今日は、思いっきり精神的なお話をしてみましょう。

「劣っている点は魅力になる」、というお話です。

 

「自分は他の人のようにできない」という悩みをどうするか?

先日、こういう質問をいただいたので、ご紹介。

表現できる絶対量が悩みです。

なんだか誤解されやすい傾向があるみたいで、例えばなにかワクワクしながら話しているときは「怒ってるの?」、泣きそうなときは「なんで笑ってるの?」ってよく言われます。
ちなみに怒っているときは「眠いの?」って言われます。

(そういう自己表現弱者に対して、社会からの)レッテル貼り、ちょっとしたことを過度に責め立てる風潮、いわれなき中傷、デマゴギー等を私は恐れているのではないかなと思います。

そのような自分に害のあるものに対して、自己表現弱者はどう対処すべきなのでしょうか?

 

確かにこういう「自分は他の人のようにできない」という部分があると、苦しいですよね。

質問者さんの場合は「自分は他の人とは違って、気持ちを理解してもらえない」ということですが、他にもいろいろあると思います。

例えば「自分は他の人とは違って、我慢をすることができない」とか、「自分は他の人とは違って、才能がない」とか、「自分は他の人と違って、社交的になれない」とか。

他にも、仕事のスキルがないとか、学歴がないとか、外見的美しさがないとか、お金を持っていないとか、稼ぐ力がないとか、性格がよくないとか。

 

「周囲からこう思われたくない」という恐怖

すると、自分が劣った人間のように思えてきて、「周囲からそんな風に思われたくない」と感じるようになります。

そして、その欠点をなくそうと頑張ったり、でもできずに落ち込んだり。

私もそういうことばかりだったので、その気持ちはよく分かります。

 

で、「もしそれができないと周囲にばれたら、自分はぼろくそに言われて、攻撃されてしまう」って感じますよね。

なら、そういう状態で自分を守るためにはどう対処すればいいのか、ということです。

 

実はこれは、見方を変えるとすぐに解決できたりします。

そのために、「できないことを認めて、その裏を返して、自分なりのスタイルにする」という発想をするといいでしょう。

それだけで、「あ、この欠点は自分の魅力にできるんだ」と分かるかと思います。

 

「できないこと」も、魅力になる

じゃあ、まずは「できないことを認める」ということについて説明してみましょう。

実はこれは、「自分から見る自分」と、「他人から見る自分」でズレがあるんですよ。

 

実は私から見ると、私は質問者さんに対して「なんていい魅力を持っている人なんだ!」って感じてるんですよね。

「周囲から誤解されやすい」というのは、質問者さん自身は欠点だと感じていますが、私から見るとすごい人間的な魅力なんですよ。

このブログを見ている方も、多くの人が「それって魅力だよ!」と感じているんじゃないかと思います。

 

だって、「周囲からいつも誤解される」なんて、もうまさに物語の主人公設定じゃないですか!

私から見ると、質問者さんは物語の主人公と同じぐらい、魅力的な性質を持っている方です。

すると、それだけで主人公と同じように、「応援したい! この人に幸せを味わってもらいたい!」って感じるわけです。

 

問題なのは特徴ではなくて、生き方

でも、実は自分自身では、なかなかその魅力が分からないんですよね。

というのも、他の人はその人の「生き方」を見ているのであって、「特徴」を見ているわけではありません

私たちは、自分の「特徴(と、それによって生み出された苦しみ)」を見ています。

一方で周囲の人は、私たちの「生き方」を見ています。

で、問題なのは特徴ではなくて、生き方なんですよね。

 

これは、自分以外の人を見てみると分かります。

例えば私の場合、正直に打ち明けると、「年収が低いコンプレックス」を抱えていて、落ち込むことがよくあるんですよ。

私はこのブログで、「スモールビジネスはこうすればいいんだ!」みたいなことを自信満々に言ってますよね。

でも実際のところは、同年代のサラリーマンよりも、今のところは全然稼げていないわけです(笑

 

すると私は、「こんな風にビジネスについて語っているけど、年収的には全然稼げていないと知られたら、みんな私を見限って去って行くかもしれない」とか恐怖を感じてしまうわけです。

そして「もっと稼げなきゃ!」とか焦って頑張ろうとしたり、そして「私は稼げている。これだけ無駄遣いしても余裕なんだと、周囲に見せつけたい!」とか見栄を張りたくなると。

そんな風に、とても臆病になり、不安に思ってしまうことがあるんですよ。

 

悩んでいる姿を出すことが、魅力になる

一方で、質問者さんがそういう「実はうまくできなくて悩んでいるあやえもさん」を見ると、どうでしょう。

「なんでできないんだ!」という気持ちよりも、「あやえもさんみたいな人でも、そういう悩みを抱えているんだ!」みたいな親近感を持ったんじゃないでしょうか。

それと同じです。

私は自分の悩みを恥じているけれども、他の人から見たら、「それ、魅力だよ!」と感じますよね。

 

すなわち、「悩むこと(その特徴を持つこと)」が悪いのではなくて、「悩んでいる姿を出して生きられるかどうか」という生き方の問題になります。

だから、質問者さんが勇気を出して「自分はいつも誤解されていることに悩んでいます」と言ったことに、私は大きな魅力を感じたわけです。

だって、ほとんどの人が自分の欠点を打ち明けられない中で、こんな風に「私はこれができない」と受け入れて、自分の悩みを打ち明けられるって、すごいことですよね。

私から見ると、それは「この人は格好いい! この人は弱さを出せる、芯のある人だ!」って感じると。

 

悩みを裏返してみる

じゃあ、「周囲からこう思われたくない」という苦しみは、生き方を調整することで解決できそうだと分かります。

だって、「弱さを持たない生き方」というスタイルだけでなく、「弱さをさらけ出した生き方」というスタイルでもその問題を解決できるんですから。

それによって、今までとは違う「周囲からの見られ方」にできると。

 

その生き方を設定するために、そこでその悩みを裏返してみましょうよ、ということです。

私の例で言うと、私は「同年代の普通のサラリーマンよりも、全然稼げていない」という悩みを持っています。

それはなぜかというと、一つのことに長期間集中できずに、飽きっぽいからなんですよ(笑

私はいろんなことに手を出すのが好きで、ゲームとかアニメとか制作技術とか電子書籍とか、いろんな新たな試みを今までやってきました。

でも、少しやってビジネスを立ち上げたら、「これ以上はいいや」とモチベーションが下がるわけです。

 

じゃあそこで裏返しにして考えてみると、私は「起業に向いている」ということですよね。

はっきり言って、新しいビジネスを立ち上げるのは大好きで大好きでしょうがないんですが、維持とか管理、そこからの成長とか、大の苦手なわけです。

いわゆる、0から1を生み出すのは得意なのに、1を100にするのには興味がないと。

このブログでもスモールビジネスの話をしていますが、全部「ビジネスをどうやって立ち上げるか」という話題ばっかりですよね。

「成長させる」よりも、「立ち上げる」ことが好きな、生粋の起業家タイプなんですよ(笑

 

質問者さんの場合でも、そういう「自分はこれに向いてない。でもそれって、裏を返すとこういうことだよね」という素質があるかと思います。

「自分はこういうのをすることには向いていない。そもそも興味もない。でもそれって、裏を返すとこういうことだよね」みたいな。

まずはそれを考えてみましょう。

 

自分にできることだけで、自分なりの生き方を作る

これが分かれば、その「悩みの裏返し」を、自分のスタイルにすることができます。

自分にできることだけで、自分なりの生き方を作るわけですね。

すると、悩みは気にならなくなります。

 

私の例で言うと、私は新しいビジネスを立ち上げる起業家タイプです。

ビジネスを大きく成長させる部分が好きではないので、大きなリターンはなかなか得られません。

だから、今も昔もずっと、質素な生活をしています。

だって、「嫌なことをして豪遊する」よりも、「質素な毎日でもいいから、24時間自由に大好きなことをしたい」というタイプなんですから。

 

だから、「24時間自由に生きられる状態」を最優先して作り出します。

で、積み重ねができて、一度作れば長期的に収益が続くニッチなビジネスを重視して、なおかつそれを不労所得の形にすることで、安定した自由を作っていると。

その後は、「余ったお金」で楽しむことになります。

そこでも、お金を大いに使って楽しむのではなくて、できるだけお金を使わずに、クリエイティブなことをして毎日を楽しむわけです。

ある意味、私はDASH村のように、不便なところから便利にしていく、そういうのが好きなんだと。

 

なら、「年収が高くない」ことなんて、実は悩むことでも何でもなかったと分かります。

むしろ、質素でもクリエイティブな毎日を送りつつ、そんな生き方を楽しむ実例を見せる方が、親近感を持たれるようにも思います。

それで自分も楽しめるし、資本金が少なくてもビジネスを立ち上げたい人たちに、知恵や経験を提供できるんですよね。

すなわち、自分にできることだけで生き方のスタイルを作ることができれば、できないことを恥じることはなくなります

まあもちろんお金はたくさん得られる方が嬉しいですが、得られなくても「ま、いっか」となって、できない自分を罰することはなくなります。

 

それと同じで、質問者さんの場合も、自分にできることだけで「魅力的な生き方」を考えてみるといいでしょう。

すると、自分も納得できるし、周囲にも喜んでもらえる道が見つかるかと思います。

この魅力的な生き方を見つけることができれば、できないことがあったとしても、「できなくてもいいや」と自分を許せるようになります。

 

まとめ

そういう風に、「自分は他の人のようにできない」というのは、生き方を調整することで解決できるかと思います。

自分の特徴を変えるのではなくて、生き方を調整するんだと。

 

恐怖というのは、「周囲からこう思われたくない」という思いから生まれます。

なら、そこで「こういう生き方って、魅力的やん」と思えれば、その「周囲からこう思われたくない」という恐怖はなくなります。

「こういう不器用な生き方でも、アリだな」と思える生き方を設定できれば、世界が変わるんじゃないかな、と思います。

 

すると、「今の自分でいいんだ」と受け入れられて、前向きになれるかと思います。

う~ん、ちょっと分かりにくいですかね。

またいいコンセプトが思いついたら、書ければなと思います。

 

ということで、今日は「劣っている点は魅力になる」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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