を持とうが、洗濯機を持とうが、たとえアラブの王族で山ほど土地や財産を持とうが、「できれば減らしたい」と思っていれば、既にミニマリストだということです。
合理的に判断して、自分なりのスタイルを作る
そして、そう考えると自分軸を保てるし、合理的に判断して、自分なりのスタイルを作れるかと思います。
例えば欧米では、財布を持たずに「マネークリップ」というクリップで、お金を束ねて持ち歩くことがあります。
だからミニマリストのサイトでも、たまにそういうのが紹介されているんですが。
でも、日本でそれをやろうとしても、逆効果なんですよ。
というのも、欧米は1ドルとか1ユーロ(100円ぐらい)単位からお札を使うんですが、日本は1000円からお札を使うわけです。
すると、日本でマネークリップを使うと、小銭がジャラジャラになって逆にわずらわしいと(笑
そういう場合、「日本では、財布や小銭入れを持つ方が心地よい」と、合理的に判断できます。
時と状況で物を増やす
そして、時には物を増やす方がいい状況もあります。
例えば台風が来ている時は、備蓄を増やしますよね。
それと同じで、今はコロナウイルス関連で、経済的な台風がこれから訪れそうだと予測できます。
日本では第2波だとか第3波だとか言っていますが、今日(2020/11/6)現在では、世界的にはまだまだ第1波の真っ只中です。
すなわち、「世界的な第2波、第3波がありうる」という予測をすれば、「影響はこれから何年も長引きそうだし、そのための長期的準備や対策は必要そうだ」と分かります。
なので、私の中では、「ミニマリストでも、今は備蓄を増やして備える時期だ」と判断しています。
特に日持ちする食料とか日用品は、普段よりも少し多めに備蓄しておきたいなと。
そして第2波は第1波よりも強くなりうるので、「第1波で起きた世界経済的なインパクトが、第2波、第3波でもありうる」とも予測できます。
だから、日本で波が落ちている時は、「備え時だな」と判断できます。
まとめ
そんな風に、「どれだけ持っているか」よりも、「増やしたいか、減らしたいか」が大切かな、と思います。
そして、時と状況で、その量は変えていいんだと。
自分なりに独自スタイルを作って調整するのが、自分軸ですからね。
そういう自分軸を中心に考えると、ミニマリズムも単なる手段だと分かります。
すると、必要なものを得たり手放したりして、心地よく生きられるし、願いを実現しやすくなるかと思います。
そしてそういうのが、自由とか工夫じゃないかな、と思ったりもします。
まぁ実のところ、こういうミニマリズム的考え方は、今回のコロナウイルスでほぼ壊れたようにも感じます。
今回のコロナウイルスでは、「ポジティブ思考」、「ノマドワーク」みたいな概念が壊れましたが、ミニマリズムもその一つで。
私の中では、今の時代は「無駄なものを手放して、必需品を多く確保する」という時期かなと思います。
なので、備えはしっかりしておくといいかなと思います。
ということで今日は、「どれだけ持っているか」ではなく「増やしたいか、減らしたいか」が大切そう、というお話をしてみました。
今日はここまで~。