2012年に行われたブラジル・リオ会議でもっとも衝撃的だったスピーチ:ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)
「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではない。無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
まさに、という内容で。
いったい、何のために働いて、何のためにお金を使っているのか、ですよね。
私は「無限の欲」というのは、「満足できない毎日」から生まれると思っていたりします。
だから、満足できる毎日を作り出せれば、無限の欲も抑えられるんじゃないかと。
残業や面白くない仕事でムシャクシャして、気分を晴らすために散財する。
そしてまた残業や面白くない仕事を続ける毎日。
私が会社勤め時代に、そういう人たちを多く見て、いつもそう思ってたんですよね。
例えば、そのお金を自分のビジネスの元資金にするなり、開発費用にするなり、運用に回すなり、商品を仕入れるなり、いくらでも建設的な使い方はあるのに、ですよ。
散財する人を見て、いつも「そのお金があれば、こういう商品を作って売れるのに」と思ってたんですよね。
で、私が思ったのは、散財する人はおそらく「それ以外にお金をどうやって使ったらいいのか分からない」っていうのもあるんじゃないかと思います。
今はもう個人で仕事を受発注できるプラットフォームも社会も整っているのに、どうやったらいいのか分からない。
ただ、「小学校に入りなさい。次は中学校に行きなさい。高校に行って大学に行って、そして会社に入りなさい」、ただその言葉に従っただけなんだと。
学校では誰も、「お金はこうやって使って、こうやって稼ぐんですよ」とは教えてくれませんでしたよね。
私は実家が自営業だったので、それを幼い頃から見ていてそれを学んだのでいいんですが、そういう環境がなかったら学ぶ機会とかほぼゼロですよね。
バイトとかでも、いわゆる「自分で仕事を作る」のではなくて、「仕組みにはまる」、すなわち「サラリーマンになる」のと同じですから。
それも結局、人から「こうしなさい」と言われたことをやる、それだけですからね。
でも、私が周囲を見ている限り、同人をやっている人は、少なくともその辺の基礎知識はあると思うんですよ。
だって、あれは完全にスモールビジネスですからね。
大好きなことをして、お金にする、まさにその基礎を学ぶにはうってつけだと思うんですよ。
なので、どうやったらお金を稼げるのかが分からない場合、大好きな分野で、何か同人でも始めてみるのもいいんじゃないかと思います。
少なくとも、ムシャクシャして散財するよりも、より建設的なものができるかなと思ったりもします。
まぁそんなことを思った、大統領のスピーチの紹介でした。