今日は、執着についてお話してみましょうか。
夢を持つのはいいですが、夢に執着はしない方がいいですよ、というお話です。
執着は、不安と絶望を引き起こす
「私はこの道で行く」と言うと、格好いいですよね。
でも、「私にはこの道しかない」と思うと、苦しくなるものです。
だって、その道がアウトだったら、もう絶望でしょ(笑
「私はこの道で行く」っていうのは、数多ある道から、一つの道を選ぶということです。
だから、一つの道がつぶれていたとしても、他のルートを通っていけます。
いわば、「私はこっちの道が好みだな」という、「好み」で選んでいるわけですね。
でも、「私にはこの道しかない」というのは、山ほどある可能性を自分で見えないようにしてしまうわけです。
すると、もしその道がつぶれていたとしたら、後は絶望しかないわけです。
そして、「この道がダメだったらどうしよう」と、不安が出てきます。
こうして、貧困意識が生まれるわけですね。
こんな風に、「私にはこれしかない」と思う気持ちを、「執着」と呼びます。
「新人賞を取るしか、私が幸せになる道はない」、「あの人と結ばれないと、私が幸せになる道はない」、「あの会社に入れなきゃ、幸せになれない」、そういう限定的な考え方が、執着になります。
実際のところ、可能性なんて、山ほどあるんですよ。
夢を叶える方法は、常に手の届く場所にある
ある人が、冬の夜、雪山で遭難しました。
そして命からがら、一つの小屋にたどり着きました。
その夜はとても寒く、その人は暗い小屋の隅でうずくまり、ぶるぶる震えながら、「寝たら、凍死しちゃう」とおびえて夜を過ごしました。
で、夜が明けました。
朝の太陽が照らす中、ふと見ると、自分のすぐ横にヒーターがあるんですよ。
スイッチを押すと、ちゃんと電気が通っていて、つくじゃないですか!
自分のすぐ真横にあったヒーターの存在に、気がつかなかったんですよ。
解決策っていうのは、実はそういうもので、常にすぐ側にあるものなんですよ。
ただ、私たちが気づくかどうか。
でも、執着が視野を狭めてしまい、ヒーターがあることが見えなくなっちゃうわけですね。
「新人賞でなきゃ、ダメだ」なんて言っていると、すぐ横にある、そしていつでも手の届く場所にある、最高の可能性に気づけないわけです。
まとめ
そんなわけで、夢を持つのはいいですが、執着するのはやめましょう、ということです。
それは、恐怖と絶望を生む道です。
「私には、この道しかない」と言うと、すぐ近くにあるヒーターが見えなくなります。
「こっちの道で行く」と言うと、うまくいかない場合、「うーん、他の道はどうかな?」と思うので、ヒーターに気づけます。
「いろんな道があるだろうけど、私は○○の道が好みだから、とりあえずこっちを選んでみよう」と考えると、自分なりの道を見つけることができるでしょう。
それが、その人を助けるわけですね。
ってことで、今日は執着についてお話ししてみました。
今日はここまで~。