今日は、劣等感がない人で、クリエイティビティーがある人って、どんな人なのかをご紹介してみましょうか。
社会的な成功者では、劣等感が強い人の方が多いものなんですよ。
イチローとか、孫正義氏とか、ユニクロ社長の柳井さんとか、スティーブ・ジョブスとかも、彼らはクリエイティビティーは優れていますが、劣等感まみれのような人なわけです。
じゃあ、劣等感のない人で、クリエイティビティーがある人って、どんな人がいるんだろう……と考えたんですよ。
だったら、私が一番最初に思いついたのが、高橋歩氏だったんですよね。
なので、今日は彼について、ちょっとお話してみましょうか。
「高橋歩」という生き方
彼は、ホームページを見たら分かるように、何やってるのか分からない、むっさいオッサンなんですよ(笑
旅をしていたり、本を書いていたり、バーを作ったり、学校を作ったり。
本人も、「自由人」と銘打っていて、好きなことをして生きているわけです。
大学時代に、「カクテル」っていう映画を見たら、「バーテンダーになりたい!」って思って、バイトで経験をして、自分の店を立ち上げます。
で、四店舗まで広げて経営するようになるわけです。
でも、そこで満足したら、経営権を他の人にあげて、フリーに戻るわけです(笑
なぜ手放すのかというと、「面白さを味わい尽くしたから」で、「経営を維持するのは、楽しくないから」っていうことですね。
まさに、楽しいから行動してますよね。
次に、「本を出したい!」って思って、出版社を立ち上げます。
当時は電子書籍とかもないので、そうしなければ出せなかったわけです。
で、全然売れないんですよ(笑
それで借金も3000万円ぐらいになるんですが、その後に運良くヒット作が出て、挽回します。
そして、結婚するわけなんですが、お嫁さんに「もしドラゴンボールが7つそろったとしたら、何したい?」と問いかけるわけです。
で、お嫁さんが、「うーん、強いて言うなら、貴方と一緒に世界旅行をしたいな」って答えたわけです。
すると、彼はもう「そりゃ最高だ!」ってノリで、それから2年ぐらい、世界一周旅行に出るわけです(笑
もちろん、出版社は手放して。
その後、沖縄に帰ってきて、カフェ&バーを作ったり、ニューヨークにも出版社やバーを作ったり、さらには途上国に学校も作ったりと、好き放題やってるわけです。
息子が6歳になったら、また無期限の世界旅行に出たり、だけどその間に震災があったので、急遽中断して、復興支援に当たったり。
まさにやりたい放題、好き放題に生きているわけです。
「なんでそんなことできるの?」とか思いますよね。
やりたいことを見つける方法
そんな高橋さんなんですが、大学時代までは何をしたいのか、分からなかったって言うんですよ。
「やりたいことさえ見つかれば、俺の人生はきっと素敵なものになるはずなのに」と思いつつ、やりたいことが見つからなかったわけです。
ただ、サラリーマンにだけはなりたくなくて、「じゃあ、何をやりたいの?」と問われると、答えられなかったと。
彼は、当時を振り返って、こう言うんですよ。
「あの頃の自分を振り返ると、20年間生きてきた過去を考えて、『自分ができそうなこと』の中で、夢を探したりやりたいことを探していたりしたんだ。
そりゃ、ワクワクしないし、やりたいことなんて見つかるわけがないよな」
で、「できるかできないかはさておき、何でもできるとしたら、何をやりたい?」
「ドラゴンボールが7つそろったら、何をしたい?」
と、自分に問いかけるようになったわけです。
そういう視点で世の中を見てゆくと、やりたいことは多くあって、面白そうなことも多くて、人生が楽しくなったと。
で、彼のいいところは、「面白そうなら、とりあえずやってみる」っていうところなんですよね。
「やってみたい!」と思ったら、すぐに調べて、行動する、みたいな。
それで体感して、実際に面白かったら、突っ走ると。
私が知っている人で、なかなか行動しない人は、「これを考えると、ワクワクするんです!」とか言いながら、全く行動しないんですよ。
行動しないと、自分に合っているかどうかすら分かりませんよね。
行動して、フィードバックをして、「楽しい」の精度を上げていくわけですね。
映画の「カクテル」を見たら、「バーテンダーって面白そう!」と思ったわけです。
だったら、「じゃあバーテンダーになろう」って、すぐにバイトを探すわけです。
でも当時、そういう募集はほとんどなくて、1件しかなかったっていうんですよ。
だから、確実に受からなきゃいけない。
すると、「何日でも何時間でも働きます。金とかはどうでもいいので、マジで働かせてください!」と面接で言ったら、「面白い奴だ」と採用されたと。
これも、「自分の店をやりたい!」っていう強い願望があるから、できることですよね。
「面白そう!」、「面白い!」を見つける感性
その根底には、やっぱり習慣があったんですよね。
彼が小さい頃に、家に帰ると、母親が夕飯の時に「歩、今日はどんな楽しいことあった?」っていつも訊いたって言うんですよ。
だから、「今日はどんな楽しいことがあったかな~」、「何か楽しいことはないかな?」と、自然とそっちに意識を向けるようになったと。
逆に、「最近どうだった?」とか言うと、愚痴を言いそうですよね。
他にも、「最近どんな嫌なことがあった?」とか言っていると、そういう人が集まりそうで。
そういう「ワクワクセンサー」みたいなアンテナを張っているから、面白いことが次々と見つかるんだと。
彼のシンプルな考え方の一つとして、お金の問題をクリアできていたっていうのもあるんですよ。
普通、何かをやろうとすると、お金の問題が出てきますよね。
お金がないから、できない、みたいな。
でも、彼は「睡眠時間削って働けば、夜勤で毎日1万円稼げる。だから、金がないってことはない、寝なきゃいいだけじゃん!」と、ひらめいたわけです(笑
シンプルでしょ(笑
だから、3万円必要なら、夜勤3日。
100万円必要なら、100日でOK。
100万円という途方もない数値ですら、たった100日だと分かると、一気に可能性が広がったわけです。
まとめ
そんな風に、自分の好きなように、やりたいことを、工夫して実現する人もいるものなんですよね。
社会的な価値基準から見ると、せっかく立ち上げて軌道に乗ったバーとか出版社を手放したりとか、意味不明ですよね(笑
でも、そういう「社会の価値基準」に惑わされない、しっかりとした自分軸を持っているわけです。
「私は、こういう生き方をする」と。
だったら、面白くなって当然でしょ。
自分の思い描く毎日に、全力で挑戦できるんですから。
人は、全力で生きる方が、楽しいんですよね。
マリオとかでも、全力で集中してプレイするから、面白いですよね。
手を抜いてクリアできるようになったら、もう飽きてますしね。
私たちも同じで、全力で打ち込めるものを見つけられれば、必然的に面白くなるものなんですよ。
そういう生き方の実例ということで、高橋歩さんを紹介してみました。
世の中にはいろんな人がいるものですよね。
またいい人が見つかったら、紹介してみます。
なんかシリーズ化しそうな予感も(笑
ってことで、今日はここまで~。