今日はちょっと、悩み事のお話です。
現在作家向けの新作本を書いているんですが、表記で悩んでいるものがあるんですよ。
それが、「主人公の恋人役」を指す場合での「ヒロイン」表記についてですね。
「主人公の恋人役」をどう表記するか
物語では、その物語で中心となる人物を「主人公」と呼びますよね。
その主人公には、男性も女性も含みます。
一方で、「主人公の恋人役(相方、パートナー)」に相当する用語がないんですよ。
強いて言うなら、「恋人役」という用語でしょうか。
ほら、物語って、「主人公とヒロインの恋の物語」とか言いますよね。
両者の関係性が重要になるわけです。
で、私の教材では今のところ、それを「ヒロイン」と表記しているわけですが、これは、男性が主人公であれば問題ないんですよ。
でも女性が主人公の場合、「主人公とヒロインの恋の物語」とかしちゃうと、「ヒロインは男性」となってしまい、なんか意味が変になるじゃないですか。
だから、「(男女問わない)恋のパートナー」を指す用語が欲しいわけです。
これに今、悩んでいるんですよね。
今というか、ずっと悩んでいるわけですが(笑
これは、ちょっと事情が込み入っているんですよ。
そもそもハリウッドの作家向け本では、HeroineはHeroの女性形で用いられています。
だから、Hero、Heroine共に、日本語で言うと「主人公」に当てはまります。
「恋人役」に相応する語は、”Lover”になるかなと思ったりします。
国際標準表記をするならば、「主人公と恋人役」と書くのが正確かなと。
ただ、日本語では「主人公」という共通用語があるので、通常は「ヒロイン」イコール「女主人公」とは結びつけずに、「ヒロイン」イコール「主人公の対となる人物」として認識されてますよね。
だから、日本語イメージ的には、「恋人役」というよりも、「ヒロイン」表記の方がぴったり合うんですよ。
実際に私が今まで読んできた日本の作家向け教材でも、「恋人役」っていう表記をされていた記憶はほとんどないんですよね。
まあそういう教材自体が少ないこともありますが、それでもだいたいが男性主人公を前提とした「ヒロイン」表記だったような気がします。
だから、「ヒロイン」表記の方が、日本語のイメージ的には合っているんですが、国際標準的には合わないと。
「恋人役」表記だと、国際標準的には合っているんですが、日本語イメージ的にはしっくり来ないと。
だから、今のところ「ヒロインには男性も含まれます。主人公が女性の場合、ヒロインは男性になりえます」と注意書きをしていたりするんですよ。
まとめ&アンケート
この対立で、悩んでいるんですよね。
今のところは「ヒロイン」表記で進めているんですが、いろいろ悩んでいたり。
ということで、突然ですが質問というか、アンケートです。
「ヒロイン」表記と「恋人役」表記、どちらがよさそうでしょう?
過去の私の教材でも、「ヒロイン」表記を使ってましたよね。
それを読んで、「女性主人公でも、ヒロイン表記で十分に理解できる」、「ヒロイン表記だと違和感がずっと残った」とか、「恋人役表記の方がいい」とか、「どっちでもいい」とかご意見がありましたら、コメント欄を開いておきますので、ご意見をくださると助かります。
特に女性の方で、「主人公が女性の場合、『ヒロイン(恋をする相手の男性)』に相当する語があるか」を教えてくださると助かります。
乙女ゲーとか、女性向けラノベとかでは、男性向けで言う「ヒロインたち」、「メインヒロイン」を、何の言葉で表現しているのか、みたいな。
その辺を知りたかったりします。
もしよろしければ、ご協力くださると嬉しいです。
ってことで、今日は「ヒロイン」表記についてのお話でした。
今日はここまで~。