今日も未来予測について、少し語っておきましょう。
数ヶ月後に値上げと倒産の波は一気に来るので、少しずつ準備しておくのもよさそう、という未来予想のお話です。
「日本円の価値下落」が加速し始めた
ちょっとしたニュースをご紹介。
ドル24年ぶり144円台、円急落が呼び込む一段の円売り圧力(Reuters)
「日本円の価値が下がって、1ドル144円ぐらいになりましたよ」という内容なんですが。
私の中では、なんだか円が安くなるのに慣れすぎて、「144円か、ふうん」程度に感覚がマヒしてきているんですが(笑
でも今年頭に115円ぐらいだったので、短期間で急激に安くなっていると分かります。
もうずっと言ってますが、「これから5年ぐらいかけて、日本円の価値は下がるばかりだ」というのが私の認識です。
5年で終わるかどうかは分かりませんが、とにかく「まだ日本円の価値下落は、始まったばかりでしかない」という私の判断ですね。
新境地開拓から、社会にお金が逆流してきた
今の世界がどういう状況なのかというと、こうイメージすると分かりやすいかもしれません。
世の中には、「社会維持」と「新境地開拓」という、2つの活動があるとしましょう。
で、今までは「新境地開拓がいい!」だった価値観が、今は「社会維持が大切だ!」という方向に変わってきた状況です。
だから、社会で必須な食料、エネルギー、資源、そういうものが値上がりしてきた、という流れです。
ここ10年ぐらいは、インターネット関連に代表される先端技術で、新境地開拓がもてはやされていました。
だから、中央銀行がどんどんお金を作っても、そういう新境地開拓にばかりお金が向かっていたわけです。
そういうこともあって、ここ10年ぐらいでGoogleとかApple、Facebook、Amazonみたいな企業が莫大に利益を上げていたんですが。
でも、どんなものにも成長は限界があるものです。
インターネット関連では「やり尽くされてきた感」が出てきて、お金が社会維持の方に戻ってきたわけですね。
すると、新境地ではなく、社会にお金があふれ始めます。
ただ、社会にある資源は有限です。
商品の数は有限だし、人の数も、食料もエネルギーも有限です。
だから、いろんなものが買われてしまい、品不足にもなるし、世界的にものの値段が上がってきたことになります。
で、社会においてものの値段が上がると、生活できない人が出てくるし、危機感も増すので、人々は備えようとします。
特に食品とか農作物、原油、天然ガスみたいな社会の基盤になるものほど、危機になると先を争って確保しようとします。
なので、「社会の必需品」になるほど値上がりサイクルができてしまって、それがコスト増になって、どんどん値上げスパイラルが起きてしまうと。
「価値観の大きなうねり」がある
私たちは、そういう「価値観の大きなうねり」の中で生きているわけです。
言うなればこれはブームと同じで、「山がいいと言っていたのに、次は海がいいと言い始めた」みたいなものです(笑
ある時は「ネット関連企業などの、新境地開拓に価値がある! 社会基盤はどうでもいい!」と言っていて。
なのに、少し時期が過ぎると「農作物、エネルギーに価値がある! 新境地なんてどうでもいい、社会基盤が大切だ!」と、正反対のことを言い始めると。
世の中では自分軸を持たない人が多いので、どんなことにもブームができるわけですね。
そしてそういう「価値観の大きなうねり」によって人々は動くし、うねりが逆流して社会混乱が増すと、社会的な争いや戦争も起きやすくなると言えます。
だから以前も触れましたが、ウクライナの戦争も「戦争が起きたから、経済が悪くなった」という因果関係ではありません。
「経済が悪くなったから、戦争が起きた」という因果関係です。
そもそも経済で豊かさを新たに作れるなら、無理に争いを起こす必要はありませんからね。
だから「価値観の大きなうねり」が原因で、それに合わせて混乱が生まれる、ということです。
今は「変化が加速し始めた」段階
言い換えると、今は「世の中の流れが変わり始めた」という初期段階です。
より正確に言うと、「今までとは逆方向の流れが、少しずつ加速し始めた」と言えるでしょう。
今回は細かい事情を省いていますが、そういう全体像から見るだけでも、だいぶ「日本円はやばそうだ」と分かりますよね。
だって現状は、この「新たな流れ」において、初期の初期なんですから。
2時間物の映画で言うと、まだ開始10分程度で、ようやく一般市民が「なんだか変だぞ?」と事件の存在に気づき始めた程度の段階です。
まだ悪のボスすら出てきていない状況ですね。
それなのに、こんな初期段階でこんなにも円の価値が落ちているなら、これから5年ぐらいでどれぐらい落ちるのか、ちょっとイメージするだけでも背筋が凍るでしょ。
同時に、どれだけ食料やエネルギー価格が上がるのか、薄ら寒くなるものです。
そして、「日本が変化に柔軟に対応できるか」というと、私はとても懐疑的です。
むしろ日本人は、世界でもかなり変化が苦手で、現状維持を望む気質のように感じます。
すると、「あ、これはやばそう」と直感で分かるかと思います。
これからもっと大きな波が来る
なので、「これからもっと大きな波が来る」と思うといいかと思います。
SNSでは「手取り15万円でもきつい」とか、「年収200万円では生きていけない」とか話題になっていますが、そんなの軽く吹き飛ばすほどの大波が来る、ということです。
「現段階の波できついとか言っていると、未来には木っ端みじんにされるだろうな」みたいに思ったりもします。
そしてそういう状況では、「国は弱者を助けるべきだ!」と言っても無意味です。
だって、国は人々を助けるどころか、奪いに来る立場なんですから(笑
映画で言うと、序盤でなんとか逃げられた一般市民が、「やっと助けが来た!」と思ったら、それが悪の手先で絶望した、みたいな流れです(笑
なので、「個人で早めに準備しておきましょう」ということですね。
国は、インフレという見えにくい形で、国民から豊かさを奪いに来ます。
その手口は見え透いているわけですね。
なら、どういう波が来るのか見越せて、手口が分かっているなら、十分に対策ができます。
その時々の波に合わせて、対応すればいいだけです。
また、世の中は大いに混乱するでしょうから、「コロナウイルス騒動以上の混乱が来る」と心構えしておくといいでしょう。
すると、被害者ぶって世の中を嘆いている人を見ても、「今からそんなんじゃ、未来にやっていけないよ?」と落ち着けるかと思います。
今の段階で対処しておくこと
なら、どう対処してゆくか、というお話です。
今の段階では、「お金の価値が落ちてゆく」ということで、長期準備しておくのがいいかと思います。
これはずっと同じことを言っていますが、お金を別の形にしておくわけですね。
能力とか経験、スキル、道具、思い出、そういうものに変換しておくのもいいかと思います。
また、家の修繕とか、家電の買い換えみたいに長期で使うものは、今から対応しておくのもいいでしょう。
そして、「電気代、暖房コスト、エネルギーコストがこれから急激に増える」と分かると、いろいろ買い換えも検討できるかと思います。
で、必需品ほど多めに確保しておいて、不要なものは早めに処分しておくことですね。
処分するにも、お金や時間はかかるものです。
そしてお金で味わえるものは、味わっておくことです。
私はこの春から夏にかけて、スーパーにあるいろんな食材を買って試して、味わいまくってました(笑
「食料とエネルギーの不安定化」に備える
特に、これからは長期的に「得られる食料の種類が不安定になる」、「エネルギーが不安定になる」というリスクがあります。
なので私の場合、冷凍庫(冷蔵庫ではなく、凍らせる専門の奴)への依存度を減らしていて、「冷凍庫は来年(2023年)の夏ぐらいまでに、手放せるぐらいに工夫しよう」と考えてます。
特に冷凍庫は、夏場に長期停電が来れば一発アウトですからね。
で、「この冬は、干し野菜に挑戦してみようかな」、「漬け物も、もう少しこだわってみようかな」と、ちょっと楽しみにしていたりします。
そして余ったお金は、私の場合は「(近い未来に一度暴落することを含めて)インフレ初期段階は、シルバーもしくはゴールドをETFで買う」で対処しようとしています。
これについてはちょっと複雑になるので、またいつかお話ししましょう。
値上げは「急激な円安」の数ヶ月後にやってくる
あと、今の円安の影響は、数ヶ月後にやって来ます。
つまり、「急激な円安の数ヶ月後に、値上げや倒産はどーんとやってくる」ということです。
また、「急に特定のものが手に入らなくなる」ということも起こるでしょう。
というのも、企業には「値上げを選ばずに、もしくは値上げでも対処しきれずに、倒産する」という可能性もあります。
特に「値上げは許さない!」という環境ほど、対応が遅れて資金繰りが間に合わなくなることが多くあります。
すると、そういう倒産によって大きな影響も受けて、「急にこれが手に入らなくなった」ということも起こりえます。
だから、急激に変化し始めた今のうちに準備しておくといいかな、と思います。
まとめ
そんな風に、今は新たな流れが生まれて、それが加速し始めた段階です。
「これでもまだ、初期の初期だ」と分かると、これから5年ぐらいで起きる「インパクトの大きさ」がイメージできるかと思います。
また、「円安が加速し始めた」という状況は、「数ヶ月後に、少し大きめの変化が来そうだ」と予測できます。
ならば、今のうちに準備しておくと、安全かな思います。
もちろん「早すぎてムダになるリスク」はありますが、変化の前と後とではがらりと変わる状況では、「後手に回る」よりも「リスクを負って、早めに対処」の方が有効かと思います。
もちろん、私の予測が間違っている可能性もあるので、あまり信頼しないぐらいでいいかと思います。
ただ、私はこういう判断で動いている、ということです。
すると、心も物質も準備ができて、変化について行きやすくなるかもしれません。
ということで今日は、数ヶ月後に値上げと倒産の波は一気に来るので、少しずつ準備しておくのもよさそう、という未来予想のお話でした。
今日はここまで~。