今日は、発想転換についてのお話です。

因果関係を逆転させてみると、新たな可能性が見えることもある、というお話です。

 

調子がいいから踊るのか、踊るから調子がよくなるのか

とあるお方が、こう言っていたんですよ。

「不景気や不調を打破できないのは、ノリのいい曲をかけて踊らないからなんだよ! 調子がいいから踊るんじゃなくて、踊るから調子がよくなるんだ!」みたいな。

 

私はこれを聞いて、思わず笑ってしまったと。

だって、「それって、因果関係的にどうやねん」とツッコミを入れたくなるじゃないですか(笑

少なくとも、常識的な考え方ではありませんよね。

 

でも、私はこういう「因果関係を逆転させてみる発想」は好きだったりします。

というのも、現状を打開したい場合、そういう発想が突破口になることが多いからですね。

 

現状は、私たちの「常識」が作っている

私たちが現状を突破したい場合、何かの考え方を変える必要があるわけじゃないですか。

というのも、現状は私たちの「常識」が作っているからですね。

「自分の欲求を実現するには、これが最も妥当な道だ」、「こうすれば、最も自分の欲求を満たせるはず」と選んだ結果が、現状なわけです。

 

それなのに現状が苦しい場合、「自分の中にある因果関係が、現実とは違うっぽい」と分かります。

 

因果関係を逆転して考えてみよう

そういう場合、因果関係を逆転させてみると、違う発想ができるんですよ。

例えば、「我慢して今の仕事を続けなければ、食べ物を得られなくて死んでしまう」という因果関係が自分の中にあったとしましょうか。

でも、その因果関係が正しいとは限りませんよね。

別の「自分に合う仕事」でもいいかもしれませんし、たとえ収入を減らしても、「やりくり力」を身につけることで生きていけるかもしれません。

 

なら、ここで因果関係を逆転させてみると、「我慢して仕事を続けるから食べ物を得られるのか、食べ物を得るから我慢して仕事を続けられるのか」と発想できます。

そしてそうすることで、「意外と後者もありうる」と、違う景色が見えることがあるんですよ。

 

すると、「大切なのは仕事なのか、食べ物を得ることなのか」と、優先順位を切り替えられます。

その発想ができると、「自分は仕事を選べる」と分かって、新たな対処ができるでしょう。

 

いろんな因果関係を逆転させてみる

他にも、例えば「周囲からバカにされるから、行動できない」とか、「親に尽くさなければ、私は大損をしてしまう」みたいな因果関係が自分の中にあるかもしれません。

これも、よくよく見てみると、この因果関係が正しいとは限りません。

 

なら、因果関係を逆転させてみましょう。

「バカにされるから行動できないのか、行動できないからバカにされるのか」

「大損をするから親に尽くさなきゃいけないのか、親に尽くすから大損をするのか」

 

この新たな因果関係は、結構はっとさせられるでしょ。

「こう行動するとバカにされる」と行動できなかったとしても、そもそも「現状の人間関係が問題」ということも多くあるように思います。

なら、問題は「バカにされること」ではなく、「行動していないこと、環境を変えないこと」自体にあるかもしれません。

 

もし実家に住んでいる場合、「親に尽くさなきゃ、生活費などで大損する」と我慢しているかもしれません。

でも、そもそも「大損をしていたり、大損におびえるのは、親に尽くしているからかも」と疑えます。

すると、問題は「大損をすること」ではなく、「親に尽くしていること」だと分かり、新たな「対処できる可能性」が得られます。

 

「結果」側に対しては、何も対処していない

私たちは何か問題を抱えた場合、「原因(因)」と「結果(果)」で考えて、「原因」側ばかりを対処しようとします。

そして私たちは基本的に、「結果」側に対しては、何も対処していないものです。

それは当然で、結果は結果で、「それに対処しても無駄だ」と思い込んでいるからですね。

 

でも、私たちは因果関係を間違って認識することがあるわけです。

なら、因果関係を反転させてみることで、「これが根本問題なのか!」、「こっち側を対処すればいいのか!」と、目からウロコな観点が得られることもあると。

 

そしてそれは、私たちが思っている「因果関係」の数ほどあります。

なら単純に考えると、因果関係を逆転させてみるだけでも、普段の2倍の可能性や選択肢が得られます。

それって、可能性が大きく広がる、柔軟な視点ですよね。

 

まとめ

そういう風に、因果関係を逆転させてみることで、新たな可能性を得られることもあるように思います。

現状が苦しいのは、私たちの中で何か「現実とは違う思い込み(因果関係群)」を持っているからです。

 

その場合、「これが原因だから、こういう問題が発生している」というものを、ちょっと反転させてみましょうよ、ということです。

なら、「こうしなきゃ、こういうひどいことなる」というものを、「こういうひどい現状になっているのは、『こうしなきゃ』があるからかも」と疑えます。

冒頭でも触れたように、「元気がないから踊らないのか、踊らないから元気がないままなのか」、ということです。

 

すると新たな打開策が見えて、現状を突破しやすくなるかもしれません。

 

ということで今日は、因果関係を逆転させてみると、新たな可能性が見えることもある、というお話でした。

今日はここまで~。

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