次回作に集中しているので、今日も簡易日記です。
「全く違うタイプの二人が協力する構成」って面白いですよね、というお話です。
タヌキとキツネの協力動画
ちょっとした動物動画をご紹介。
今年2月にカリフォルニアで撮影された貴重な映像。コヨーテが小さく誘うようにジャンプすると、アナグマがのそのそと現れ、排水溝の奥へと消えていきます。
コヨーテとアナグマが共同で狩りを行うことは以前から知られていましたが、彼らの絆が感じられる素晴らしい映像です。pic.twitter.com/dPnLFHelIn— エピネシス (@epinesis) September 21, 2020
コヨーテとアナグマが、一緒に狩りに向かう場面の動画だそうで。
「コヨーテとアナグマ」と言うと分かりにくいので、「キツネとタヌキ」と思えばいいでしょう(笑
で、キツネがタヌキに「早く行こうぜ」みたいに誘って、タヌキももそもそとついていく、みたいなイメージを彷彿とさせる動画だったりします。
全く違うタイプの二人が協力する構成
いやもう、こういう「全く違うタイプの二人が協力する構成」って面白いですよね。
こういうのは、映画や物語でも、相棒ものとしてよくある構成なんですが。
「力が強いけど、人付き合いが苦手なオオカミ」と、「人付き合いが上手くて優しいけど、戦う力を持たない羊」とか。
「頭脳は賢いのに、誰からも信頼されないキツネ」と、「多くの人から信頼されるけど、頭が悪いタヌキ」とか。
ちょっとひねると、「力はあるのに臆病なライオン」と「力はないのに勇敢なウサギ」とかもできたりして。
「正反対の両者」が出会って、一緒に居ざるを得なくなる
で、そういう「正反対の両者」が出会って、一緒に居ざるを得ない状況になるわけです。
共通する敵を倒したかったり、共通するものを作りたかったり、共通して上司から命令されたりすると。
例えばオオカミと羊の場合、オオカミは上司となる動物から、「羊たちを、外敵から守れ」と命令されるわけです。
一方で羊も、「オオカミに守ってもらえ」と命令されて。
そして、一緒に居ざるをえなくなると。
最初こそ、両者は互いの欠点に目が向いて、「なんでお前はこんなこともできないのか」と怒りを持ち、対立するんですよ。
例えばオオカミと羊の場合、オオカミは戦力にならない羊に怒りを持つわけです。
一方で羊は、オオカミの優しくないところとか、人付き合いを全く考慮しない部分に腹を立てると。
それは、互いの「私達は、こうしなきゃ生きていけない」という常識の世界で生きているからで。
対立からの和解
でも、両者はそれぞれ、相手の長所が必要になる場面に巻き込まれるわけです。
オオカミは、別の動物(ウサギとか)とちょっとした手続きをする必要があるのに、相手から誤解されて、恐れられて、落ち込むと。
そんな時、羊はそんな落ち込んだオオカミを見て、「助けたい」と思ってしまいます。
そしてオオカミは、羊から「このオオカミは、貴方を食べたりしないから大丈夫ですよ。こういう手続きをしたいんですよね」などと、助けられることになります。
一方で羊も、ある時、外敵から襲われる危機に立ってしまいます。
その場合、オオカミが羊を助けると。
そして、互いに全くの正反対なのに、だからこそ相手を助けることで、惹かれ合うことになります。
で、協力し合い、打ち解けあってゆくことになります。
相手への葛藤と、一時的な別れ
そうしていると、今度は共に、「自分に持っていない力を、相手が持っている」と感じたりするわけです。
それで、いじけたり、「自分は相棒にふさわしくない」と遠ざかろうとしたり。
オオカミは自分の失態で、羊に汚名を着せてしまうかもしれません。
羊は自分の失態で、オオカミに怪我を負わせてしまうかもしれません。
それで、互いにいじけたり、「自分は相手を苦しめてばかりだ」と離れようとしてしまったり、実際に別れることになったり。
だけど、その頃には、もう両者が一緒でなければ生きていけない状態になっているんですよね。
それに、実は互いが受けた傷は、本人に取っては全然痛いものではなくて。
そして再会へ
それなのに、羊は「これ以上、オオカミの力を借りないように」自力で戦おうとして、だけど危機に陥るわけです。
オオカミは羊の危機を知って、羊を助けることになります。
一方でそのことでオオカミが上司や周囲から誤解されて、社会的に劣勢になると、羊が弁護して、全力で助けると。
そして「支え合うことで、より豊かに生きていける」と分かるし、相手に負わせた傷も全く痛みではなかったと分かります。
それによって、「協力し合おう」と打ち解けてハッピーエンド、みたいな。
こういう流れが王道かな、と思ったりもします。
まとめ
まぁそんな風に、「全く違うタイプの二人が協力する構成」って面白いですよね。
こういう対極となる軸があると、物語は面白くなりやすくて。
それに、こういう構成だといくらでも物語は作れそうなので、つい語ってしまったり。
ということで今日は、「全く違うタイプの二人が協力する構成」って面白いですよね、というお話でした。
今日はここまで~。