Yahoo!ニュース「今年は小説売れました 実力派ブレークも人気「二極化」」
だいたい、書籍販売ではこういう傾向になってきてますよね。
このページではシナリオライター志望の人とか見てる人もいると思うので、今日の記事では、「これからの時代の、シナリオライティングで稼いでいく考え方」を説明してみましょうかね。
まず最初に、業界そのものから見てみましょうか。
紙媒体としての書籍業界そのものは、これからどんどん小さくなっていくんですよね。
書店も閉店しまくりですしね。
これはもう避けられない傾向でしょう。
本媒体の書籍は完全にはなくなりませんが、出版社所属の作家について言うと、一部の大手作家だけが圧倒的に儲けて、他はほぼ全滅……という流れになっていくでしょう。
というのも、インターネットの普及によって、個人でも情報発信ができるようになりましたよね。
すると、「出版業界が発表する情報」というのはウェイトが低くなってくるわけです。
昔は、出版業界が新人賞や多くの賞を与えることによって、「これがオススメですよ」と宣伝するのが唯一と言えるほどの絶大な影響力を持った宣伝力だったんですよ。
でも、今では書籍業界が宣伝する情報なんて、たかがしれている分量にまでなってしまったと。
私たちだって、「これが面白かった」という情報は、出版社から得るよりも、ツイッターとかブログとか、そういう媒体で得る方が多いでしょ。
すると、書籍業界は多くの作家を宣伝できる余裕がなくなって、一部の作家しか宣伝できなくなると。
それに従来の書籍業界というものが、「大部数発行、大部数販売」というビジネスモデルで成り立っているので、「中間レベルの作家が売れなくなった」のではなくて、「中間レベルの作家まで情報発信ができなくなった」というのが適切な表現でしょうかね。
これは「市場」という観点で見ると、「大手作家が中間~下位下層の作家の売り上げを食った」とも言えるわけです。
以前も言いましたが、業界が縮小しはじめると、業界全体での売り上げが落ちてきます。
すると、大手作家が中間~下位のチャンスまでをも奪って生き残ろう……という流れが起きるわけです。
なので、これからの書籍業界は、さらに二極化が進むでしょう。
村上春樹をはじめとして、一部の有名作家だけが売れる作品を作って、後は全然だめになってゆくと。
実際に、私が知っている近くの小説家は、小学校の教科書にも載るほどの作家なのに、今では塾の講師をやってますからね。
でも、落ちてゆく業界もあれば、見えないところで「上がってゆく業界」もあるんですよね。
今日はここまでにしておいて、明日ぐらいに、その辺をもう少し説明してみましょうかね~。(=▽=)
たぶん、今日から3回ぐらい連続で、シナリオライティングのお話になるかと思います。