今日はちょっと、人が「変わる」時についてお話ししてみましょうか。

今までいろんな人にアドバイスとかしてきたんですが、私が実感しているのはこんな感じなんですよ。

  • 私がアドバイスしようがしまいが、人が変わるときは自力で変わる
  • 人が根本から変わる時は、大きな失敗をしたときや、大きな痛みを知ったときのみ。うまくいっている時にはほぼ100%、その人の方向性は変わらない。
  • とことん落ち込んで、とことん失敗した時ほど、すぐに変化を起こして上昇する。だけど少しだけ落ち込んだり、少しだけ失敗しても全く変わらない。

だから、私は「その人に失敗をさせない」とか「その人をだめな方向にさせない」というアドバイスは、あまり意味をなさないな……と思うようになりました。

いや、だからといって、罠に陥れるようなことを言ったりはしませんが(笑

でも、10年悩み続けるよりも、一ヶ月で思い切って行動を起こさせて、どかーんと失敗させた方が、10年悩む以上に成長していることだってあるんですよね。
というのも、落ちれば落ちただけ、大きく人は変わるわけで。

実際に自分が大きく変化したときって、大きな失敗や痛い目に遭ったときじゃありません?
「今のこんな自分じゃだめだ」と心底ショックを受けたときに初めて、人は変わるわけで。

成功した時は、その道でよかったわけで。
失敗した時は、早く失敗することで、早く間違いに気がついて、方向転換ができたわけで。

「こっちかな、でもあの人はこう言っていたし……」、「でも、こっちもやりたい……」とかで、どっちつかずで悩ませることの方が、まずいんじゃないかなと。

 

実際に私の場合も、最近は失敗することそのものが快感になってきたんですよ。
いや、私はMではありませんので、一応言っておきますが(笑

というのも、うまくいかなかったときは、自分に変化を起こせるわけです。

実際、私は早起きが何年努力してもできなかったんですが、一度制作で失敗して落ち込んだら、たった1日で早起きできるように、生活リズムを変化できたんですよ。
他にも、「こうしたいのにな……」って思いつつできなかったことの多くがあったんですが、痛い失敗をした時ほど変化を生み出せて、しかも簡単に理想や希望に近づけたんですよね。

だから、うまくいったときも、うまくいかなかったときも、両方ともメリットがあるわけです。

ということもあって、私が人にアドバイスする時は、「その道で合ってるよ。どんどん進んでいけばいいよ」みたいな感じで言うようになりました。

それが失敗させないアドバイスよりも、その人のためになりそうかなと。

信じる道を進んで、失敗することもOK。
「失敗しないことが、いい人生」だとは思わなくなったわけですね。

 

で、もっと言うと、一つのことに50年悩み抜いても別にいいと思うんですよ。

これはよく言う例ですが、内田式発声法を開発した内田先生は、大学受験に失敗して人生で6浪したわけです。
でも、内田先生が「6浪したって、6年長生きすればいいんですよ」って笑って言えば、浪人した学生に癒しを与えることができるわけです。

それと同じで、50年悩み続けられるのは、それはある意味素晴らしいことかなと思うようになりました。

50年悩んで、悩んで、そして得られた答えってのは、それはとても素敵なもので、多くの人に癒しを与える可能性だってあるわけで。

そう考えると、「人生全てがOK」になりますよね。

誰かにわざわざ口出しする必要もなくなれば、「それじゃダメだよ」とダメだしすることもなくなるわけで。

あるがままを受け入れる、それでいいかなと。

まぁ実際の私はその境地からはまだまだ遠いものですが、そういう生き方もありかなと思うようになった……というお話でした。

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