今日は時間がないので、短めの事例紹介で。
「シンプルにする」というアプローチで、クリエイティブ関連のアイデアと考え方の実例を2つほど紹介してみましょう。
「袋のまま食べられる」冷凍チャーハン
まずは1つめのネタ。
「袋のまま食べられる」冷凍チャーハンが話題! 奇抜な商品のアイデアを生んだ“身近な行動”とは(ITMediaビジネスオンライン)
記事の内容は、「袋のまま食べられる」という冷凍食品のお話です。
この発想は、とある冷凍食品会社の社員が、自宅でスナック菓子を食べていた時に思いついたようで。
「スナック菓子って、袋のまま食べるよね。これを冷凍食品でもできないかな?」と思ったのがきっかけで、実際にやってみると売れた、みたいな。
「シンプルにする」っていう発想が好き
私はこういう「シンプルにする」っていう発想が好きだったりします。
「無駄なもの、コストや手間を省いて、手軽に集中して、味わいたいものだけを味わえるようにする」みたいなアプローチですね。
逆に、「こういう段取りをしなければならない」という、複雑で無意味なルールがあるほど、私は苦手なんですよ。
例えば古くからの儀式とか、「こういう段取りで儀式をしないといけない。まずはこの人たちが入場して、礼をして、次にこの人たちがこう行動して~」みたいなのがありますよね。
他にも、神社の「2礼2拍手1礼」とか、茶の湯、抹茶の飲み方だとか、ああいう形式的なしがらみが苦手だったり。
「形式的なもの」が苦手なタイプもいる
いわゆる「形式的なもの」が苦手なタイプですね。
私もそういうタイプで、「長くて無意味な形なんて必要なくて、心からの敬意を持って一礼ができれば、それでええやん」とか思うタイプだと(笑
いやまぁ2礼2拍手1礼とかも、きっと細かい(後付け的な)意味はあるんでしょうけどね。
でも、「長く時間をかけて礼をするほど、敬意を表せる」みたいな発想は、「本質を外しているな」と感じたりもして。
なので私は料理でも、キャンプ料理やキャンプ生活のように、「極力荷物や道具を減らして、シンプルにおいしく」というアプローチが好きだったりします。
人生も同じで、「無駄な負担はできるだけ持たずに、気楽に歩いて楽しもうよ」というのが好きで。
そういう意味でも、「袋のまま食べられる」というのは、シンプルで好きな発想ですね~。
公開から10年して急に人気になった例
で、もう1つのネタ。
味の素“シンプルすぎる”レシピ 10年前に開発したメニューがいま大人気の訳(ITMediaビジネスオンライン)
「ひき肉に片栗粉とマヨネーズを追加して、混ぜて、焼いただけ」というシンプルな料理レシピが、公開から10年して急に人気になった、という内容です。
こういうことって、結構あると思うんですよ。
つまり、「本当にいいものは、いつブレイクするか分からない」ということですね。
だから私の中では、「本当にいいものは、ほとんど売れていなくても、公開し続ける方がいい」と思ってます。
シンプルさは、ニッチになりやすい
というのも、シンプルを極めたものって、ニッチな方向性になりやすいんですよ。
それは当然で、シンプルを極めると、いろんなおいしさとか見た目を犠牲にしてしまうから、使える状況が限られがちなんですよね。
例えば上記のひき肉料理でも、普通はタマネギとか野菜、ソースも入れて、ハンバーグにする方が売れるわけです。
なので、ある程度複雑にする方が、メジャーとしては売れやすいと。
でも、時代が巡ると、そういう「シンプルにする方が望まれる」という時期が来ることもあります。
すると、そういう時期では、シンプルを極めたものだったり、ニッチなものが売れやすくなります。
だから、「本当にいいものは、ほとんど売れていなくても、公開し続ける方がいい」ということですね。
じわりじわりと売れて、あるとき急にぽんと飛躍することがよくあります。
もちろん飛躍することがない場合もありますが、その場合は本当にいいものほど、「超長期で売れる」という利点があると。
まとめ
そんな風に、「シンプルにする」というのは、ニッチな方向性になりやすいように思います。
で、そういう場合、メジャーとは違う発想になることが多くて。
こういう「シンプルで、ニッチ」というスタイルが理解できると、よりニッチを攻めるコツが分かるかもしれません。
ということで今日は、「シンプルにする」というアプローチで、クリエイティブ関連のアイデアと考え方の実例を2つほど紹介してみました。
今日はここまで~。