今日は、精神的なお話です。

「すぐ飽きる」という人ほど、「みんなができない難しいこと」に挑むとよさそう、というお話です。

 

飽きやすい人は、要領がいい人

「私、いろいろ手を出してみても、すぐに飽きるんです」っていう人、いると思うんですよ。

だから、なかなかはまれるものが見つからなくて、毎日がつまらなくなったりして。

 

ただ、以前の記事(ころころ好きなことが変わるのは、要領がいい証拠)でも触れましたが、そういう「すぐに飽きる」という性質は、「コツをつかみやすい」ということです。

面白さというのはコツをつかむ部分にあって、すべてのコツをつかんだら、簡単になってつまらなくなると。

だから、コツをつかみやすい人ほど、すぐに飽きてしまうわけです。

 

で、すぐに飽きるのは、いいことなんですよね。

というのも、求めていたコツや満足を得られたから、飽きたわけで。

なので、どんどん「これを満たしたい」と手を出して、どんどん飽きればいいと。

すると、それだけ多くのコツをつかんでいるし、人生の満足度を高められることになります。

 

「みんなが楽しんでいること」ほど飽きやすい

で、「飽きやすいので困っている。もっと熱中できることが欲しい」という人に共通して陥っている問題に、「みんなが楽しんでいることをしよう」としていることがあるように思います。

例えば、多くの人がはまっているスマホゲームとか、ブームになりつつある映画とか物語、多くの人が楽しんでいる趣味や娯楽にどんどん手を出すわけです。

それとか、売れ筋ランキングを見たり、おすすめランキングを見て調べて、自分も手を出そうとすると。

 

だけど実は、そういう「多くの人が楽しめること」って、そういう飽きやすい人にとっては「簡単すぎる」形になります

だって、普通の人はそんなに要領がいいわけではありませんからね。

普通の人は、コツもつかみにくいし、本質を見抜く目も持たないし、一つのことに激しく熱中しないし、一つのことに一気に膨大な時間を投下できる余裕も集中力もありません。

だから、そんな簡単なものに手を出すほど、「どれもすぐに飽きる。つまらない」と感じるようになります。

 

「誰もできそうにないもの」に挑むアプローチ

なので「すぐに飽きる」という人ほど、「誰もできそうにないもの」に挑むのもいいかなと思います。

もちろん難易度が高すぎるものは、逆に取っつきどころがなくて飽きやすいんですが。

でも、いい具合の難易度があれば、うまくはまります。

 

で、「難易度が高い」というのは、次の2つがあるんですよ。

一つが「誰にでもできそうなことだけど、実は難しいこと」で、もう一つが「誰もできそうにない、見た目からして難しそうなもの」です。

そして、前者の「誰にでもできそうなこと」を選ぶと競争になって苦しくなりやすくて、後者の「見た目からして難しそうなもの」の方が、意外とはまることが多いように感じます。

 

「誰にでもできそうなこと」は競争になりやすい

というのも、「誰にでもできそうなこと」って、多くの人が挑戦するので、競争になりやすいんですよね。

例えば「きれいな絵を描く」とか、「面白い物語を作る」、「美しく楽器を演奏する」なんてものは、多くの人が「なんか自分にもできそう」と感じて取っつきやすいですよね。

実際に、世の中にはそういう絵や物語、演奏が多くあるし、ノウハウとか、教材も多くあります。

だからこそ、みんなが「絵は少しはできるから、鍛えれば自分もできるかも」とか感じて、多くの人が参入して、競争になってしまいます。

 

でも、こういう競争になると、我慢比べになってしまいます

我慢して繰り返し訓練した人ほど、勝利を得られるわけです。

その練習を楽しめるのならいいんですが、多くの場合で、そういう練習は単調作業だし、つらく苦しいものです。

 

「誰もできそうにないもの」ほど、新しいコツが有効になる

一方で、「誰もできそうにないもの」ほど、誰も着手しません。

すると、実はちょっとした新しいコツを身につけたり、何らかの「今までと違う発想」ができるだけで、今まで誰もなしえなかったことができたりするんですよ。

 

ほら、よく新しいことでも、「それで成功できるのなら、すでに誰かが試しているだろう? だから、きっとできないんだよ」とか言って否定する人がいるじゃないですか。

でもそこには、次の2つのことが考慮されていません。

一つが、「多くの人が、コツをつかみにくい性質を持つ。だから普通の人がどれだけ挑戦しても、新たなコツを見つけにくいから、失敗しやすい」ということ。

そしてもう一つが、「多くの人が『すでに誰かが試している』と試す前から決めつけていることで、実際は多くの人が試さずにいる」ということです。

 

「誰もできそうにないもの」にチャンスがある

なので、コツをつかみやすい人ほど、そういう「誰もできそうにないもの」にチャンスがあるわけですね。

すなわち、「競争率が低くて、勝ちやすい場所」だということです。

戦略的にも、そういう場所の方がいいと分かります。

 

逆に、「競争率が高くて、勝ちにくい場所」を自分から選ぶのは、戦略的にはよろしくない策だと言えます。

まぁドMな人にはいいのかもしれませんが、普通の人にとってはあまり嬉しくないと(笑

 

まとめ

そういう風に、「私は飽きやすい」という人ほど、要領がいいので、「誰もできそうにないもの」に目を向けるのもいいかなと思います。

スマホゲームとか、手頃な趣味とか、そういうものからはまれるものを探すのはやめてみましょうよ、ということです。

 

そういう場合、「こういうのがあったらな」みたいにイメージして、それを元に方向性を考えてみるのもいいかもしれません。

「こういうのがあったらな」というものほど、今の世の中には存在していないものなので、難易度が高くなります。

で、あまりにも難しくすると逆にとっかかりができなくて飽きやすくなるので、その実現レベルを下げて、「部分的に、もしくは仮想的にでも実現してみよう」とするわけですね。

 

そうやって難易度をうまく調整すると、長期的にどーんとはまることができるかなと思います。

しかも新規性のあることなので、話題にもなりやすいし、ニッチなニーズを満たしやすくて。

 

そうやって自分を満たしていく、というアプローチもあるかなと思います。

 

ということで今日は、「すぐ飽きる」という人ほど、「みんなができない難しいこと」に挑むとよさそう、というお話でした。

今日はここまで~。

この記事をシェア:
Share