今日は、発想についてお話ししてみましょうか。

どうすれば、人が発想しないようなことを発想できるのか、というお話です。

 

「どうしたら、そんな発想ができるの?」

あるお方から、「どうしたらそんな発想ができるんですか?」って問いかけられたんですよ。

まぁ私は本とかこのブログでも、変なことを多く語っているので、そう感じる人もいるかと思います。

 

実は私自身としての実感は、「知らないうちにそんな風に言われるようになっていた」って感じなんですよ(笑

すなわち、私の中では「当たり前のこと」というか、「日常的なこと」なんですよね。

それを出していたら、いつの間にかそんな風に「どうしたらそんな発想ができるの?」と言われるようになっていたと。

 

発想のお話なので、ちょっとここで発想を変えてみましょう。

「どうやったら人が発想しないようなことを発想できるのか」って話ですが、この発想そのものを変えてみましょうよ、ということです。

この問いの影には、「私は普通のことしか発想できない」っていう考え方がありますよね。

でもそうじゃなくて、「そもそも普通の人は、人が発想しないようなことを日常的に発想している」と考えるわけです。

 

だいたい、人の価値観って全然違いますし、考えていることも違うものなんですよ。

好きなことも違いますし、好みも違うわけです。

すると、「ひとりひとりが普段考えていること」って、実はかなり違うんですよ。

違うのは、それを表面に出しているかどうか、ということでしょう。

人に合わせることをだけを出しているか、そうでないか、ってことですね。

 

「自分が考えていることと、他人が考えていることは違う」という発想

私は生きることについてよく語っていますが、こういうのは、だいたい劣等感を強く持つ人がこういう性質を持つようになるんですよ。

というのも、それだけそれについて考える必要があったからですね。

周囲から「お前は必要ない」と明にも暗にも言われ続けていたら、なぜ自分は生きているのかとか、生きる目的とか、生き方とか、死に方とかが重要になるわけです。

だから、どうして私の本やブログのようなことを発想できるのかというと、「生きるために必要だったから」に尽きます。

 

正直、そういうのは考えない方が幸せなんですよ。

生きる意味とか、自分の価値とか、そんなの必要としない方が幸せだって、分かりますよね。

幸せな人というのは、そういうのを考えない人ですから。

ある種、「それを考えなくするために、考えている」とも言えるでしょう。

だから、劣等感を持っている人は、そういう力があるわけです。

 

じゃあ幸せな人はどうかというと、それはそれで別のことを考えているわけです。

楽しいこととか、人を喜ばせることとか、そういうことを考えていると。

そしてそれは、私から見ると、「どうしてそんな発想ができるの?」と問いかけたくなるような、普通では発想できないものなんですよね。

 

「普通の考え」などない、という発想

ならば、結局のところ「普通の考え」なんてものはないと分かります。

「人に合わせる考え」と、「そうでない考え」があるだけで。

ならば、どんな考え、どんな発想でも、それを表明してしまえば、ある種の人たちにとっては「どうしてそんな発想ができるの?」と感じるものになると分かります。

ただ、同じような人とか、合わせるために言えば、「当たり前」とか「普通」などと返ってくるだけです。

 

だから、「どうしたら人とは違う発想ができるのか」の本質は、「自分とは違う価値観の人に、自分にとっては普通のことを語ること」なんですよ。

実はこれは、ビジネスではとてもとても使われていることです。

例えば本屋でも、「日本語学校の教師の日常」とか、「オタクのサラリーマンの日常」とか、「猫を飼っている人の日常」とか、いろいろありますよね。

あれは、本人にとっては至って当たり前の日常なんですよ。

でも、他の人にとっては、目新しくて、面白くて、突飛なことばかり起こっていると。

そこが面白くて、お金になっているんですよね。

 

だったら、例えば「大好きなことでお金を稼ぎたい」と思った場合、何か別の、他の能力を身につける必要とか、他の人と比べて優れる必要とか、一切ないわけです。

普段、自分が思っていることで、他の人が思っていないことに気づけばいいだけです。

もっと言うと、自分が思っていることを、じゃんじゃん表明していけばいいだけです。

それだけで、自分とは違う価値観を持っている人から、「すごい、この人はこんな発想ができるなんて!」と言われるようになります。

自分は何も変わってません。

ただ、発想が変わっただけです。

 

ただ単純に、コインを裏返せばいい

言うなれば、「普通」だという発想を、「普通ではない」に置き換えればいいだけです。

それは、テーブルに置かれたコインを裏返すようなものです。

多くの人が「コインが欲しい」と言っているんですが、「表のコイン」を見て「コインだ! やった!」と喜びながらも、「裏のコイン」を見ると、「これはコインじゃない」と認識しているようなものです。

でも、誰かが裏返すと、「コインだ!」と騒いで、取り合うようになると。

 

そういう「裏のコイン」は山ほどあるんですよ。

「表のコイン」よりも、はるかに多く世の中にあるのに、誰も手をつけずに放っておかれています。

逆に、表のコインは、もう競争で、誰もが狙っていて、ギスギスして奪い合っているので、なかなか手に入らないんですよ。

クリエイティブにお金を作るというのは、「どれだけ表のコインを得るのか」とか、「どれだけ力をつけるのか」ではないんですよ。

どれだけ裏のコインに気づくことか、ということですね。

 

それに気づくのは簡単です。

ただ、手元にある「使えないもの」を裏返して見ればいいだけです。

だったら、ゴミだと思っていたものが、実はコインだったと気づきます。

その手元には、豊かに遊んで暮らしてゆくには十分すぎるほどのコインが既にあったと気づきます。

 

まとめ

そういう風に、「どうしたら、人が発想しないようなことを発想できるのか」への答えは、「その発想そのものを変えればいいですよ」ということですね(笑

「新しい発想」と「普通」という考え方そのものを、入れ替えるぐらいの発想変換をしてみましょうと。

「私はダメな奴だ」、「私はクズでゴミで落ちこぼれだ」、「私は何も持っていない」と思っているなら、それをひっくり返してみましょうと。

 

すると、世の中にある価値に気づけて、自分にとっては当たり前のことをしているのに、周囲からは自然と「すごい!」とか「どうしたらそんな発想ができるの?」と言われるようになります。

これが、発想を変えるということです。

そんな風に考えると、可能性が見えてくるんじゃないかなと思います。

 

ということで、今日は「どうしたら、人が発想しないようなことを発想できるのか」ということについてお話ししてみました。

今日はここまで~。

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