ここんとこ長所と欠点のお話が続いているので、今日もそういう精神的なお話をしてみましょう。

「欠点を魅力に変える考え方」というお話です。

 

「表面的な反応と、本心とのつながりを見せる」ことで、欠点を魅力に変える

おととい昨日で、「欠点は長所に変換できるんだよ」、「それが分かれば、欠点だらけだと思っていた自分が、実は多くの豊かさを持っていたと分かるよ」と説明してきました。

言うなれば、長所は日本円、欠点はドル資産だと思えばいいでしょう。

で、多くの人が「自分はドルばかり持っていて、円を持たない。自分はダメで貧しい人だ」と言っているわけです。

でもそこで、ドルが価値を持つことと、ドルを円に交換できることを知れば、実は自分は豊かだと分かる、ということでした。

 

そこで、欠点を魅力に変える、一つの考え方があります。

それが、「表面的な反応と、本心とのつながりを見せる」ということです。

これができると、どんなに欠点を持っていても、人から好かれて応援されるようになります。

 

例えば物語でも、主人公とか恋人役がひどい性格のキャラとかいるじゃないですか。

先日紹介した少女漫画の「高嶺と花」(試し読みは右上ボタンから)でも、恋人役の青年高嶺(たかね)は、唯我独尊で高飛車な性格なわけです。

すなわち、欠点だらけのキャラですよね。

でも、主人公も読み手も、次第にそんな高飛車な青年を「可愛い」と親しく思っていくわけです。

 

なぜかというと、それが「表面的な反応と、本心とのつながりを見せる」ことができているからですね。

人は、相手の本心を知れば安心するんですよ。

最初は読み手も主人公も表面的な反応だけを見るので、青年に対して「このキャラ、嫌なキャラ!」と思います。

でもその後に、主人公も読み手も、「あ、この青年は表面では高飛車に振る舞っているけど、本心は主人公に謝りたかったんだ」、「本心では好意を持っているけど、恥ずかしいから、表面ではわざわざ遠回りしてそう表現していたんだ」と分かります。

そうすることで、青年に親しみを持てるようになるわけです。

 

本心を添えることで、欠点を長所に変換できる

私たちも、これと同じです。

欠点というのは、そういう「表面的な反応」に過ぎません。

欠点と、その奥にある本心を出せば、それは魅力に変わります

これが、「欠点を長所に両替する」ということです。

 

もっと簡単に言うと、「その欠点を持つことで、どう本心で感じているか」を出せばいいわけです。

本心とは、「どう感じるか」という感情のことです。

嬉しい、哀しい、さみしい、怒った、落ち込んだ、安心した、怖かった……そういう「自分の感情」を出すことになります。

すると、欠点が魅力に変換されます。

 

例えば、ある人が、「自分は親の愛情を感じられずに育った」という欠点を持っていたとしましょうか。

それで、自分の価値を信じることができなかったり、人となかなか打ち解けられなかったりすると。

だから、親しくなりかけた人でも、「嫌われるかも」とおびえて距離を置いてしまうとしましょう。

これら単体だと、欠点のように見えますよね。

周囲から見ても、なんか付き合いにくい人のように感じるかもしれません。

 

でも、そこでその人が「そういう環境だったから、ずっとさみしかった」という本心を出したらどうでしょう。

すると周囲は、「ああ、この人はその辺におびえているから、距離を置こうとしているんだ」と理解できます。

不可解さがなくなって、逆に「そういうことって、あるよね。もしそうだったら、つらいよね」と親しみが持てますよね。

さらには、「でも近づこうとしたんだから、すごいよね」と長所に目を向けられると。

欠点が魅力になってますよね。

 

こうして、欠点が魅力になってゆく

他の例で言うと、漫画家の人で、「自分は画力が低い」という欠点を持っていたとしましょうか。

なら、「私は画力が低いと言われたり思われることで、いつも落ち込まされて、哀しい」という感情も添えてみるといいでしょう。

そんな風に本心を添えて言われると、読み手側は「そんなことないよ!」とフォローしてあげたくなりますよね。

すると、「物語はよかったよ!」と、周囲はその人の長所を見るので、魅力が増すことになります。

 

人づきあいが苦手な人で、「自分は友達がいない」という欠点を持っていたら、「私は友人がいなくて、さみしさを感じている」と感情を添えると。

すると、周囲は「分かる!」と親しみを感じるものです。

 

で、そういう風に周囲から欠点を受け入れられると、自分で自分に「あ、この欠点を持っていていいんだ」という許可を出せるんですよ。

だったら、自然と前向きになれます。

「画力を上げなきゃ!」、「友達作らなきゃ!」と無理をしなくても、力を入れずに「私はこうしたいから、こうする」と自分の軸で夢に向かうことができます。

そういう風に、ハンディキャップを持っていても前向きな姿を見ると、人は「応援したい!」って思うようになります。

こうして、欠点が魅力になる、ということです。

 

まとめ

このメカニズムが分かれば、欠点を長所にすることができます。

その一つの方法というのが、「表面的な反応と、本心とのつながりを見せる」ということですね。

 

欠点ばかりでも、変換しさえすれば、魅力的になれる、ということです。

むしろ、欠点は多ければ多いほど、変換手段を知れば魅力的になれます。

 

そう考えると、自分の可能性は意外と大きかったんだと気づけるんじゃないかと思います。

 

ということで、今日は「欠点を魅力に変える考え方」というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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