今日は、クリエイティブのような、精神的なお話です。
「伸びる人は商品ではなく世界観を作る」、というお話をしてみましょう。
とある雑貨屋の仮想企画展
Twitterで興味深いアカウントを見つけたので、ご紹介。
*Lupopo cafe&gallery on Twitter
東京にあるカフェ&雑貨屋なんですが、休日に時々Twitter上で仮想の雑貨企画展をしているんですよ。
その雑貨屋さんのアカウント向けにメッセージを送れば、それをリツイートして紹介してくれると。
だから、作者はいろんな雑貨を作っている人の作品を見ることができるし、自分の作家を多くの人に見てもらうこともできるわけです。
実際に見てみると分かるでしょうが、アクセサリーをメインとして、人形だとか小物だとか、いろいろ見ることができます。
こんなアクセサリーも、自作できる時代
🎀キャラメルリボン🎀
魔法が使えちゃう?!✨
かわいい💓ときめき🌟アクセサリー
製作しています☺️💕11月、
デザフェス出展させて頂きます☺️💕
(他にも…?)素敵な企画ありがとうございます☺️💕@Lupopo_cafe pic.twitter.com/H1xnIRf6Z3
— キャラメルリボン♡ゆぅ* (@caramelribbonvv) October 25, 2016
↑例えばこういうものでも、自作でできるんですよ。(すっごい女の子向けの造形ですが)
ガラスや宝石に見える透明部分は、レジンという樹脂で形を作れます。
で、金属部分は例えばアートクレイシルバー(銀粘土)という銀の粘土で形を作って、焼き上げて仕上げるわけですね。(金色メッキ?はどうやって作るのかは知りませんが)
レジンは100円ショップにも売っているぐらいで、銀粘土は手芸屋さんで売っているぐらい、入手しやすいもののようで。
これはこれで、なんか面白そうですよね。
シルバーアクセサリーを作るとか、私はそういう指先を使う細かい作業大好きです(笑
短期間で飛躍する人は、ある特徴を持っている
こういうのを一覧でざっと見ていると、「あ、この人は数年以内に飛躍しそう」という人が見えてくるんですよ。
実際、ざーっと見ていれば、「大多数のぱっとしないで終わる人たち」と、「ごく少数の、独自の輝きを持つ人」が区別できるようになるかと思います。
じゃあ、その両者の何が違うのかというと、「世界観があるかどうか」じゃないかと思います。
すなわち、短期間で成長して目立っていく人は、「商品」を作っているのではなくて、「世界観」を作っているんだと。
で、アクセサリーだとか雑貨は、その世界観を作るための一つの手段でしかないんですよね。
商品を見せるのではなくて、世界観を見せている実例
例えば、こういう作品を見てみると分かるかと思います。
それぞれの世界と青の指輪達。#Nia7 pic.twitter.com/iuRyXOzUvG
— ニアーナ26日通販21時~ (@_Nia7) October 16, 2016
@Lupopo_cafe 硝子玉を作っている でぼか 硝子玉創作室の水樹マユ海です。
ランタン新しい仕様にしようかとしてるんですが、まだまだ要調整。普通の蜻蛉玉とかも作っています。いろいろな所に出没中。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/QgnIggwGvn— 水樹゚10/29.30 三重 五十鈴の森 (@debo_mizu) October 25, 2016
これは商品の写真一枚撮影するだけでも、その違いが出てきます。
目立たない大多数の人は、「商品だけ」の写真を撮影しているものです。
「こういうアクセサリーを作ってます」、「こういう雑貨を作ってます」、「こういう作品を作っています」と、机の上に置かれた商品写真だけ。
逆に「世界観」を作っている目立つ少数の人は、「描きたい世界観の中心に、その商品がある」という位置づけで写真を撮影しているんですよ。
背景にしたって、重厚感ある黒の中で高価なイメージを演出したり、中世や大航海時代の地図を背後に冒険用のランタンを置いていたり。
一番最初に紹介した女の子向けのアクセサリーだって、花に囲まれて宝石が置かれているような演出ができると。
そういう目立つ少数の人というのは、商品を見せたいわけじゃなくて、世界観を見せたいんだと。
だから、キーとなるアイテム(商品)がワンポイントで目立って、ただ商品を撮影するよりも魅力的に見えるわけですね。
世界観を持つ人は、短期間で成長しやすい
で、こういう風に「こんな世界観を作りたい」という人は、短期間で成長しやすいんですよ。
というのも、そういう世界観に合致するものにフォーカスが合うので、「これ、使えそう」という技術や要素があれば、どんどん取り込めるからですね。
例えば上記の青い指輪の例にしても、シックな高級感を出したい場合、色彩学的に言うと「黒の背景と、彩度の低い配色」が合います。
なら、ちょっとしたシックなレストランやカフェ、ホテルにでも入ったときに、そういう配色が使われていたりするのが分かります。
すると、「これ、使えそう」と、自分の作品作りに取り込めるわけですね。
配色にしても、撮影する下に置くテーブルや布地にしても、写真撮影の光源にしても、ロゴやフォントにしても、高級感が出るには全てコツがあります。
それらを工夫して仕上げることで、「商品だけ」を撮影している人とは一線を画した、いいものが仕上がると。
世界観が定まっていないから、何を学べばよいのか分からない
逆を言うと、いつまで経っても成長しない人というのは、世界観が定まっていないからじゃないかと思います。
世界観が定まっていないと、何を学べばいいのか分からないんですよ。
だから、日常生活の中でも「これ、使えそう」という技術や要素が見えなくて、学ぶことができなくなるわけです。
そして、世間一般的な「教科書」とか「学校」みたいなもので、「このジャンルでみんなが学んでいるから」という理由で学ぼうとするんじゃないかなと思います。
よくあるのが、漫画家で行き詰まった人が、デッサン教室やシナリオ教室に行き始めたり。
音楽家で行き詰まった人が、ボーカルトレーニングに行き始めたり、音楽理論を学び始めたり。
だいたいそんなことをしても、たいていが徒労に終わります。
というのも、原因は「世界観がないこと」なのに、それを「技術がないこと」と勘違いしているからですね。
結果として独自の世界観がさらに薄れてしまい、「売れる商品」、「世間一般的に売れるもの」ばかりを追い求めてしまう、悪いサイクルに入ってしまうわけです。
まとめ
だから、「商品を作る」のではなくて、「世界観を描く」ようにするといいんじゃないかと思います。
商品は、その世界観の一部でしかないんだと。
逆を言うと、商品のクオリティはさほど高くなくてもいいんですよ。
世界観さえよければ、後はお客さんの方で脳内補完してくれるものですからね。
「アクセサリーを作る人」ではなくて、「高級感に包まれた、ラグジュアリーな生活を描く人」になるわけです。
漫画を描いていたとしても、ただ「漫画を描いている人」ではなくて、「冒険へと連れ出す人」とか、「ぬくもりを感じて安らぎを与える人」になると。
すると、商品だって、アクセサリーや漫画だけを売る必要はなくなります。
高級感のあるものなら何でも売れますし、冒険やぬくもりを感じられるものなら、何でも売れるようになります。
こういう「世界観を提供する」というのが、これからの重要になるんじゃないかな、と思います。
ということで、今日は「伸びる人は商品ではなく世界観を作る」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。