今日は「手を抜かない手抜き」なお話です(笑

「上手い手の抜き方」ってのも、大切ですよね~、という内容です。

 

背景で写真加工が上手く使われている漫画

最近ツタヤで、気分転換にいろいろと漫画を借りてみたんですよ。

で、面白いものがあったのでご紹介。

高橋慶太郎「デストロ246」(試し読み:第1話

 

内容を簡単に言うと、「可愛い女の子がたくさん出てきて、銃を撃ちまくって殺しまくって戦うだけ」みたいな、まあいわゆる演出重視の男性向けバトルものです。

ポジションとして特殊なのが、萌え系ではなくて、ハードボイルド系だというところでしょうか。

私は血みどろなものはあんまり好かないので、こういう系統はあんまり手にはしなかったんですが、「たまには見てみるか~」ということで見てみました。

 

で、気がついたんですが、この作品って、背景で写真加工を多く使っているんですよ。

でも、写真加工なのに、全然違和感がないというか、上手く使われているんですよね。

ちょっと技術的なことを言うと、写真を2値化した時に出る特有のモアレノイズをグラデーショントーンとして使っているので、背景絵を写真のように見せることで、写真との違和感をなくしていると。

写真を絵のようにしようとするだけではなくて、絵を写真に近づけたわけですね。

この逆転の発想はすごいなと、ちょっと驚いていたりします。

 

「上手い手抜き」という考え方

それに、「違和感がない」というだけでなく、「作品の演出とマッチしている」というのもあるでしょう。

背景だけ単体で見れば、「あ、写真だな」とすぐに分かるようなものです。

でも、作風に合っているから、全くOKなんですよ。

第1話の試し読みでも、第1コマ目から写真加工なわけです。

でも、私は最初、写真加工だとは気づきませんでしたから(笑

 

他にも、第4巻の試し読み部分第5巻の試し読み部分でも見たら分かるんですが、全体的にダークな雰囲気なので、違和感ないんですよね。

第2巻の試し読み部分で、タバコを吸ってる女性が座っているイス、あれが写真ベースだとはすぐには気づかないと思うんですよ。

中には、私も見たことがあるライセンスフリーの写真もあったりとか。

 

こういうのを見ると、「上手い手抜きだな」って感じるんですよね。

ここまで来ると、手抜きなのかそれとも一つの表現技法なのか、分からなくなるぐらいで。

作りたいものに集中して、手間がかかるものはさくっと工夫で回避する、みたいな。

 

何でもかんでも手を加えるのではなくて、見せたいところに集中するために、どうでもいい部分は最小限の労力で対処する、という工夫ですよね。

こういう工夫を見ると、「この作者、クリエイティブだな!」と感動してしまうというか。

 

まとめ

作業をしていると、どうしてもそんな風に、「重要でないけど、手間がかかってしんどい部分」みたいなものがありますよね。

こういう部分へのクリエイティビティーっていうのも、大切だよなーと思わされた作品でした。

 

ちなみに、今私がはまってる漫画は、「のだめカンタービレ」です。

今さらって感じですが(笑

大まかには「無能者が英雄になる」(ネタ帳第2巻)の流れなんですが、細かいサブプロットの組み込みが素晴らしいんですよ。

主人公の女の子も図太い系の性格で、いい魅力を演出できてますし。

 

ということで、今日は「上手い手の抜き方」ってのも、大切ですよね、というお話でした。

今日はここまで~。

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