三が日もラストと言うことで、最後にもう一つだけ正月ネタの話を少ししてみましょうかね。
今回は、初詣のお話です。
「お年玉は目上の人の子には与えてはいけない」とか、なんかルールがありますよね。
それとか、「目上の人から振る舞われたものは、受け取る方がいいのか、辞退する方がいいのか」、みたいなこととかあると思うんですよ。
これは、元々の初詣の文化を考えてみると、判断基準が分かるようになるかなと思います。
元々は、新年になったら、まずは護国神社みたいな、その町なりエリアで最も大きな神様に「去年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします」と願いに行くものですよね。
そしてその後に、昔の農民とかはその土地の地主さんの家とかに、武士なら上司の家とかに行って、「今年もよろしくお願いします」とご挨拶に行くものだったりします。
その二つが合わさって「初詣」ということになるかなと思ったり。
で、上司や地主側に立ってみると、わざわざ挨拶をしに来てくれた人に、「はいそうですか」と手ぶらせ帰らせるのも何ですよね。
だから、食べ物を振る舞ったり、お酒を振る舞ったりするわけです。
そのときに、大勢の人を食べさせられるような、そして暖まるようなお雑煮を作ったりすると。
そして帰るときにはお餅を持たせたりするわけです。
そういう一連の流れを把握できていれば、上司にとっては次のようなマナーがあると分かるかと思います。
- 自分から目下の人の家に行くものではない。
- 目下の人たちが来たときのために、食事やお酒など、何かもてなす準備をしておく。
- わざわざ来てもらって手ぶらで帰らせるのも何なので、何か簡単な持ち帰り品を用意しておく。(子どもにはお年玉を与える)
同時に目下の人にとってのマナーは、次のようなものになるでしょう。
- 自分から目上の人の家まで伺って、ご挨拶する。
- お腹をすかせて行き、ちゃんともてなされて、用意していただいたものはごちそうになる。(食べないと余らせてしまうだけなので)
- 目上の人に何かを与える必要はなし。目上の人の子どもにお年玉を与える必要もなし。
- お土産は、遠慮せずに喜んで受け取って帰る。
与える側、受け取る側が、ちゃんと明確になっているかと思います。
用意していただいたものを断るのは、好意を断るのと同じで、よろしくないわけですね。
私が思うに、昔は上司や地主の方が豊かな生活をしていて、部下を使っていたわけです。
なので、こういう風に目上の人から目下の人へ振る舞うような機会を持つことで、感情的なバランスを取っていたのかなと。
ということもあって、この時期はそんな文化のベースを意識すると、うまくいくかな~と思ったりもします。
さて、三が日も終わりということで、今年も楽しく、しっかりとやっていきましょうかね。(*´д`)