今日は、クリエイティブなお話です。
ワンパターンを恐れなくていい、というお話です。
たまったネタがあるので、今日も2つほど消化。
「傷つき、助ける」というパターン
つたわるでしょうか… こう… こういう…CP(に限らずだけど)が好きなんです…
哀しむ相手を救いたいその行為が相手の涙の原因になっているのだぞというあれ pic.twitter.com/gdtqe9sXNO— 123* (@if12_3) December 10, 2017
こういう関係、いいですよね。
主人公と恋人役の関係
これは言うなれば、主人公は「周囲からは迫害される、だけど幸運体質」なんですが、一方で恋人役は「周囲から好かれる、だけど不幸体質」なわけです。
で、主人公は誰からも助けてもらえない境遇なのに、恋人役だけは自分を助けてくれたと。
なので、主人公は「恋人役は特別な人だ。この人に報いよう」と決めます。
ただ、主人公はひどい状況でもそこそこ幸運で助かるのに、一方で恋人役はいい状況に見えて、致命的な不運を背負いやすいと。
なので主人公は、そんな恋人役を助けるために、自ら身代わりとなって、恋人役に降りかかるすべての不幸を肩代わりして、傷ついてゆきます。
幸運体質をうまく使ったり、ヒーロー的な力を得ることもあるでしょう。
一方で恋人役は、そんな「自分を陰から守ってくれる主人公」に気がついて、特別に想いを寄せるようになると。
主人公と恋人役のねじれの関係
でも主人公は、「恋人役の負担にさせたくないから」と、恋人役には助けていることを気にさせないようにして、恋人役の想いを突っぱねます。
恋人役からは隠れて助けることもあるし、自分が傷ついていることを隠すことも、恋人役の好意を拒絶することもあるでしょう。
同時に主人公は、自分の価値を受け入れられずに苦しんでいます。
主人公は「自分には、恋人役から大切にされるだけの価値はない」とか、「身代わりになって恋人役を助けるぐらいしか、自分には価値はない」と、思い込んでいるわけです。
一方で恋人役は、「世の中は偽善者が多い」、「誰しも我が身が一番大切で、誰も最後までは私を守ってはくれない」と知ってゆきます。
だけど、「主人公だけはいつまでも、身を挺してでも私を助けてくれている」と分かってゆきます。
で、恋人役は主人公に思いを寄せるようになると。
こうして、主人公は自分の無価値感に、恋人役は「私のために、主人公が傷つくのが嫌だ」と、苦しんでゆくと同時に、想いを強め合ってゆくわけですね。
解決方法
最終的には、主人公と恋人役の立場が逆転するきっかけを経て、恋人役が主人公を助けることで、解決します。
つまり、主人公が「今までとは一転して不幸の連続になる」、恋人役が「今までとは一転して、幸運体質になる」という形になると。
それによって、今まで助けられるばかりだった恋人役が、今度は身を挺して主人公を助けられるようになります。
一方で主人公は、今まで助けるばかりだったのが、誰かから助けてもらわなければ、生き延びられない状況になります。
で、追い込まれて、死を覚悟した主人公は、恋人役に助けられます。
今まで助けるばかりだった主人公は、助けられる側の気持ちを知ると。
一方で恋人役も、助けるばかりの気持ちを知ることになります。
こうして互いが互いの心境を理解できて、最後は二人が力を合わせて困難を打ち破って、ハッピーエンドになります。
このねじれの関係、最高でしょ!
私も大好きです!
ロッカーに閉じ込められるシチュエーション
押し込められたロッカーが狭すぎてドキドキどころか申し訳なさすら感じてる体格差カプください
#トレス素材 pic.twitter.com/CQVULupUpP— ずま (@ta_koazuma) December 3, 2017
こういう「ロッカーに閉じ込められるシチュエーション」も、いいですよね。
いつものを通り越して、ドキドキどころか申し訳なさが出てくる、みたいな変化球も面白くて。
ワンパターンを恐れなくていい
前置きが長くなりましたが、本題です。
そういう自分なりの「普遍的なツボ」を見つけて表明すると、ワンパターンを恐れなくなるように思います。
私たちって、「ワンパターンになること」を恐れるじゃないですか。
だから、無理にでも「違うものを作らなきゃ」と思って、それで興味も関心もないものに手を出してしまいがちなんですが。
「ワンパターンか」なんて、視点次第
でも、「ワンパターンかどうか」なんて、視点でいくらでも変わるんですよね。
つまり、どんなにバリエーションを作ったように見えても、視点を広く取ればワンパターンになるわけです。
例えば、どんなにいろんな恋愛シチュエーションを作ったとしても、「恋愛もの」という広い視野で見ればワンパターンじゃないですか。
どんなにいろんな室内殺人トリックを作ったとしても、「室内殺人の推理もの」という視野で見れば、ワンパターンで。
なら、「ワンパターンにしない」なんて、不可能だと分かります。
その「ワンパターン」は、「活動ジャンル」と同じ意味になるんですから。
あえてワンパターンの枠組みを決めればいい
ならば、「私はこのジャンル、このシチュエーションが好き。このワンパターンでいい」と、あえて枠組みを決めればいいんですよ。
その上で、その枠組みを元に、いろんなバリエーションを作ってゆけばいいわけです。
例えば最初の例で触れた、「主人公は周囲からは迫害される、だけど幸運体質」、「恋人役は周囲から好かれる、だけど不幸体質」の組み合わせでも、その固定でもいいんだと。
その中で、性格が違ったり、シチュエーションが違ったり、環境や制約が違ったり、そういうバリエーションを作ればいいだけで。
そういう風に、「自分が好みのパターン」から無理に出なくてもいい、ということですね。
「それを活動ジャンルにしていい」、「バリエーションは、もっと細かい部分で出してもいいんだ」ということです。
まとめ
これが分かると、自分の好きなジャンルやカテゴリ、シチュエーションや流れに集中できるかと思います。
そういう自分なりの「普遍的なツボ」を見つけて活動ジャンルにすると、ワンパターンを恐れなくなるように思います。
いやまぁ、「ロッカーに閉じ込められた」的な限定シチュエーションで、バリエーションを作れるかは分かりませんが(笑
でも、いろいろ考えてみると面白いかもしれません。
ということで今日は、ワンパターンを恐れなくていい、というお話でした。
今日はここまで~。