今日は、「自分の才能とつながると、一気に世界が変わる」というお話でもしましょうか。

「会社勤めは嫌だな」とか「嫌な仕事じゃなくて、好きな仕事をしたいな」と思っていても、なかなかチャンスとかきっかけとかは、見つけにくいものですよね。
人によっては、「こんな感じじゃ、いつまで経ってもこの状況から逃れられないよ」と思うことも多いかなと思います。

でも実は、自分の「今、既に持っている才能」をしっかりと見極めることができたら、すごく短期間で変化しうるものなんですよね。

 

この本を読んでいて、いいお話があったので、ちょっと紹介してみましょうか。

ロンドンに住んでいる、ナオミ・ダンフォードという女性がいたんですよ。
この人、17歳で母親になって、しかも高校を中退したという過去があって。
そして、二人目の子どもを身ごもった時は、ホームレス用のシェルターに住んでいたという、そういう厳しい状況だったんですよ。

もうこの時点で、その状態から這い上がるのは極めて難しそうですよね。
だって、ホームレス状態で、しかも子どもがいて、二人目の子どもも妊娠していて、大きな活動はできなくなるわけで。
出産しても、子育てがあるし、明らかに大きな制約条件を課せられているわけです。

でも、彼女はついに「こんな環境は嫌だ」と決意して、動き始めるんですよ。
で、そこから、ちょっと変わった「自分なりのビジネス」を始めて、年商2000万円ぐらいのビジネスを育てるわけです。

どうしてホームレス状態だった彼女に、そんなことができたのか。

以下でその説明をしてみましょうか。

まず最初に、彼女は自分の持っている「才能」に着目したんですよ。
いったい自分に何ができるのか、何の才能があるのか。

それをひもといていくと、父親は小規模ビジネスをいくつも立ち上げていた人で、母親はマーケッター(販売戦略を考える人)で、祖父は広告をやっていた……と気がついたわけです。

つまり、「自分の中には、マーケティングの血が流れている」と気がついたわけです。

そこから彼女は、最初は「マーケティング部門を持たないような、小さな会社に向けたマーケティングのコンサルティング」をやり始めます。
といっても、内容はとてもシンプルで、ブレインストーミング(いわゆるアイデア出し)を手伝うだけ。
1時間250ドル(2万5千円ぐらい)で。

彼女は育ちもよくないので、しゃべりもスラングや方言がきつかったりするわけです。
ホームページも、下町言葉というか、「品のない言葉」みたいな感じで。

でも、実はそんな状況でも、うまくいったんですよ。
相当多くの仕事が入ってきて、豊かになっていったんですよ。

その本の作者が実際に一度、彼女にブレインストーミングをしてもらったら、もうすごいアイデアが出てきて、たった2万5千円の費用で、2000万円ぐらい利益が上がったというほど、実際にすごい内容だったようで。

 

ここで大切なのが、「自分が既に持っている才能」に気がついたことなんですよ。

彼女は、そういう「今、既に持っている才能」に気がついたから、そのビジネスを始めることができたんですよね。
そして、短期間で変化してゆくことができたと。

実は、「自分の才能に気がついた人」というのは、急激に世界が変わっていくものなんですよ。
とある作家曰く、「自分の才能につながったら、その人がどんな状況にいようとも、半年あれば十分に大好きなことを仕事にして、お金も十分に入ってきて、豊かになれる」と言ってました。

私もこれは十分にありえると思っていたり。
だって、うちの写真加工技術とか、ベースは3ヶ月ぐらいで開発したもので、PRO版はさらに1ヶ月半で作ってものですしね。(まぁ間は開いてますが)
シナリオ教材だって、一冊書くのは2週間もあればできますし。
これらは、「私が既に持っている力」を使っただけなんですよ。
元々、シナリオ解析が好きだった上に、ブログとかで文章を書くのは慣れていたわけです。

そんな風に、「自分の才能につながる」というのは、「既に持っている才能に気がつく」ということです。
すると、新たに一から学ぶ必要がないんですよ。
ただ、自分の持っている才能を最大限発揮できるような、製品もしくはサービスを作り出して、提供すればいいんですから。
それは、だいたい半年もあれば十分にできて、成果を出せるものなんですよね。

だから、本当に自分の才能を知った人は、半年もあれば世界はがらりと変わるわけです。

そして、そういう才能は、誰でも持っているものなんですよ。
ただ、自分に何の才能があるのか分からなかったり、「こんな自分にはできっこないよ」と自分で自分の可能性を否定していたりするだけで。

例えば、アニメを見るのが好きだったとしましょうか。
もう、毎日でもアニメをチェックして、録画していたり、何時間も見ることができる。
でも、多くの人が「そんなものに才能なんかない」と思い込んでいるんですよ。
私から見たら、それこそ「才能の片鱗」なわけです。

それはどういう形になるかは人によって違いますが、例えば「こういうキャラクターが好き」というのであれば、キャラクターの魅力についてとても詳しいデータベースや解析力を持っていたりするんですよ。
「世界観が好き」であれば、世界観の構築力や分析力があったり。

私はシナリオ構築の解析をして、教材にしている人ですが、それをキャラクターレベルで実現したりとか、世界観レベルで実現したりとか、その才能を生かそうと思えば、いくらでも可能性があるわけです。
教材にしてもよし、実際にアドバイスをしてもよし、作ってもよし、誰かと世界観を分かち合ってもよし、理論化してもよし。

それは、その人の「さらに他の才能」によって変わるでしょうが、「文章を書くのは苦にならない」とか「しゃべるのはそれなりにできる」とか、「メールやツイッターはよくやる」、「お店巡りは好き」とかと組み合わせることで、可能性を作り出せるんですよ。
そんな風に、「アニメが好き」とか「漫画が好き」、「巫女さんが好き」、「ゲームが好き」みたいな才能ですら、大きな可能性に化けさせることができるわけです。

「これが才能だったのか!」と気がついて、才能につながったら、後は早いですよね。
だって、それを活用すればいいだけですから。
多くの人が、「才能だと思ってない」、「役に立つとすら思っていない」から、別のことをしなきゃ……とか、学ばなきゃ……とか思ってるんですよ。

才能は「既に持っている」のに。

 

冒頭で説明したような、17歳で母親になって、ホームレスだった人でも、自分の才能につながったら、がらりと変えられるんですよね。
そして、大きな価値を提供できるようになると。

そうして才能を発揮できるようになったら、半年あれば十分に、その力でお金を得ることができるようになると思います。
まぁ、それが毎月1万円に終わるか、100万円になるかは時と状況次第でしょうが、少なくとも「可能性は見える」わけです。

可能性が見えると、やる気が出てきて、努力しているつもりはなくても、すごい作業量をこなすことができたりするものなんですよ。
だったら、少なくとも情熱がほとばしるような毎日を送ることができるわけです。

ということで、是非自分の才能を考えてみることをオススメします。
1時間ほど真剣にテレビや動画サイトを見る人は多くても、1時間ほど真剣に、ノートとペンを持って「自分の才能を探し出す」という作業をする人は、ほとんどいないんですよ。
でも、それが人生や環境を変えうるきっかけになるものなんですよね。

ということで、今日は「自分の才能とつながると、一気に世界が変わる」というお話をしてみました。
参考になれば嬉しいです。(=▽=)

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