今日も、ものの価値についてお話してみましょう。

「実体価値を見抜ける人ほど、ブランド物と100均を組み合わせて使える」というお話です。

 

値段と実体価値の違い

昨日の記事で、値段と実体価値について触れましたよね。

値段とは、「支払うお金の量」です。

一方で実体価値とは、「自分にとっての価値の量」なんだと。

 

そして値段は、多数派向けに設定されているものです。

だから個性が強い人ほど、価値観が違うことが多いので、「値段と実体価値の違い」が出やすいわけです。

「値段は安いのに、自分にとっては大きな価値がある」とか「値段が高くても、自分にとってはまったくの無価値」みたいな。

 

すると、価値を見抜ける人ほど、より安価に価値を増やせて、豊かになれると分かります。

 

「100均でも十分に価値を楽しめる」というスタイル

それに関連して、ちょっとした記事があったのでご紹介。

ヒロシ流!キャンプを100均グッズで楽しむ超秘訣(東洋経済ONLINE)

 

YouTubeでキャンプ動画を公開しているヒロシさんですが、この人が興味深いことを言っていたんですよ。

それが、「高価なブランド物でなくとも、100円ショップでもいい物は十分にある」ということですね。

 

実体価値を見抜ける人は、100均を組み合わせられる

私の中では、こういう「ブランド物と100均を組み合わせて使える」という人は、実体価値を見抜ける人のように思います。

だって、100均なんて、安いものの代表格ですからね。

それをうまく組み込める人は、「値段」を見ているのではなく、「実体価値」を見ていると分かります。

 

ほら、よくいるでしょ、「私はブランド物だけでそろえているのよ」みたいに言う人が。

でもあれって、単純に「実体価値が見抜けないから、ブランド物や価格で統一しないと、全体の調和を保てない」ということなんですよね。

 

「実体価値を見抜けるかどうか」は、人の性質によって決まる

そしてこういう「実体価値を見抜けるかどうか」は、人の性質によって決まるように思います。

私が提案している人の性質として、「社会維持型と境地開拓型」という分類があります。

 

社会維持型は、文字通り社会で生きることに適していて、幅広い人間関係の中で生きやすいタイプです。

一方で境地開拓型は、既存の社会から出て、独自の工夫で新境地を発見したり、開拓することを得意とするタイプです。

 

その場合、社会維持型ほど実体価値を見抜けなくて、境地開拓型ほど見抜けるように思います。

というのも、これはこの両者で、物事に対する「認識の仕方」が全然違うからですね。

 

社会維持型は、全体の関係性として認識する

社会維持型は、ウェブ(編み目)のように、「全体との関係性」で物事を視覚的に認識します

ほら、例えばアニメやドラマでも、「人間関係図(→DuckDuckGo画像検索)」がよくあるじゃないですか。

まさにああいう感じで、全体と関係性を認識するのが得意なわけです。

 

だから社会維持型の人ほど、滅多に出会わない人を見ても、「あの人の名前は○○さん。あの家の子よ」みたいに、関係性をすぐに引き出せます。

顔と名前を覚えやすいし、誰がどこの組織に属しているかを理解しやすいし、脳内で常に関係性をアップデートしてゆけます。

そうやって、「広く浅く」人間関係を理解できるから、社会で生きやすいわけですね。

 

だから工夫ができない

こういう場合、例えばキャンプをするにしても、「キャンプはこういう道具があって、それぞれをこう使う」と、マニュアルのように理解します

それは、社会を人間関係図で理解するのと同じです。

例えば「ペグは外部地面とロープをつなげて、ロープはペグとテントをつなげて、テントは柱と外部地面をつなげている」みたいに把握すると。

そういう関係図を丸覚えすることで、「それがキャンプ道具だ」と理解するわけです。

 

だから、例えばキャンプに行ってペグがなかった場合、どうしようもないわけです。

「ペグがない。だからテントが立てられない」となると。

それは、関係性で物事を把握しているから、「必須のものがないと、テントは立てられない」になります。

 

境地開拓型は、原理で物事を認識する

一方で境地開拓型は、原理で物事を認識します

これは関係性だけでなく、「なぜその役割が必要なのか」までを踏み込んで考えます。

 

例えば会社でも、「社長が指揮をして、仕入れと開発担当がいて、営業がいて、それで収益を作っている」とあったとしましょうか。

すると、「なぜ社長は必要なんだろう?」みたいに考えることで、全体における「社長の存在意味と目的、機能」を理解できるわけですね。

だから人間関係でも何でも、「広く浅く」よりも、「狭く深く」で認識しやすいと。

 

実際に境地開拓型の人ほど、「人の名前を覚えられない」とかあるでしょ(笑

それとか、「名前と顔が一致しない」レベルでなくて、「人の顔すら覚えられない」みたいなこともあって(笑

そういう気質の人ほど、「広い全体の関係性」よりも、「原理」を理解しやすい性質かと思います。

 

原理で理解するから、工夫ができる

だから境地開拓型の人は、例えばキャンプをするにしても、原理で理解します

道具一つを取っても、「ペグとロープは、テントを安定させ、テントを広げてより広い空間を確保するためのものだ」みたいに、目的と機能性を理解できます。

 

すると、例えばキャンプでペグがなかったとしても、いろんな工夫ができます

「ペグは、ロープを結びつけて地面に止められればいい。なら、太めの木の枝を拾って、削ってロープを結べるようにして代用してもいい」

「木の枝を拾わなくとも、地面やどこかにロープを固定できるなら、岩やブロック、その辺に生えている大きな木の幹でも、何でもよさそうだ」

「ペグがなくとも、テントの内側に柱を増やせば、テントを広げられるかも」

 

そんな風に、原理を理解できるからこそ、いろいろ代用ができるわけですね。

これが「実体価値を見抜ける」ということです。

 

安価なものも組み合わせられるタイプ

だから境地開拓型の人ほど、工夫ができるし、ブランド物と100均のものを組み合わせて、十分に目的を実現できます

それは、原理を理解できるから、「これが達成できれば、値段は安いものでいい」と分析できるからですね。

 

一方で、社会維持型ほど、ブランド物で統一せざるを得ないわけです。

それは、そういう原理を理解できないからです。

そしてだからこそ、社会では「ブランド物でそろえられる人ほど、素晴らしい」という常識が成り立っているように思います。

 

まとめ

これが分かると、工夫ができるタイプの人は、別にブランド物にこだわる必要はないと分かります。

もちろん、「値段が高い方が、長期的にはコストパフォーマンスがよくなる」ということもあるでしょう。

でも、100円でもいい物を入手できるなら、それをうまく使えるし、十分に目的を実現できます。

 

だから実体価値を見抜ける人ほど、より安価に人生を楽しめるように思います。

無理に高級品を使う必要もないし、ブランド物でそろえる必要もないと。

「安物では代用がきかないものだけ、高級品を使えばいい」みたいにできるわけですね。

 

すると、変な見栄を手放せて、最低限のお金でも、大きな「自分だけの豊かさ」を作っていけるかなと思います。

 

ということで今日は、「実体価値を見抜ける人ほど、ブランド物と100均を組み合わせて使える」というお話でした。

今日はここまで~。

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