今日は少し未来について語ってみましょうか。
これからの時代は、自己対話がしっかりできた人ほど、楽になってゆくかなと思います。
というのも、既に「頑張る」よりも「楽しむ」方が効率が出せるってことが分かってきたんですよ。
すると、仕事でもクリエイティブなことでも、「頑張れ」というスタイルから「楽しもう」という流れが起きてきます。
仕事でもクリエイティブなことでも、「楽しむ」ことができる人ほど、うまくいく時代だということですね。
特にサラリーマンの人は、できるだけ早めにこの変化に気がつくと、後々楽になるでしょう。
というのも、ほとんどの人が、「頑張る」ベースで仕事をしていて、「楽しむ」ベースで仕事をする人がいないからですね。
そして、「楽しむ」ベースで物事を始めると、サラリーマンであったとしても、趣味が仕事を引き寄せたりとか、趣味なのにサイドビジネスとかでお金が入ってきたりとかするものなんですよ。
「ウフフ、俺、趣味をやってるだけなのに、お金をもらっちゃっていいのかな?」
みたいな感覚で、お金が入ってくることが起きてくるわけです。
これは、まさに「絵が好きで描いていたら、いつの間にか仕事が入ってきて、プロになっちゃった」という人と全く同じ流れなんですよ。
大好きな内容を本にして電子書籍で出したらどんどん売れたとか、大好きな商品を紹介していたら仲介料で収入が入ってきたとか、何か好きでやっていたら「お金を払うので、これをお願いできませんか?」みたいなオファーが来たりとか。
すると面白くなってきて、どんどんチャンスを引き寄せて、嫌いな仕事ではなく、大好きな分野で、生産性も絶大で、生き生きとできる、そういう仕事を見つけてゆくものなんですよね。
そしてその収入が一定以上になったら、そのときが「新しい世界に入るとき」ですよね。
その先は、大好きで毎日が楽しくてしょうがない、そういう世界がやってくるわけです。
その道に進むための一歩として、自己対話が大切になってくるんですよ。
なら、なぜ自己対話が重要になるのか。
例えばうちで実際にあったことですが、「絵描きさんになりたいんです」という二種類の人がいたんですよ。
- 一人は、絵を描くのが大好きで、毎日絵を描き続けている人で、「プロの絵描きになりたい」という人。
- もう一人は、絵を描くのは好きではなく、過去一年間でも5、6枚しか絵を描いていないが、「プロの絵描きになりたい」という人。
前者は絵を描くのが大好きなので、上達も早くて、うちからの発注も喜んでやるわけです。
だからどんどんチャンスを引き寄せて、上達して、実績も作ってゆき、実績が新しい仕事を呼ぶといういいスパイラルができました。
でも後者は全く絵を描こうとせず、依頼してもどれだけ怠けようかばかりを考えています。
自発的に動こうとせず、スキルも上がらない。
なので「少ない枚数で高いお金になる仕事」ばかりを追い求めて、結果的に何も受注できなくなるというスパイラルに入りました。
どっちのクリエイターが残るか、歴然でしょ。
これはクリエイターに限らず、あと10年もすればサラリーマンでも次第にこの傾向になってゆくでしょう。
好きであればあるほど、上昇してゆくわけです。
なら、「自分は何が好きなのか」を知っておく必要があります。
だからこそ、これからの時代は、自己対話が必要になるわけです。
自分はいったい、何が好きで、何が得意なのか。
何になりたいのか、どういう生き方をしたいのか、社会とどういうスタイルで接してゆきたいのか。
どういうスキルを用いて、どういう人に喜んでもらい、その対価を得るのか。
先の絵描き志望の人で言うと、「自分は絵が好きだ」と理解できている人が、スムーズにスキルも上昇できて、チャンスも得ていったわけです。
でも、「絵描きになりたい」と思っていても、「自分が絵を描くことそのものは好きではない」と知らない人は、全くやる気が起きずに、ダメになっていったわけです。
彼は、自分を知らなかったんですよ。
「自分は、絵を描くのは好きではないんだ」と。
実は、これは絵描きに限らず、今まで本当に多くの、これと同種の人を見てきました。
シナリオにしろ、ゲーム作りにしろ、声優にしろ、多くの同じような人がいました。
もちろん、最初は誰もが未経験者なので、最初はいいんですよ。
ただ、やり始めても何か調子が乗らない、元気が出ない、やる気が出ない……そういう人は、より自己対話をしてゆく必要があると思います。
「こうなりたいと思ってるけど、本当に自分に合っていることなの?」
「自分の進む道は、こっちでいいの?」
そんな風に自己対話をすることで、初めて自分の進む方向が分かるんですから。
これからはそういう風に、早めに「楽しむ」というスタイルに乗り換えてゆく必要があるわけですね。
今の「頑張る」では生産性が低いので、どんどん収入も減っていくことになるんですよ。
だからこそ、自己対話が必要になるわけです。
自分が本当に大好きなこと、本当に得意なこと、楽しくできること、そして人が喜んでくれること、そういうものを見つけることですよね。
「絵描きになりたいな」と思いながらも、「自分は絵が好きでない」と知らないことが多くあるんですから。
ということで、これからの時代の波に乗るために、自己対話をすることをオススメしておきます。