本日、作家向けの最新教材「『ヒロインにばれてはいけない嘘』の作り方」をリリースしました
この本の内容と、後書きとかを書いてみますかね~。
プロットテクニックの技術本
この本では、「ばれてはいけない嘘」という、一つのストーリー展開テクニックを説明しています。
例えば「名探偵コナン」とか「静かなるドン」のように、主人公がヒロインに正体を隠しながら、それでもヒロインを助ける……そういう物語展開があるものですよね。
この本では、そういうスタイルの物語展開をどのようにして作るのか、その流れを説明しています。
これは、一般には知られてはいませんが、「どんでん返し」と双璧となるような高度な技術になります。
言い換えると、「どんでん返し」の裏バージョンが、この「ばれてはいけない嘘」になると。
「どんでん返し」は読み手を欺きますが、この「ばれてはいけない嘘」はヒロインを欺くわけですね。
そして、本当のことを打ち明けたいけれども、打ち明けられない……そんな葛藤を物語にもたらしてくれます。
「どんでん返し」が物語のラストを華々しくする技術だとすると、この「ばれてはいけない嘘」は、物語の中盤(第二幕)を華々しくする技術になるでしょう。
そういう形で、物語を面白くする技術だということですね。
今回は特に、プロット作成例を充実させていますので、プロット作成実例集としても参考になるかと思います。
是非ご利用くださいませ。
あとがき
ってことで、紹介文はここまでにしておいて、ここからが後書きです。(=▽=)
いや~、今回の教材は、今までの中でも一番、理論化に苦しんだものでした。
まさかリリースまで1ヶ月もかかるとは思いませんでしたしね。
私は設計図をしっかりと作って書く人なので、基本的に没を出さない人なんですよ。
普通は原稿用紙200枚ぐらい書いたとしても、没は3~4枚程度しか出ないんですよね。
でも、この本では原稿用紙で50枚ぐらいの没を出してしまったという。
それぐらい、理論なしでは普通に作ろうとしても、すぐには作れないような技術になります。
ですが、この理論があれば、すんなりと作れるようになるという優れものです。
実際に、この「ばれてはいけない嘘」という技術はちょっとコツが必要で、これをスムーズに作れる人は少ないものなんですよね。
理想的な形で物語に組み込める人は、ほんと少ないと思います。
逆を言うと、これをマスターできれば、大きな「必殺技」になるかと思います。
作成例&謝辞
ちなみに、今回の作中で使っているプロット実例は、自分でもお気に入りのものができたと思います。(*´д`)
私好みな作成例ができて、もう書きながらウハウハ言ってました(笑
久しぶりに、夜も眠れなくなるぐらい興奮したプロットでした。
自分が作った物語で、夜も眠れなくなるほどって、なかなかないですからね~。
とにかく、今作もいいものができたので、興味がある方は是非どうぞ。
最後に、今回はチェックやらで、戸田さん、はやみさん、重松さん、すのはらさんにお世話になりました。
この場を借りて、お礼とさせていただきます。
感謝です!
今後の方向性
さて、今後の方向性ですが、もうしばらく文章を書きまくる時期が続きます。
作家向け教材としては、次のような四部作を考えています。
- 「三幕構成」: キャラ設定や世界観などのアイデアを、プロットの流れにする方法。
- 「ストーリー十四のステップ」: おなじみストーリー十四のステップを詳細に解説したもの。
- 「心の成長」: 作家が知っておきたい、心理学の解説本です。感動を組み込み、キャラを魅力的に描くための本。
- 「メタファー」: 世界観の作り方や、象徴、暗喩についての解説本。
ただ、この四部作に着手する前に、一本ほど小説を書こうかなと思っています。
今回の「ばれてはいけない嘘~」の作成例で、久しぶりに「書きたい!」と思えるプロットができたんですよ。
それに、いろんな方向に矢を放ってみたいということもあって、今までとは違う新しいことも織り交ぜてやってみようかと思います。
まだその小説を書くかどうかは決定事項ではないんですが、まぁもうしばらくは文章をがしがしと書くのは間違いないかなと思います。
まぁそんな感じで、新作の「『ヒロインにばれてはいけない嘘』の作り方」も、是非よろしくお願いします~。