今日は、クリエイター向けに、収益を作る方法のお話です。

クリエイター向けの一つの収益モデルとして、「Patreon+ワールドワイド戦略」という収益スタイルについてお話をしてみましょう。

 

クリエイターが、フリー配布しながらでも収益を上げられる仕組み

昨日の記事で、東方バトル動画を作っている動画制作者さんをご紹介しましたよね。

あの作者さんは韓国系の、ワールドワイドで活躍されている方なんですが。

 

で、この作者さん、Patreonから収益を上げているんですよね。

この収益モデルを用いれば、クリエイターは商品を作らずとも、就職せずとも、収益を上げられるようになります

さらに、仕事を受注せずとも、広告を用いなくても収益になるという。

これが、クリエイターさんにとても可能性が開ける収益モデルだったので、ご紹介してみましょう。

 

Patreonという支援システム

Patreon(公式サイト:現状では英語版のみ)というのは、ここに詳しい説明がありますが、簡単に言うとKickstarterの継続的支援版、みたいなものです。

パトロン(支援者)という言葉がありますが、クリエイターをバックから金銭的に支援する支援者のことですね。

作者は支援者(登録したファン)にちょっとしたサービスをすることで、支援者から月に500円とか1000円とかいう支援を継続的に受け取れるようになる、というシステムです。

 

例えば昨日紹介した東方バトル動画作成者さんの場合、現在では100人ぐらいの支援者(登録したファンの人)がいます。

そして支援者は1人あたり、毎月500~1000円の支援をしています。

だからこの作者さんは、Patreonからだけでも月に5~10万円ぐらいの安定した収益になっているわけです。

 

商品を作らずとも、会社勤めをしなくても、収益になるスタイル

で、この作者さんはそういう支援者さんに対して、特別にオリジナルサイズの設定資料画像とか、Blender(3D開発ツール)形式のファイルとかを配布して、楽しんでもらうわけです。

この作者さんの場合、Dropboxにそういうファイルをアップしていて、支援者がアクセスできるようにしています。

そして、そういうファン向け資料は月に1回ぐらいの更新なので、作者側にもあまり手間もかからず、支援者側も特別な設定資料を見ることができて、互いに喜ぶわけですね。

 

月に500~1000円ぐらいで設定資料を楽しめたり、あこがれるクリエイターが作っている実際の開発データを閲覧できるのなら、ファンの人にとってはかなり嬉しいんじゃないかと思います。

例えばアニメ好きの人なら、好きな場面のコマ送りをして楽しむことがありますが、開発データの場合はレイヤーやエフェクトごとに楽しめますからね。

「こういうレイヤーでできているのか!」とか、「こういう処理をしているのか!」とか分かれば、楽しめる次元が違うわけで。

で、開発データを与えたとしても、相手は「お金を払ってでも支援したい」というファンなので、変なことに使うことは少ないでしょうしね。

それとか、その人なりの世界観が出ていれば、没データや没案ですら楽しめるものです。

 

これは支援者(パトロン)というスタイルということもあり、無理に商品を作る必要がありません

クリエイターは、収入源を得るために、会社勤めをする必要もありません

自分の追い求めたいスタイルをどんどん追求して、フリー公開してゆけばいいだけです。

そんな風にフリーで作品を公開しながらも、それなりに収益を上げることができる、という収益スタイルです。

 

ワールドワイドで活動するほど有利になる、という時代

これの素晴らしいところは、ワールドワイドでできるほど有利になる、ということです。

普通、私たちがクリエイティブなことをしている場合、ターゲットとなる市場は日本市場じゃないですか。

でも、これを工夫をして世界中の人に楽しめる形にすれば、世界中の人から支援を得られることになります。

私からすると、はっきり言って日本市場はもうだいぶ衰退し始めていて、日本向けで活動する意義はあまりないように感じます。

もし海外市場に出られるなら、積極的に出る方がいいかと。

 

で、上記の動画作者さんも、以前はキャラクターを日本風なアニメ風造形で作っていたんですよ。

でも、この作品ぐらいからディズニー・ピクサー風味な造形に調整してきて、セリフもなく、どんどんワールドワイド戦略を推進してきています。

(まぁひょっとすると、モデルを自作するようになり、たまたまああいう造形になったのかもしれませんが)

でもまぁ、これからは、こういうワールドワイドなスタイルがより収益を上げやすくなるし、より活動しやすくなるんじゃないかな、と思います。

そういうスタイルを、本気で考える時代になってきた、ということですね。

 

「自由に作る」を重視した収益スタイル

一応類似サービスを挙げると、日本でもPixivFANBOXのようなサービスはあります。

でも、これはメルマガとか、会員制サイトの延長みたいな感覚なんですよね。

作者は「毎月何か作らなきゃいけない」という強迫観念が強くて、ちょっと違うような感じがします。

「結局それって、毎月メルマガを書いたり、小さな同人誌を作って売ったりするのと、大差ないやん」みたいな。

 

そうじゃなくて、自由に作ることを重視したいわけです。

そういう場合、「支援者(パトロン)」という考え方がいいように思います。

 

特にこれは、最初のインセンティブ(支援者登録特典など)が魅力的なほど、うまくいきそうに感じます。

「アニメをコマ送りどころか、レイヤーごとに見たい!」みたいな本当のファンが欲するような、そういう特典を設定するわけですね。

すると、変にメルマガとかミニ同人誌のように手間をかけて作らずとも、「開発データを渡す」、「没データを渡す」ぐらいの小さな手間で、大いに喜んでもらえるんですから。

そして作者は「好きなものを作る」ことに集中して、作品は全てフリー公開することで集客も実現しつつ、しかも支援を得られる、ということです。

 

まとめ

そんな風に、「Patreon+ワールドワイド」という戦略も、これからのクリエイターには一つの収益モデルになりうると思います。

これは特に、ニッチ向けで有利になるでしょう。

というのも、今までのYouTubeなどの広告は、アクセス数が多ければ多いほど有利だったんですよね。

でも、これは「忠誠心が強いほど、収益になる」というスタイルです。

価格も自由に設定できるので、まさにニッチ向けで熱狂的なファンが多いほど、力を発揮するモデルかなと思います。

 

まぁ、作家さんとかゲームみたいな言葉を使うジャンルだと、ワールドワイドにはしにくいものなんですが。

そういうのは、もう少しAIの自動翻訳機能が発達するのを待つ必要がありそうですね。

でも、自動翻訳も遠くない未来に精度は上がると思うので、言語系ジャンルで活動している人も、ワールドワイドに移行することを考えておくのもいいでしょう。

 

こういうスタイルがあると分かると、さらに可能性は広がるんじゃないかな、と思います。

 

ということで、今日はクリエイター向けの一つの収益モデルとして、「Patreon+ワールドワイド戦略」という収益スタイルについてお話をしてみました。

今日はここまで~。

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