今日は昨日の話の続きで、お金を稼ぐ方法についてお話してみましょう。
「マイナーだけどお金を稼げる場」を見つける方法、というお話です。
ハイアマチュアでも、プロより稼げる場所がある
昨日、「大漁の漁場はメジャー以外にもある」って説明しましたよね。
簡単に内容をおさらいすると、大好きなことでお金を稼ぎたくても、なかなかプロになれないことが多いものです。
漫画が好きでも、なかなか漫画家になれなかったり、連載を得ることができなかったりとか。
小説や文章を書くのが好きでも、なかなか小説家や作家になれなかったりとか。
そういう場合でも、ハイアマチュア程度の実力があれば、プロ以上に稼げる場所があります。
それが、「業界外の漁場」に目を向けることですね。
業界外の人は、ハイアマチュアとプロの違いは、正直よく分かりません。
例えば音楽でも、私たちがハイアマチュアの演奏をぱっと聴かされても、一般的なプロとの違いはよく分からないのと同じです。
だから、場所によっては十分にプロと同等の値段で受注することもできるし、そういう場所は競争率が低いので、荒稼ぎできることもある、ということです。
ここまで説明すると、こういう疑問が浮かぶかと思います。
「じゃあ、どうすればそういう『業界外の漁場』を見つけられるの?」ということですね。
なので、今日はそういう「業界外の漁場を見つける方法」について説明してみようかと思います。
「業界外の漁場」は、「レベルの低い場所」にある
まどろっこしい解説は後回しにして、結論から言いましょう。
これは、「レベルの低い場所」を見つけることができればいいだけです。
「レベルの低い場所の人たちに分かち合う」という分かち合いマインドがあれば、すぐに活躍できる場所は見えるようになります。
例えば漫画を描くことでお金を得たい場合、身近なところでしょぼい漫画が使われていたり、下手なイラストが使われている場に着目するわけです。
すると、毎日の生活の中で、「市が配っている定期刊行物」とか、「一般企業の定期刊行物」、「イベントの印刷物」、「歯医者が配る、定期検診を促すパンフレット」みたいなものに触れるかもしれません。
他にも、「この弱小出版社が出す作品は、中身はいいのに、挿絵がひどいな」とか、「この業界は有名な業界なのに、全体的にイラストやビジュアルの作り方を知らないな」みたいなことに触れることもあるでしょう。
こういうのが、チャンスになるわけですね。
だいたい、市役所の職員さんとか、建築業や食品販売業の社員さんとか、イベント主催の社員さんとか、歯医者さんとか、はっきり言って彼らは漫画業界のハイアマチュアとプロを見分けるような力はありません。
しかも、そういうプロの漫画家さんとのコネクションもありませんし、どうやって知り合うのか、どうやって人材を集めるのかすら知らないことも多いものです。
私が以前経験した、とあるローカルケーブルテレビ局の人とのやりとり
実際に私は以前、とある地元ローカルケーブルテレビのディレクターさんやスタッフさんとやりとりしたことがあるんですよ。
それで印象深かったのは、彼らはpixivの存在すら知らなかったことです。
だから当然、彼らはクリエイターさんをどこで仕入れたらいいのか分からないし、知り合うことすらできないと。
そして結局、手近な知り合いとかで済ませている、みたいなことはよくあるんですよ。
で、そのときにテレビ局のスタッフさんから「イラストを描けて、それをちょっとした動画にできる発注先が欲しいんです」と相談を受けたんですよ。
絵描きさんとかクリエイター業界にいると、「そんなの有り余るほどいるよ!」って感じですよね(笑
その上、先方は「これぐらいならお金を出せます」みたいに申し出た額が、とんでもない額なんですよ。
だから私は思わず、「そんなお金の無駄をしちゃいけません! その1/3でも十分に発注できます!」とか言っちゃったぐらいで(笑
これは裏を返すと、クリエイターが常識とする受注額の3倍以上で受注できることもある、ということです。
「レベルが低い」と見過ごすか、「自分が貢献できる!」とチャンスだと思うか
これがまさに、「業界外の漁場」じゃないかと思います。
メディアを扱うケーブルテレビ局ですら、これぐらいのチャンスがあるわけで。
ケーブルテレビ局のオリジナル番組とか、レベルが低いですよね。
その中で使われているイラストとか素材も、ツッコミどころ満載だったりするものです。
それを、「レベルが低いな」と見過ごすか、それとも「自分が貢献できる!」とチャンスだと思うか、の違いじゃないかと思います。
特に年配の人が集まるような業種の場合、もはや「ネットで人材を探す」ことすらできないことも多いわけです。
そういう場に、「お手伝いしましょうか?」と申し出れば、もう涙を流して喜んでくれるし、それだけ多くの受注や報酬も期待できるものです。
そしてそういう場は競合がいないので、仕事ももらい放題で、なおかつ高額な受注を確保し続けることができると。
分かち合いマインドであれば、「業界外の漁場」が見えてくる
こういう場は、意外と身近に多くあります。
で、はっきり言って、これはマインドの持ち方です。
劣等感が強い人ほど、身近なチャンスが見つけらません。
逆に分かち合いマインドを持てる人ほど、身近なチャンスをものにできる、ということです。
劣等感が強い人は、困っている人を助けることなんかしません。
そして、「自分がよく見える場」を目指します。
それは、新人賞であったり、自分よりも実力が上の集団に属そうとするわけですね。
すなわち、中学生の野球部員が、高校野球に参加しようとすると。
こうしていつまで経ってもレギュラーになれずに、「自分には能力がない」と落ち込んで、「頑張らなきゃ」と頑張ろうとして、でもダメでセルフイメージが落ちて、劣等感を強くして……と、マイナスのスパイラルにはまっていくわけです。
困っている人を助ける方が、お金になる
でも、分かち合いマインドであれば、プラスのスパイラルが生まれます。
分かち合いの気持ちがあれば、「困っている人を助けよう」と思います。
すると、自分よりもレベルが低い場で、貢献できそうな場が見えてきます。
そこで「手伝ってあげたいな」と思って、大好きなことなので気軽に(無償でも)手伝ってあげて、喜んでもらいます。
こうして相手から感謝されて、信頼をされて、受注につながっていくわけですね。
お金とは、「喜んでもらった対価」です。
相手が喜べば喜ぶほど、返ってくるお金の量は大きくなります。
なら、困ってもいない人に作品を渡すよりも、困っている人に渡す方が、お金になると分かります。
だから、分かち合いマインドを持つ人ほど、身近なチャンスを得て、「なんか知らないけど、周囲から助けられて、うまくいった」と感じるようになるわけですね。
まとめ
そんな風に、分かち合いマインドを持って、「レベルの低い場所」を見るようにするといいでしょう。
すると、自分が貢献できる場が見つかります。
お金は喜んでもらった対価なので、そこで喜んでもらえればもらうほど、大きなお金が返ってきます。
「競争して勝たなきゃ」とかしなくても、未来は開けていくわけですね。
物語を作っている場合でも、身近なところで「へぼい物語」を使っている場は多くあります。
イラストやロゴデザインでも、ほんとしょーもないイラストやロゴデザインを使っている場はあります。
それを「しょーもない」と切り捨てるか、「これはチャンスだ」と受け取るか、という違いです。
チャンスは、身近なところにいくらでもあります。
これが見えるようになれば、するするっとうまくいくようになるんじゃないかな、と思います。
ということで、今日は「マイナーだけどお金を稼げる場」を見つける方法、というお話をしてみました。
今日はここまで~。