クリスマスですね~。
ちなみに私は、米軍基地の隣に住んでいるんですよ。
で、米軍基地内では毎年クリスマスになると、消防車を飾り付けして、その上にサンタ衣装の人が乗って、クリスマスソングを流しながら基地内を練り回る、という行事があったりします。
こういうのを見ると、「アメリカだな、クリスマスだな~」と感じたりもします。
まぁ今年はコロナウイルスもあってか、飾り付けもほとんどなく、サンタのみでしたが。
クリスマスなので、スピリチュアルなお話でもしてみましょうか。
「思いがけないところから、成功が出てくることもある」というお話です。
旧約聖書のヨセフのお話
旧約聖書の中に、ヨセフという人のお話があるんですよ。
イエスの父親もヨセフという名ですが、そっちではない別のヨセフです。
これがまた「奴隷として売られてから、国のナンバー2にまで上ってゆく」という成功物語で、爽快感があるので好きだったりします。
そしてこの物語は、私の中では「思いがけないところから、成功が出てくることもある」という部分が好きだったり。
なので今日は、そのヨセフのお話を紹介してみましょう。
幼い頃のヨセフ
昔々あるところに、ヨセフという子がいました。
彼は12人兄弟の中の11番目という、弱い立場にいたわけです。
で、幼少期の彼は少し口が悪いところというか、相手を気遣えない部分があって、兄たちの前で「自分は兄たちよりも偉くなる、そんな夢を見た」的な発言をしてしまいます。
そこで兄たちは怒り、ヨセフを穴に落として、勝手に奴隷商人に売り飛ばしてしまいます。
兄たちは「ヨセフは獣に殺された」と嘘をついたことで、ヨセフは死んだことになってしまうと。
奴隷としてのヨセフ
奴隷になったヨセフは、奴隷商人によってエジプトまで連れて行かれます。
で、エジプト王宮の侍従長に買い取られ、下僕として働くことになります。
普通なら奴隷として売られた時点でアウトなんですが、ここから話が変わってきます。
ヨセフはそこで下僕として真摯に働くことで、その侍従長から大いに気に入られるようになります。
そしてついには、その家の全財産を管理するまでになってしまうと。
すごい出世ですよね。
私の予想ですが、おそらくヨセフは管理の能力があって、与えられたものをうまく管理できたんじゃないかと思います。
そして、手元にあるものをどんどんうまく効率化してゆくので、ヨセフは周囲から「こいつに任せれば、楽ができる」と思われたんじゃないかなと。
で、彼はどんどん、より多くの管理を任されるようになったんじゃないかな、と。
罪人として監獄に入れられたヨセフ
でも、そんなヨセフに、侍従長の妻が近づきます。
それでヨセフを誘惑するわけですが、当然ヨセフは断ります。
それで断られたことにプライドを傷つけられた妻は、侍従長に「ヨセフに襲われた」と嘘をついて、侍従長もそれを信じてしまいます。
で、ヨセフはエジプト王宮の監獄に投獄されることになり、またしてもどん底に突き落とされてしまいます。
だけど、ここでは終わらないのがすてきで。
監獄に入れられたヨセフは、今度も真摯に管理することで、監獄長に気に入られます。
そして、今度は監獄の管理人になってしまうと。
夢の解き明かし
そんな時、エジプトの王様であるファラオを怒らせて、二人の料理係が投獄されます。
二人は「変な夢を見た」ということで、ヨセフは話を聞きます。
で、ヨセフはその夢の内容を説き明かして、一人には「あなたは近いうちに、仕事に復帰できますよ」、もう一人には「あなたは近いうちに、死刑になりますよ」と伝えます。
そしてそれが、現実として起きてしまうと。
幼い頃のヨセフにしても、この頃にしても、「夢の解き明かし」という要素が出てきます。
「夢の解き明かし」とか言うと、今は完全なスピリチュアルですが、当時は「夢の内容が、未来と大きく関わっている」と思われていた時代です。
例えば日本でも、飛鳥時代や奈良時代は、仏僧は国家公務員でした。
で、当時は「仏僧が祈ることで、国家を安定させる」という役割があったというぐらい、ある意味で「あこがれの職業や能力」だったかと思われます。
ま、今で言うビジネスコンサルを、ヨセフがしたと思えばいいでしょう。
ついにファラオとの対面
そしてその復帰した料理人から、ファラオにヨセフのことが伝わります。
いやまぁファラオに伝わったのは2年後なので、料理人はおそらく、しばらくヨセフのことは忘れていたんでしょうが(笑
で、ついにヨセフの元にファラオがやってきます。
そしてファラオの夢を解き明かして、「7年の大豊作と、7年の大飢饉が来ます。すぐに人材を集め、対策をしてください」と伝えます。
その内容が認められ、ついにヨセフはファラオから宰相の地位、すなわちエジプトでもナンバー2になってしまいます。
そして実際に7年の大豊作と、7年の大飢饉を迎えて、うまく管理して乗り切ると。
ついでに、その後に父親や、自分を奴隷商人に売った兄たちとも再会して、和解して、めでたしめでたし、という流れですね。
「不幸なこと」が次への架け橋
この話はいろんな物語の原型になっていると思うんですが、ヨセフの状態が二転三転するのが面白いですよね。
で、奴隷になったり、投獄されるという「もうダメだ、終わった」という状態が、実はファラオに近づく道筋になっているわけです。
すなわち、「自分の常識では、不幸なこと」が、実は成功へと導く道だったと。
こういう「こうなったら終わりだ」という常識が覆されるところが、私の中ではお気に入りだったりします。
まとめ
なので、「思いがけないところから、成功が出てくることもある」という発想もいいかなと思います。
「もうダメだ、終わった」というところから、つながっていく未来もあるんだと。
すると、「自分の常識では、こうなると不幸なこと」を疑えて、そこから新たな道を模索できるかもしれません。
そういうとらえ方も、いいかなと思います。
ということで今日は、「思いがけないところから、成功が出てくることもある」というお話でした。
メリークリスマス!