以前、カレー部のお話をしましたが、その記事は簡単に言うと、「かっこつけない活動の方が、楽しめるし、日本一になりやすい」という内容でした。
日本一になれば、それだけで面白いですし、やりがいも出てくるわけです。
で、今回はそれの素晴らしい実例を見つけたので、ご紹介してみようかと思います。
「こんな内容」が一冊の本になった!
数日前、本屋を歩いていたんですよ。
すると、新書コーナーで、一冊の本があって、思わず二度見して、手にとってしまったほど衝撃的な本でした。
それは、どんな本かというと……
「とんかつの食べ歩き」 だけで、一冊の本が出てるんですよ!
しかもこれ、結構なぶ厚さで、内容もいっぱいで、値段も1000円と、他の新書よりも高くて。
中身は、日本各地でとんかつを食べ歩いて、お店を紹介したりする内容のようで。
筆者は普通に会社勤務の人なんですが、会社勤めの傍らで、二年越しで食べ歩いて、仕上げた本らしく。
計算したら、作者は最低でも毎週のようにとんかつを食べているという生活なんですよ。
アホなことでもこれぐらい極めると、「権威」ですよね。
そして同時に、日本一の「とんかつマスター」とも言えるかもしれません。
だって、旅行に行っても、ご当地の名産品ではなくて、とんかつを食べるぐらいなんですから(笑
アホなことでも、極めると価値が生まれる
これぐらい日本全国を食べ歩いていて、「私にとっての日本一美味しいとんかつのお店、行ってみたい?」とか言われたら、そりゃもう絶対に行きたくなるでしょ。
それは、グルメ情報サイトのナンバーワンのお店よりも、はるかに価値ある情報なんですから。
日本一でなくとも、「この市内で一番美味しいとんかつのお店、行ってみたい?」だけでも、十分に魅力的ですよね。
すると、そこにアホなことでも、価値が生まれるわけで。
しょーもないことでも、極めると、とても面白そうに見えるものですよね。
そんな風に、地味でアホなことほど、日本一になりやすいわけで。
狙うなら、こういうのですよね。
勝手に学問にまでしてしまう勢い
そしてこの作者でさらに面白いものがあって、こんな本があったんですよ。
定食が学問になっちゃた!(笑
いいですよね、勝手に学問にしちゃってるんですよ!(笑
この明らかな違和感というか、ミスマッチの面白さというか、最高に面白そうですよね。
少なくともこの作者は、「あの定食学の人」とか、「とんかつの人」とかで、間違いなく覚えてもらえますよね(笑
アホな分野を学問にしてみる
うちで言うなれば、「写真加工学」とか、「ストーリープロット学」とか、他にも「幸運学」とか作れそう。
でも、これはまだ「かっこいい部類」に入りますよね。
アホな分野では、「250円ピザのトッピング学」とかでも、十分にいけそうな予感(笑
でも、250円ピザでも、しっかりとした学問にしようとするなら、ちゃんと知識や経験が必要ですよね。
ピザの内容を知っておく必要もあるでしょうし、トッピングの組み合わせとかもきちんと論理的に説明できないといけないわけで。
さらには、スーパーで安く買える具材で、家のオーブンレンジで焼ける、最高のピザはどんなものか……とか言われると、なんか知りたくなりますよね。
他に私が出せそうな内容では、「瀬戸内の海沿いと河口の散歩学」という内容ですかね。
例えば、海沿いに済んでいると、まれに空から生きた魚が降ってくることがあるんですよ。
風も穏やかで、晴天の日に、ですよ。
しかも、小さな魚ではなくて、ボラみたいにそれなりに大きな魚で。
河口や海沿いに住んでいる人なら分かるでしょうけど、普通の人は分かりませんよね。
まぁタネを明かすと、トンビが捕まえた魚を、運ぶ途中で落としてしまうからなんですが(笑
そんなうんちくを交えながら、どんな鳥がいるのかとか、魚の楽しみ方とか、海草とか、砂浜に打ち上げられる「奇妙なもの」とか、護岸工事やテトラポッドの仕組みとか、いろんな楽しみを書けそうですよね。
海沿いや河口を散歩する時に見られる、四季折々の楽しみを紹介する本になりそうで。
もしそういう本が出たら、「なんか面白そう」とか感じるでしょ。
買うかどうかは別として(笑
まとめ:アホな分野でこそ、極める楽しさがある
こんな風に、アホな分野でこそ、やりがいがあるってものですよね。
見栄も捨てられるので、思う存分やりたい放題できるわけで。
こういうのは、やり過ぎるぐらいの方が、面白いですよね(笑
ということで、「何か自分もはまることを見つけたいな~」という場合、アホな分野を極めてみることをオススメします。
そしてそれを学問レベルにまで高めると、そのアホなことが、逆に尊敬されるようになるものなんですよね(笑