今日は、失敗についてお話してみましょうか。

挑戦には失敗がつきものですよね。

「自分らしく生きたい」とか、「好きなことで稼いでいきたい」とかいう願いを持っていても、失敗への恐怖が強くて動けない、みたいなことはあるものですよね。

そういう場合には、どう考えるのか、そういうお話をしてみましょう。

 

「うまく立ち続ける」よりも、「うまいこけ方、うまい立ち上がり方」

挑戦に慣れていない人ほど、「失敗が怖い」となると思うんですよ。

まあそれは当然で、失敗すると痛いものですからね。

 

でも、これは単純な話、何度でも立ち上がれるようになれば、全く問題ないわけです。

一度リストラされて、転職した人は、またリストラされても「またか。でもまた転職すればいいか」って分かるものですよね。

だって、立ち上がる方法が分かっているんですから。

でも、転職経験が一度もない状態でずーっと続けて、いざリストラされたら、それこそ恐怖ですよね。

私はゲーム制作チームをいったん休止して、アニメとか、FPSゲームとか本とか、いろんなことを一から始めています。

これだけ一から始めていれば、全くのゼロから始めることに対する抵抗なんてないんですよ。

だから、すぐに何でも始められるわけです。

 

これと同じで、こけてもいいと思うんですよ。

こけても、また立ち上がれば、「立ち上がり方」がどんどん鍛えられていきます

そして、今まで以上に短期間で、しかも問題が起きる部分を最適化して立ち上がれるようになるんですよ。

すると、こけるのが怖くなくなるんですよね。

「また立ち上がればいい」それだけですから。

 

それに、一度こけると、「ああ、こうやってバランスを崩したらこけるのか」って分かるんですよ。

シリコンバレーでは、「一度も会社を倒産させていない経営者は、信用ならない」って言います。

これは、一度ちゃんと会社をダメにしておくことで、「こうやったら会社ってつぶれるのか」と知るわけです。

「倒産した」っていうのは、失敗したというよりも、「経験した」になるんですよね。

なので、シリコンバレーでは「一度会社をつぶした経営者」は、一つのステータスなんですよ。

 

それに、失敗しても復帰できるようなシステムもありますから。

例えば「自己破産」でも、これは負債を全てチャラにしてくれる、国家的な個人の保護システムです。

日本では「自己破産」って、悪いイメージがありますよね。

でも、これは個人を助けてくれる、素晴らしい制度なんですよ。

マイナスをゼロにできる、これって最高の挑戦への保護システムですよね。

 

「上手なこけ方」で再起できる

で、「こけ方」も大切だと思うんですよ。

本当にダメなこけ方っていうのが、友人知人やサラ金に借金をして、それを借金の返済に充てて、それでも返せないからつぶれるっていう形です。

公的ではない借金は、自己破産しても借金をチャラにしてもらえないんですよね。

それに、これは友人や知人からの信頼も失われて、永遠に復帰できなくなる最悪の方法です。

そういう人ほど、「何とか助かろう」と思って、従業員への給料とか関連会社への支払いをせずに、家族の口座にひっそりとお金を移したりしているものです。

「あの会社の社長、会社をつぶしたけど、従業員への給料も払わずに、関連業者へも踏み倒して、自分だけが助かろうとしたのよ」とか言われると、もう二度とチャンスはありませんから。

 

でも、一方でいいつぶれ方、いいこけ方っていうのは、銀行とか公的な機関からお金を借りて、それを従業員への給料や退職金、関連業者への支払いへ全て終えて、倒産する方法です。

倒産すると分かっていてお金を借りて、そしてその借りたお金を経営立て直しではなくて、「人」に使う方法ですね。

これだと、信用を保ったまま、倒産後でも周囲が助けてくれるようになります。

「あの会社の社長さん、会社をつぶしたけど、従業員とか関連会社には全部支払ったんだって」という声があると、周囲は「誠実な人だ」と、また助けてくれます。

だって、一つの支払いが滞ることで、連鎖倒産とかは当たり前のようにありますからね。

それを防ぐだけでも、立派なことなんですよ。

 

これは一見不徳に見えますが、全然問題ないんですよ。

というのも、投資する側も、リスクは織り込み済みですから。

いわば、公的な借金というのは、「投資を受ける」、すなわち「倒産させるのもアリだよ」と許可を与えられたお金なんですよ。

だから、投資側は「倒産するリスクがある」というのを受け入れて投資しているので、投資された側はどんどん借りて支払いを済ませてから、倒産させればいいわけです。

それは、倒産を見抜けないのに投資したという、投資側の責任でもあるんですから。

 

それに、公的な投資機関っていうのは、だいたい数値を書き換えるだけですからね。

今では、お金は無限に作り出すことができます。

特に銀行は「信用創造」というシステムがあるので、ある一定の預金額があれば、それに応じたお金を勝手に作り出すことができます。

例えば、預金準備率が5%だとすると、100億円の預金があれば、1900億円までお金を勝手に作り出して、貸し出すことができます。

だから、ほとんどの場合、数字上だけの話なので、貸した側にとっては痛みはないと。

でも、個人や民間会社からお金を借りてしまうと、それは数字ではなくて、「返さなければならないもの」です。

なので、大きな信用を失ってしまうわけです。

 

そういうこともあって、銀行から借金をして、倒産させて社長が自殺するとか、アホらしいでしょ。

「倒産させたくない」という一心で、友人知人とかサラ金からも借りまくって、それで倒産させるのは最悪のこけ方ですね。

「うまいこけ方」、「うまい再起方法」を知らないから、そうなっちゃうんですよ。

 

銀行とか政策金融公庫とか、公的な融資機関から公式に借金して、ダメなら合法的に踏み倒せばいいわけです。

そしてダメなら堂々と自己破産をして、「私は一度会社をつぶしました。でも、その経験があります」と、また再起して挑戦すればいいだけです。

失敗を気にすることはありませんし、ちゃんと立ち直れる方法はあります。

「マイナスにならないこけ方がある」、「ゼロから立ち上がる方法がある」この二つを知っているだけで、断然違いますよね。

 

まとめ

そんな風に、ちゃんと挑戦して失敗しても、保護される方法があります。

そのためにも、きちんと「いいこけ方」、「いい再起の仕方」を知っておくのは、重要かなとも思います。

 

ゼロになっても、結構立ち上がれるものですなんですよ。

フォード自動車創業者のヘンリー・フォードは5回も自己破産をしていますし、ウォルト・ディズニーは7~8回も自己破産をしています。

それでも立ち上がれるんですよね。

私が知っている会社経営者でも、会社をつぶしても、誠実な人だったので、知り合いから「じゃあ、うちで働くか?」と言ってもらえて、復帰できているんですよね。

 

「自己破産」なんて、ゼロになる象徴だと思うんですが、それでも全然怖いものではない、ということです。

ゼロになっても、また立ち上がればいいだけですから。

私たちは、赤ん坊の頃には何も持たずに生まれました。

それに立ち戻るだけです。

何も怖いことはありませんよね。

 

そう考えると、楽に挑戦できるんじゃないかなと思います。

ということで、今日は失敗に対する考え方についてお話してみました。

今日はここまで~。

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