今日は生き方というか、能力の使い方についてのお話です。

「意外な能力の応用先がある」という内容で、お話してみましょう。

正月の初っぱなから、全力疾走な記事を書いてみようかと思います(笑

 

「何でもない性質」が「能力」になる

最近の私は金融についてハマっているんですが、それでいろいろ気づいたことがあるんですよ。

それが、自分でも「これは能力でも何でもない」と思っていたのが、意外な場所で応用先がある、ということです。

 

例えば、もう何年も前ですが、Twitterでこういう人を見かけたんですよ。

その人は、金融市場で短期トレードをして、結構な額の利益を上げている人でした。

 

で、その人が面白いことを言っていたんですよ。

それが、「自分は幾何学模様とか、パターン認識が好きだったけど、それがこういう形で発揮されるとは」という内容でした。

 

「パターン認識」が強みになる

パターン認識というのは、「これとこれって、同じだよね」という、別々のものから同じような要素を見つけられる能力のことです。

例えば「この曲のこのパートのコード進行って、あの曲のと同じだよね」と、同じ流れに気がついたり。

他にも、例えば「あの人の顔は、あの有名人の顔と同じような遺伝子だよね」と、顔の系統の類似性に気がついたり。

そういう、「これはこういうタイプ」、「この人はこういうタイプ」、みたいに、ついパターンでタイプ分けを考えちゃう性質の人がいるものです。

 

そういう性質を持つので、上記のトレードをしていた人は、「為替とか株式チャートの値動きには、たまに典型的なパターンが出る」と言うわけです。

そしてその人は、自分のパターン認識能力を使って、利益を作っていた、ということです。

 

予想もしない「能力の使い方」

これって、予想もしない「能力の使い方」でしょ。

普通、「幾何学模様が好き」とか、「なんか同じパターンを見つけちゃう」、「ついタイプ分けしちゃう」なんて、まったく日常の役に立たない素質です。

実際に、「例えば雪の結晶のように、自然の中に幾何学模様が生まれるのを見ると、興奮する」とか、もう変人の領域ですよね(笑

そんな能力、誰がどう見ても、「無意味な個性」としか思えないものです。

 

だけど、その人はどういう経緯かは知りませんが、「金融市場のチャート」に出会ったんでしょう。

そしてそこに、「たまに見事なパターンが出る」と気づいたと。

すると、その「無意味な個性」が、一気に多くのお金をもたらしてくれた能力になったわけです。

 

パターンでつい考えてしまうアドバイザーの例

他にも、こういうアドバイザーの人がいました。

その人も、上記トレーダーと同じように、「ついタイプ分けで考えてしまう」という人なんですよ。

ただ、その人は同時に、「なぜか周囲から相談を持ちかけられる」という性質の人でした。

 

で、その人は人がいいので、相手の話をいろいろ聞いてあげて、答えていくわけです。

すると、次第に「解決策にも、パターンがあるな」と気づきます。

そして、その人は4つのパターンで、「春夏秋冬のように、自分のいるステージに応じて、こうするといいですよ」と体系立てて教えるようになったと。

なら、それが売れて、その人の収益になって、心理的なアドバイザーとして生活できるようになったと。

 

ほら、例えば本屋の占いコーナーでも、「八卦」とか「四柱推命」、「12星座占い」、「六星占術」、「4方位開運術」、「陰陽五行」みたいに、いろいろあるでしょ。

ああいうのも、「パターン認識」、「つい話を聞いてあげる」みたいな、一見では無意味で損する能力を、うまく発揮した例になるでしょう。

 

それとか、例えば私もパターン認識が強いタイプですが、「このストーリーと、このストーリーって、基本的な構造が同じだよね」って分かったりするんですよ。

すると、それをまとめると、ニッチな方々から喜んでもらえたりするわけです(笑

 

「ブームに乗れない」も能力になる

他にも、例えば「ブームに乗れない」という、能力だとは気づきにくい性質があるかもしれません。

このブログを見ている人にも多いかもしれませんが、人が何かに殺到しているのを見ると、「うへぇ、そっちに行かないようにしよう」と、人混みを避けるタイプです。

最近でも、タピオカとか、マリトッツォとか、いろいろあったでしょ(笑

 

普通、何かのブームになったら、多くの人が「私も、私も!」と殺到するものです。

でも、人によっては、「ブームは苦手で、むしろ距離を取りたくなる」という性質の人もいます。

そしてそういう能力って、一見では「協調性がなくて、みんなの話に入れない、無意味な個性だ」とか思いがちじゃないですか。

 

「ブームから外れる」がお金になりうる

でも、例えば金融業界に入れば、その能力がお金になりうるんですよ。

だって、例えばバブルなんてものは、ブームと同じですからね。

ブームが起きて、みんなが「私も、私もそれが欲しい!」と殺到する中で、冷静に状況を見ることができます。

 

すると、「今、みんながこれに殺到しているけど、こっちの方が価値があるのに、誰も買っていないから、大安売りだぞ」みたいなのを見つけられます。

言うなれば、タピオカブームがきて、みんなが「タピオカ店の株が欲しい!」と殺到しているようなものです。

そんな中、ブームの反対側を見ると、「このラーメン屋は、客入りもあるのに、売り上げもいいのに、みんながタピオカ店に走っているから、大安売りだ」とかあるわけです。

すると、その店の株を格安で買っておくと、しばらくするとタピオカバブルがはじけるので、資産が増えると。

 

ウォーレン・バフェットとかは、まさにこういう才能を、うまく金融業界で発揮した例になります。

つまり、そういう「ブームに乗れない、ついブームから距離を取ってしまう」という一見無駄な性質も、金融市場では能力になるんだと。

ある意味、世の中の大半の人が、「ブームには、つい条件反射で乗ってしまう」という性質を持っているから、「その反対の性質を利用して、収益を作る」と言えるかもしれません。

 

まとめ

そんな風に、私たちが持つ「自分でも能力だとは思っていない素質」が、意外なところで応用先があるんですよね。

これが分かると、いろんな可能性に目を向けられるかもしれません。

 

余談:金融市場という別世界もある

で、私の中では、「社会で生きる力がない」という人には、ひょっとすると金融市場で発揮できる能力もあるように思います。

というのも、「社会で必要な能力」と「金融市場で必要な能力」って、結構対極なんですよ。

社会性はさして必要なくて、物事を見渡す力とか、本質を見抜く力とか、上記のようなパターン認識とか、ブームに乗れない力とか、そういう「変な人たち」が集まる場所です。

 

ある意味、普通の人が「金融市場って、私には遠い世界だ」と感じているのと同じように、金融市場にいる人は「普通の社会人って、私には遠い世界だ」と感じている、ということです。

歯車になれなかったり、何でも自分で判断したかったり、無駄な性質があったり、いろいろ個性があるかと思います。

そういう「社会では完全に無駄な性質」が「金融業界では能力」になりうると。

 

「普通の常識的社会」の他にも世界はある

そういう風に、世の中を見てみると、「普通の常識的社会」の他にも、大きな「社会に影響を与える世界」があるものです。

その「社会性がない人でも生きられる、むしろ社会で生きられない人ほど心地よい世界」の一つとして、金融市場があるように感じます。

 

世の中にはそういう側面があると分かると、今まで「これは自分には無縁な世界だ」と思っていたものが、急に「ひょっとすると、自分には合うかも」と感じられるかもしれません。

言うなれば、熱帯で苦しく生きているペンギンが、「私はこの熱帯で成果を出さなきゃいけない。南極なんて、無縁な世界だ」と、南極に対して無知で、苦手意識を持っているのと同じです。

ただ、なぜそのペンギンが苦しいのかというと、「世の中には南極や砂漠、海や離れ島、高地や山脈があると知らないから」じゃないかと思います。

だって、そのペンギンは、今まで熱帯でしか生きてきていなくて、「南極は、鳥にとって地獄らしい」という程度の知識しかないんですから。

 

でも、むしろそういう「様々な無縁な世界」を多く知ることが、自分の世界を広げることもあると思うんですよ。

私の中では、金融市場というのは、そういう「今まで無縁だったけど、実際に触れてみると、社会で生きられない人ほど合う世界の一つ」かなと思います。

南極と同じように、「今の自分には無縁の世界」がどういう場所かを知って、エサの採り方を知れば、その世界での独特な生き方が分かります。

すると、個性が強い人ほど、「あ、普通の人には合わないけど、ここなら自分の才能が生きる!」と、目からウロコが落ちることもあるように思います。

 

そんな感じで、今年はいろいろと「世の中の仕組み」について語ってみようかと思います。

 

ということで今日は、「意外な能力の応用先がある」というお話でした。

今日はここまで~。

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