やっと、「ストーリー作家のネタ帳」の第3巻が一通り書けたどーっ!(*>д<)

これの詳しい内容は、また明日の記事ででも書きます(笑

 

ってことで今日は、戦略についてお話ししてみましょう。

弱者ほど戦わない方がいい、というお話です。

 

「戦わない戦略」は現実的? 非現実的?

まぁ最近よく語っていますが、私は「戦わない戦略」が好きなんですよ。

で、弱者ほど、戦わない方がうまくいきやすいんじゃないかと思います。

 

私は「戦わない」とか言っていますが、これは夢物語を語っているのではなくて、むしろ現実を見ているからこう言うんですよ。

よく、「世の中は競争社会だ。現実を見ろ。だから頑張れ」とか言いますよね。

でも、私から見ると、むしろそれこそ実現不可能な夢物語を語っているようにしか思えないんですよ。

「弱者で頑張っても勝てないから苦しんでいるのに、それに『頑張れ』というのは、おかしいだろう」みたいな。

そして、この世の中は厳然たる競争社会だからこそ、戦わないことが有効になるんだと。

 

ところで話はそれますが、「100人中50位」というランクは、どう感じるでしょうか?

「まあ、真ん中で平均ぐらい」だと思う人が多いんじゃないかな、と思います。

でも私から言わせると、「100人中50位」というのは、「圧倒的弱者」なんですよ。

なぜそうなるのか、ここからお話ししてゆきましょう。

 

「勝者総取り」という世界

この世の中は、「勝者総取り」という原則があります。

自由競争社会は、だいたい勝者総取りなんですよ。

 

これを象徴する身近な例が、新人賞ですね。

だいたい新人賞って、単純化すると、1位が賞金100万円、2位50万円~30万円、3~5位ぐらいが10万円、みたいな感じでしょ。

それに、100人ほど応募するとしましょうか。

 

すると、「得られる賞金」という成果から見ると、「真ん中のレベル」というのは、「100人中2位」の人になります

「5位ぐらいまでが、何とかやっていけるレベル」になります。

10位は弱者になり、50番目なんて「圧倒的敗者」ですよね。

50位が40位になろうが、20位になろうが、ほとんど変わらないんですよ。

 

これが、私たちを取り巻く「勝者総取り」という現実です。

今だって、世界で見ると、アメリカが世界の富のほとんど持っていて、勝者総取りなわけです。

世界の富の約半分を、1%ぐらいの富裕層が持っているわけで。

経営の世界では、「利益率は、市場占有率の2乗に比例する」とも言われているぐらいで。

 

だから、「100人中2位」で、「真ん中辺り」なんですよ(笑

「100人中5位」とか言うと、全体から見るとすごそうですよね。

でも、5位はほぼ負けに近いぐらいです。

5位以下は弱者、10位から20位までが「ギリギリ可能性が見える弱者」でしょう。

20位以下から100位まで、全部まとめて「番外弱者」、すなわち「論外」ということです。

 

もちろん、この分布は業界や市場によって変わります。

でも、だいたいどの市場でも、10位以下は弱者になり、20位以下は番外弱者になるものです。

 

「戦わない」のは「勝つため」

じゃあ、そんな状況でどうすればいいのか。

そこでキーとなるのが、市場はたくさんあるということです。

 

世の中にはいろんな市場があるので、お金を得られる場所は多くあります。

そして、どの市場でも、「勝者総取り」の原則は働きます

だからこそ、「業界に参入したら、すぐに1位になる。最低でも2位になる」ということが重要なわけですね。

 

「戦わない戦略」というのは、裏を返すと「勝つための戦略」です。

この厳然たる競争社会の中でも、弱者が豊かさを得て、自由に大好きなことをして生きていくための戦略です。

夢物語なんかじゃなくて、厳しい現実の中で、弱者が強者と同等の豊かさを得るための方法論です。

 

これを戦争でたとえるならば、孫子とクラウゼヴィッツの関係に似ています。

クラウゼヴィッツは「戦争論」という戦略の本を書いたんですが、これは言うなれば、「戦争が始まったら、どう戦うのがいいのか」という方法を語っています。

一方で孫子は「孫子の兵法」で有名ですよね。

彼の戦争に対するスタンスは、「戦争は最後の手段。負ける戦いは絶対にしてはならない。勝てる戦いを模索して、可能な限り戦争をせずに、外交や交渉などで発展する方法を模索する」というものなんですよね。

 

「とにかく頑張って、競争で勝て」というのは、クラウゼヴィッツと同じで、「とにかく戦場に入れ。それで戦え。頑張れ、為せば成る」と言っているようなものなんですよ。

「勝者総取り」という現実を見ると、これがいかにアホで非現実的なことか、分かりますよね。

50番目の番外弱者がどう戦おうが、それで40位になろうが、20位になろうが、無意味です。

 

そうじゃなくて、負ける戦いをせずに、確実に勝てる場で勝ちましょうと。

これが、孫子的な「戦わない戦略(勝つための戦略)」です。

ほぼ確実に1位、最低でも2位になれる場所を見つけましょうと。

すると、すぐにでもその市場の大きさに応じた利益が入ってきます。

とっても現実的ですよね。

 

だから、「これを目指して、100人中10位だった」というのは、普通の人は「すごい上位だ」と言うかもしれません。

でも、私から言わせると、それは「そんなところで戦っちゃいけない。それは、その場では弱者だ」ということなんですよ。

100人中2位で、「真ん中」ですからね。

 

で、理想は、世の中の人がそれぞれ「ナンバーワン、かつオンリーワン」になることですね。

すると、完全に戦わなくなると。

でも競争がなくなるのもアレなので、まぁ「1つの市場に5位ぐらいまで」ですかね。

そして、他の弱者はどんどんと境地に出て行って、市場を作り、ナンバーワンになることを模索すると。

 

まとめ

そんな風に見ると、私が言う「戦わない戦略」というのは、弱者に対しては圧倒的に現実的な考え方になるんじゃないかと思います。

そして、成果も出せるものだと。

この世の中は、「勝者総取り」という原則がありますからね。

それを無視して、「頑張れ」、「戦え」というのは、逆にそれこそ夢物語のような気もします。

 

1960年代から起こったベトナム戦争では、少数のゲリラがアメリカという大軍を相手に拮抗したんですよ。

弱者の戦略をとれば、弱くても大軍に拮抗できるほどの力を持てる、ということです。

 

すると、それほど実力がなくても、大好きなことをして十分なお金を得て、自由に生きていくことができるでしょう。

新人賞を取らなくても、メジャーで大成功しなくても、売れっ子にならなくても、利益は出せますし、遊んで暮らすこともできます。

早めに「自分は弱者だ」と認めて、弱者の戦略をとる人ほど、うまくいく、ということですね。

 

ということで、今日は「弱者ほど戦わない方がいい」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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