今日は、制作についてお話ししてみましょうか。
「みんながこれを評価しているなら、自分はあえてこれで行く」という考え方についてのお話です。
「フルサイズの制作量」は、どれぐらいの分量?
突然ですが、クリエイターさんに質問です。
「フルサイズの制作量」と聞いて、どれぐらいの分量を思い描くでしょうか。
これで、その人のだいたいの制作量と、制作期間のペースが分かるものなんですよ。
シナリオライターさんなら、「1年半ぐらいで、600~800KBのシナリオを4本ぐらいかな?」とか。
漫画家さんなら、「1ヶ月で、24pか、頑張ると32pぐらいかな」とか。
小説家なら、「1ヶ月~1ヶ月半ぐらいで、原稿用紙300枚程度の本を一冊分」とか。
そういうペースがあるものですよね。
ちなみに私の場合、ゲームなら「1年半で、原稿用紙1100~1200枚ぐらいの規模のゲーム」という感覚です。
本なら、「2~3週間で、原稿用紙150~200枚ぐらい」ですかね。
で、その「フルサイズ」を基準にして、おまけのファンディスクとか、ちょっとしたゲームを作る場合に、1/4ぐらいにしたりとかしますよね。
で、「ダブルサイズ」にもなると、「こりゃ大変だ」みたいな(笑
どの「量」、「速さ」、「質」で目立つのか
で、ある分野で頭角を現したい場合、他よりも優れている点が必要になりますよね。
すると、「量」、「速さ」、「質」の、この3つのどれかを攻めるようになるものです。
ここで戦略を考えて、目立っていくと。
だったら、実は「他の人がやっていないこと」をやる方が、目立ちやすいんですよね。
例えば作家の人には、「著書数○冊」みたいな風に、出しているタイトル数で競ってるような雰囲気があるじゃないですか。
私はそういうのを見ると、「なら自分は別のことで目立ってやる」って感じるわけです(笑
あんまり、人と同じ尺度では勝負しないタイプなんですよね。
すると、「1冊の量を圧倒的に充実させるのも、面白いかな」とか思うようになったんですよね。
ノベルゲームなら、少し前は規模を競ってましたよね。
家電や電子機器類なら、流行しているジャンルやブームに便乗するような、「質」に重点が置かれているかもしれません。
「みんながこれを評価している」という部分は、競争率が高いんですよ。
たぶん、「これをすれば、認められる」というイメージを起こしやすいからなんじゃないかと思ったりもします。
また、「こうすれば、力を伸ばせる」っていう、ノウハウも確立されているものですよね。
でも、「みんなが評価していないものを、評価するように仕向ける」っていう考え方もありますよね。
私はこっちの方が好きなんですよ。
というのも、誰もやってないから競争率が低くて、ちょっと研究すれば、すぐにその分野で第一人者になれるわけです。
ただし、これをするにはクリエイティビティーが必要ですよ、ということです。
「こうすれば認められる」っていう、定まった道はありませんからね。
試行錯誤が求められるようになると。
まとめ
クリエイティブなことをする場合、そういう「みんなが評価していないものを、評価するように仕向ける」という考え方もいいんじゃないかと思います。
「私はあえて、これで行く」みたいな。
すると、どうしても「楽しさを演出すること」、「自分の大好きなことで勝負すること」がキーになってくるわけですね。
こういう考え方や精神があると、より可能性は広がるかな~と思います。
すると、既にあるものを奪おうとするのではなくて、新しい価値を作り出せるんじゃないかと。
「限られたパイを奪い取り、勝ち取る」のではなくて、「新しいパイを作り出す」ということですね。
「多くの人の中から選ばれた、特別な人」になるのではなくて、「多くの人に可能性を与えるような、新たな道を作り出す人」になると。
私はあんまり「勝負」とか「競争」というのは好きではないんですが、それはやっぱり、クリエイティブな方向に動きたいからかなと思ったりもします。
「血反吐を吐くほど努力して頑張って勝ち取る」ぐらいなら、「楽しんで工夫して、自分に合うものを、自分で作ればええやん」という、そんな感覚ですね(笑
なんか、私っぽい考え方でしょ(笑
クリエイティブなことが大好きな人は、こういう感覚で生きているから、敵もいないし、気楽に楽しんで、しかも人から喜ばれて生きることができるんですよ。
そういうアプローチもあるということで、お話をしてみました。
今日はここまで~。