今日は、クリエイティブなお話です。

ワンパターンを恐れなくていい、というお話です。

 

たまったネタがあるので、今日も2つほど消化。

 

「傷つき、助ける」というパターン

 

こういう関係、いいですよね。

 

主人公と恋人役の関係

これは言うなれば、主人公は「周囲からは迫害される、だけど幸運体質」なんですが、一方で恋人役は「周囲から好かれる、だけど不幸体質」なわけです。

で、主人公は誰からも助けてもらえない境遇なのに、恋人役だけは自分を助けてくれたと。

なので、主人公は「恋人役は特別な人だ。この人に報いよう」と決めます。

 

ただ、主人公はひどい状況でもそこそこ幸運で助かるのに、一方で恋人役はいい状況に見えて、致命的な不運を背負いやすいと。

なので主人公は、そんな恋人役を助けるために、自ら身代わりとなって、恋人役に降りかかるすべての不幸を肩代わりして、傷ついてゆきます。

幸運体質をうまく使ったり、ヒーロー的な力を得ることもあるでしょう。

一方で恋人役は、そんな「自分を陰から守ってくれる主人公」に気がついて、特別に想いを寄せるようになると。

 

主人公と恋人役のねじれの関係

でも主人公は、「恋人役の負担にさせたくないから」と、恋人役には助けていることを気にさせないようにして、恋人役の想いを突っぱねます。

恋人役からは隠れて助けることもあるし、自分が傷ついていることを隠すことも、恋人役の好意を拒絶することもあるでしょう。

 

同時に主人公は、自分の価値を受け入れられずに苦しんでいます。

主人公は「自分には、恋人役から大切にされるだけの価値はない」とか、「身代わりになって恋人役を助けるぐらいしか、自分には価値はない」と、思い込んでいるわけです。

 

一方で恋人役は、「世の中は偽善者が多い」、「誰しも我が身が一番大切で、誰も最後までは私を守ってはくれない」と知ってゆきます。

だけど、「主人公だけはいつまでも、身を挺してでも私を助けてくれている」と分かってゆきます。

で、恋人役は主人公に思いを寄せるようになると。

こうして、主人公は自分の無価値感に、恋人役は「私のために、主人公が傷つくのが嫌だ」と、苦しんでゆくと同時に、想いを強め合ってゆくわけですね。

 

解決方法

最終的には、主人公と恋人役の立場が逆転するきっかけを経て、恋人役が主人公を助けることで、解決します。

つまり、主人公が「今までとは一転して不幸の連続になる」、恋人役が「今までとは一転して、幸運体質になる」という形になると。

 

それによって、今まで助けられるばかりだった恋人役が、今度は身を挺して主人公を助けられるようになります。

一方で主人公は、今まで助けるばかりだったのが、誰かから助けてもらわなければ、生き延びられない状況になります。

 

で、追い込まれて、死を覚悟した主人公は、恋人役に助けられます。

今まで助けるばかりだった主人公は、助けられる側の気持ちを知ると。

一方で恋人役も、助けるばかりの気持ちを知ることになります。

こうして互いが互いの心境を理解できて、最後は二人が力を合わせて困難を打ち破って、ハッピーエンドになります。

 

このねじれの関係、最高でしょ!

私も大好きです!

 

ロッカーに閉じ込められるシチュエーション

 

こういう「ロッカーに閉じ込められるシチュエーション」も、いいですよね。

いつものを通り越して、ドキドキどころか申し訳なさが出てくる、みたいな変化球も面白くて。

 

ワンパターンを恐れなくていい

前置きが長くなりましたが、本題です。

そういう自分なりの「普遍的なツボ」を見つけて表明すると、ワンパターンを恐れなくなるように思います。

 

私たちって、「ワンパターンになること」を恐れるじゃないですか。

だから、無理にでも「違うものを作らなきゃ」と思って、それで興味も関心もないものに手を出してしまいがちなんですが。

 

「ワンパターンか」なんて、視点次第

でも、「ワンパターンかどうか」なんて、視点でいくらでも変わるんですよね。

つまり、どんなにバリエーションを作ったように見えても、視点を広く取ればワンパターンになるわけです。

 

例えば、どんなにいろんな恋愛シチュエーションを作ったとしても、「恋愛もの」という広い視野で見ればワンパターンじゃないですか。

どんなにいろんな室内殺人トリックを作ったとしても、「室内殺人の推理もの」という視野で見れば、ワンパターンで。

 

なら、「ワンパターンにしない」なんて、不可能だと分かります。

その「ワンパターン」は、「活動ジャンル」と同じ意味になるんですから。

 

あえてワンパターンの枠組みを決めればいい

ならば、「私はこのジャンル、このシチュエーションが好き。このワンパターンでいい」と、あえて枠組みを決めればいいんですよ。

その上で、その枠組みを元に、いろんなバリエーションを作ってゆけばいいわけです。

 

例えば最初の例で触れた、「主人公は周囲からは迫害される、だけど幸運体質」、「恋人役は周囲から好かれる、だけど不幸体質」の組み合わせでも、その固定でもいいんだと。

その中で、性格が違ったり、シチュエーションが違ったり、環境や制約が違ったり、そういうバリエーションを作ればいいだけで。

 

そういう風に、「自分が好みのパターン」から無理に出なくてもいい、ということですね。

「それを活動ジャンルにしていい」、「バリエーションは、もっと細かい部分で出してもいいんだ」ということです。

 

まとめ

これが分かると、自分の好きなジャンルやカテゴリ、シチュエーションや流れに集中できるかと思います。

そういう自分なりの「普遍的なツボ」を見つけて活動ジャンルにすると、ワンパターンを恐れなくなるように思います。

 

いやまぁ、「ロッカーに閉じ込められた」的な限定シチュエーションで、バリエーションを作れるかは分かりませんが(笑

でも、いろいろ考えてみると面白いかもしれません。

 

ということで今日は、ワンパターンを恐れなくていい、というお話でした。

今日はここまで~。

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