今日は、いい記事を見つけたのでご紹介。
Gacktの「ロックな生き方」のお話をしてみましょうか。
Gacktの「ロックな生き方」
GACKT、現状の音楽業界の内情を明かす「今は死ぬほど苦しい時代」(オリコンスタイル)
簡単に内容をまとめると、「ロックな生き方」について語ってます。
「自分が音楽業界で生き延びられたのは、ロックに生きてきたからだ」みたいな。
で、このGacktの言う「ロックな生き方」が、私の言う「クリエイティブな生き方」なんですよ。
言葉は違えど、同じものだということです。
私はたまたまクリエイターだったので「クリエイティブ」という言葉を使っていますが、Gacktはミュージシャンなので、「ロック」という言葉を使っているだけですね。
私が伝えたいのは、まさにこれなんですよ。
音楽業界は、既に「作品(曲)でお金を稼ぐ」というスタイルができなくなっているじゃないですか。
以前も触れましたが、これは音楽業界だけでなく、これからゲーム業界でも、本や出版業界でも、漫画業界でも、いろんな分野で「一作品の価値が急激に落ちてゆく」という時代に入っていきます。
でも、そんな中で生き残るのは、Gacktのような人だということですね。
それが、ファンをしっかりと作るということでもあり、ファンをつなぎ止めるのは、「作品」ではなくて「その人自身の魅力」、すなわち「その人の生き方」なんだと。
売れなくなった「元芥川賞作家」
以前、元芥川賞作家なのに、今は全然売れてない作家の記事があったんですよ。
その人は、一時期は印税だけで、年間数億にもなるというぐらいの大人気作家だったのに、今ではぜーんぜん出てないわけです。
そして、その人はインタビューで、「今は電子書籍が増えてきて、紙の本を買ってくれなくなった。ひどい時代だ」なんて泣き言を言っていたわけですが。
たぶん、このページを見ている作家さんとか、電子書籍作家さん、漫画家さん、ゲームクリエイターさんなら、その「元芥川賞作家」よりも売れている人は多いんじゃないかと思います。
「元芥川賞作家」といえど、その程度なんですよ(笑
全然恐るるに足らず、でしょ。
なぜそんなことになってしまうのかというと、「ファン作り」部分を怠って、「出版社に任せさえすれば、後は売ってくれる」という幻想を抱えていたからなんですよね。
でも、出版社は「その人のファン作り」をするのではなくて、「作品シリーズのファン作り」をするわけです。
だって、作家は他の出版社でも出すわけですから、自分の会社の利益を出すには、「作品のファン」を作ろうとすると。
だから、出版社に全てを任せていると、「作品」の価値が落ちてゆく時代には、作家も自動的に落ちてゆくことになります。
これからの時代に生き延びるには、Gacktのように「作品ではなく、人につくファン」が必要なわけですね。
記事中でもいい言葉があったので、引用してご紹介しておきましょう。
いわゆる売れ線の曲を作って欲しいと言われたことも何度もあったけど、ふざけんなって。
だったら他のヤツに頼めよってさ、ひっくり返してた。
とにかくボクにしか歌えない曲をやっていこうって方向にどんどん進んでいった。
でも、ボクにしか歌えないからこそ、ファンも聴いてくれる。
マスのビジネスをやって3,4年人気が出て終わるっていうのも、やりたければやればいいけど、ボクにとって「ロック」は生き様だから。
だからその生き様を3年4年で終らせるつもりはないし、誰かにコントロールされるつもりもない。
まさに、これなんですよね。
ファンは「その人の生き方」に魅力を感じる
じゃあ、ファンに何を与えるのかというと、それが「生き方」なんですよ。
作品は、作家の生き方を伝える一つの表現媒体でしかないと。
そして、その「生き方」というのが、「私はこうして生きる」という姿ですね。
その信念というか、「自分が進む道」なんですよ。
言うなれば、「ありのままの自分でいる道」ということになります。
だから、無理する必要はありませんよね。
だって、ずっとありのままでいられるんですから(笑
なので、楽しくできて、ストレスもかからずに、情熱的に挑んでゆけるわけです。
ただ、「楽しい」ではあるんですが、「楽」ではないかもしれません。
こういう生き方は、絶えず困難に挑戦する生き方なので、負荷という点では多いでしょう。
でも、そこには「生きている」という充実感がある、ということですね。
まとめ
そんな風に、私の言う「クリエイティブ」イコールGacktの言う「ロック」だと思えば、分かりやすいんじゃないかなと思います。
こういう生き方をしている人は、結構いるんですよ。
すると、つながりを感じられて、励みになるんじゃないかと思います。
ということで、今日はGacktの「ロックな生き方」についてお話ししてみました。
今日はここまで~。