今日は雑記です。

今年野菜が安かったのは、コロナウイルスの影響だったのかな、と思ったというお話です。

 

今年は野菜が安かった

今年を振り返ってみると、野菜が安かったように感じます。

特に最近では、白菜とか大根が値崩れして、安売り状態で。

うちの近所の店でも、大きめの大根3本100円とか、段ボールに入った大きめの白菜3つで150円とか、だいぶ安くなっていて。

 

ふと思うと、これってコロナウイルスの影響だったのかな、と思ったりもします。

というのも、コロナウイルスで経済的に不安定になって、農家は今まで以上に本気で作物を作ったと。

もちろん外食需要が減ったのもあるでしょうが、その上で多めに作ったのがあるように感じます。

 

実は野菜作りは結構簡単で、作ろうと思えば今の1/10ぐらいの価格で提供できるんですよ。

需要以上に供給を作れば、値段なんて簡単に崩れますからね。

でも、それだと農家が維持できなくなるから、わざわざ作る量を制限して、出荷量を需要以下に調整して、今の値段にしていると。

そういう状況で、農家のみんなが多めに収穫物を流通に乗せたから、値段が落ちたのかなと思ったりもします。

 

「豊作飢饉」というのもある

実は、豊作によって農家が食べられなくなるという、「豊作飢饉」もあったりします

普通は凶作で飢饉になるものですが、豊作でもなりうるんですよね。

 

で、1930年に日本で起こった豊作飢饉も、ひょっとすると同じメカニズムなのかもしれません。

前年の1929年に世界恐慌が起きて、当時は日本でも大きな影響を受けていたし、不安もあったことだろうと思います。

そんな中で、当時は価格維持のための流通制限なんてしていない時代なので、農家が本気で作物を作った上に大豊作だったので、米とか野菜の価格が大暴落したわけです。

いわゆる、必要とされる数よりも、作る数が多くなりすぎたと。

それで、農家がダメージを受けました。

 

運が悪いことに、翌年の1931年には、東北を中心に本当の凶作飢饉がやってきたわけです。

ひょっとすると、「去年に作りすぎたから、今年は作物を作りすぎないようにしよう」という思いが全国的に広がったのかもしれません。

そこに本当の凶作が来たので、特に東北地方では子供は食べられなくなるし、娘を売る農家も多く出てきて、ひどい状況だったと。

 

世界的な穀物価格は上昇中

ちなみに今も、少し怖い前兆はあるんですよ。

日本の野菜だけ見ると安い状態ですが、世界を見ると、その様子は一変します。

世界的な穀物価格を見てみると、今年の夏から世界的な穀物価格が上がってきていたりします。

(上から大豆、トウモロコシ、小麦の価格)

 

 

今はコロナウイルスの影響で、連鎖倒産を防ぐために、世界中でお金を作ってばらまいているわけです。

すると、余ったお金が株式市場に流れ込んで、株価が好調なわけですが。

でも、「株とか金融商品は、全体的に価格が高くなりすぎたな」という雰囲気が出てきたら、次は穀物とか貴金属みたいな「実体があるもの」にお金が向きやすくなると。

結果として、世界的に作物の価格が上がりやすくなってしまう、というメカニズムかなと思います。

 

ちなみにトウモロコシはバイオエネルギーにも使うので、一概に「食物価格」とは言えないんですが。

大豆と小麦を見てみると、2012年頃の高値と比べても、それなりに上がってきていると分かります。

 

心配する必要はないけど、準備は必要

まぁ2012年の高値を抜けない限りは、現段階では全く心配する必要はありません。

ただ、その辺を抜けてくると、警戒は必要かなと思います。

私が最近よく言っている、「これからは、お金の価値が落ちそう」(ある時を境に、物の価格が上がりそう)ということです。

 

ま、私はスーパーの価格に限らず、こういう商品価格をチェックするのが趣味なので、よく見ていたりします。

もし警戒域に達したら、このブログでも発信します。

今はその準備段階で、「近いうちに必要になるものは、長期的に使うものから順に、少し目先の損でも今のうちに準備しておく」ってことかなと思います。

 

まとめ

まぁそんな風に、コロナウイルスで野菜の値段が変わったりすると分かると、なんだか影響が身近に感じられるような気もします。

でもまぁ、買う側にとっては、野菜が安いのはいいことで。

うまく安い状態が続けばいいんですけどね。

 

ということで今日は、今年野菜が安かったのは、コロナウイルスの影響だったのかな、と思ったというお話でした。

今日はここまで~。

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