今日は、クリエイティブで精神的なお話です。
「一つでも世界観を仕上げると、世界が変わる」、というお話をしてみましょう。
ペンギンのイラストを描く絵師さん
興味深い絵師さんを見つけたので、ご紹介。
見ての通り、ほのぼの系なペンギンの絵師さんです。
子ペンギンが大好きで、ちょっとほのぼのするような、親子のワンシーンとか、笑えるシーンとか、そういうのを主体に描いているようで。
床暖房
floor heating pic.twitter.com/hJFNxzH9mj— しば (@niwazekisho) January 16, 2016
目を離したすきにお父さんがさりげなくニンジンを移してくる #カレーの日 pic.twitter.com/jySh3rfe5V
— しば (@niwazekisho) January 22, 2015
— しば (@niwazekisho) December 20, 2015
もう、見たら「これだけでお金になるだろう!」って分かりますよね。
まぁこの絵師さんは、農学関係をされていて、そこでさらにニッチな世界観を繰り広げていたりするんですが、今回はそこはスルーしておくとしましょう。
「自分には才能が何もない」という思い込みから脱出する
「大好きなことでお金を得たい。だけど、自分には才能が何もない」って感じている人が多いんじゃないかと思います。
でも、こういう例を見ると、「意外と何でも才能になりうるかも」とか分かります。
この絵師さんは元々鳥が好きだったらしいんですが、いつしか子ペンギンが大好きになって、子ペンギンを描くのにはまっちゃったと。
きっと、ノートの端っことかにでも、ペンギンのイラストをちまちま描いていたんだと思うんですよ。
「ペンギン可愛いなあ、子ペンギン可愛いなあ」みたいな感じで。
でも普通に考えたら、そんなのがお金になるとは思いませんよね。
以前紹介したの甲冑が好きなクリエイターさんと似たようなもので、「君はペンギンのイラストを描くと成功するよ!」なんて言ってくれる人はいないわけです。
この人は絵が好きではあったとしても、美しい背景絵を描けるわけでもなく、売れる美少女絵を描けるわけでもありません。
しかも、感動できるストーリーや漫画を作れるわけでもなく、デザイナーのようなハイレベルのデザインセンスがあるわけでもないと。
そういう風に、「既存の有名職業」から見た場合、「自分には才能なんてないし、できることなんて、何もない」と感じてしまうものです。
すると、「君は農学の博士号を持っているんだから、そういう道に進みなさい」って言われるのがオチですよね。
ひょっとすると自分でも、そう思ってしまうかもしれません。
一点だけでいいので、世界観を完成させればいい
でも、そうじゃないんですよ。
好きなことで、一点だけでいいので、世界観を完成させればいいんだと。
すると、それが突破口になって、好きなことでお金が得られるようになります。
この絵師さんの場合、それが「ペンギンのほのぼの系イラスト」だったわけですね。
「背景絵で圧倒的なクオリティを出せ」とか言われると「そんなの無理だ」と感じますが、「大好きなペンギンのイラストのみで、世界観を仕上げてみよう」なら、なんかできそうな気がしますよね。
描くのはペンギンだけなので、負担も小さいですし。
その上で、自分が好きな「ほのぼのするような親子のワンシーン」という世界観を考えます。
すると、「淡く暖かいタッチがよさそう。なら、手描きの水彩風がいいかな」みたいな世界観に仕上げてゆくことができます。
そして見事にその世界観を作り上げることができたら、「このペンギン絵師さん、可愛い!」と人気が出るわけですね。
ニッチでやっていくなら、圧倒的なクオリティは必須です。
でも、「誰もが知る職種」のような広い範囲で、圧倒的になる必要はないんですよ。
まずはごくごく小さな範囲で圧倒的になれれば、それで十分です。
すごい風景絵や、売れる美少女絵を描ける必要はありません。
大好きで大好きでたまらない、ペンギン親子のワンシーンだけでも突破口は開ける、ということです。
まとめ
こういう流れを見ると、勇気が出てきますよね。
大好きなことでお金を得てゆきたい場合、多くの人が、「既存の有名職業」と比べてしまいます。
でも、どんなに有名な職業を見ていったとしても、「どれも自分にはダメだ。才能がないし、競争に勝てるはずがない」と感じてしまうものです。
むしろ、見れば見るほど、「自分には何の取り柄もない」と落ち込んでゆくかもしれません。
ニッチで突破口を開く考え方は、そうではないんですよね。
世の中にはありえないほどの、ごくごく小さな「大好き」からでも、お金を得ることができます。
それに必要なのは、「その世界観を仕上げる」ということです。
それさえできれば、ちゃんとニッチで有名になって、ファンができて、売れるようになるかと思います。
ということで、今日は「一つでも世界観を仕上げると、世界が変わる」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。