今日は、心配を減らす方法についてお話ししてみましょうか。
「クリエイティビティーがあれば、心配事は減る」、というお話です。
お箸を忘れた! どうしよう!?
先日、とある3児のママさんとお話をしたんですよ。
で、一番上の子(男の子)が高校生なんですが、その子は弁当を持って行ったのにお箸を忘れてしまったと(笑
それで、「ここで親がどう反応するかで、親のクリエイティビティーが分かるな~」と感じたんですよね。
「お箸がない」=「お弁当を食べられない」と思ってしまうと、クリエイティビティーがないですよね。
だって、食べようと思えば、ボールペンを2本使ったりだとかできますし、先生に言えば、職員室で弁当用の割り箸とかをもらえるでしょう。
男の子なので、最悪手を洗って手で食べればいいだけですし。
でも、クリエイティビティーがない親は、「お箸がないと食べられない」と思い込んで、わざわざ箸を届けたりしてしまうんですよ。
すると、子どもは「お箸がないと食べられない」と思い込んでしまうわけです。
こうしてクリエイティビティーが押さえつけられてしまう、ということです。
クリエイティビティーを発揮できれば、心配事は減る
これは、弁当とお箸だけの問題じゃないんですよ。
「これがないと、あの子はひどいことになる」、「これができないと、あの子は生きられない」という心配があるかもしれませんが、それは多くの場合、クリエイティビティーで解決できる、ということです。
もちろん、親でも解決できないような問題は、親が解決してあげる必要があります。
でも、親が「こうすれば、その場にあるもので解決できるな」とクリエイティビティーを発揮できれば、子どもを心配することはなくなります。
もし子どもがそれをその場で思いつかなかったとしても、「そういう時は、2本の鉛筆やボールペンで代用もできるし、お箸の形をしたものでも、スプーンの形をしたものでもいいから、清潔そうなものを見つければ、食べられる」と後で教えればいいだけです。
すると、その一回の失敗が大きな教訓、いわゆる財産になります。
その子は次から「お箸を忘れたら、食べられない」なんて思いませんし、「お箸がなくても、何とかなるさ」と悩まなくなりますよね。
すなわち、そういういろんな小さな失敗を繰り返して、「この場をどう切り抜ければいいだろう」というクリエイティビティーが育つわけです。
こうして、人生でも「こういう問題が起きた。じゃあ、今手元にあるもので、どう対処して切り抜ければいいだろう」と考える習慣が作られます。
だったらしめたもので、その子はどんな苦境に陥ったとしても、手元にあるものからすぐに復活できるようになります。
それが、その子の生きる力になるわけですね。
また、親自身もそういう生き方をすることで、子どもを心配することがなくなります。
子どもについて心配事が起きても、「こうすれば、あの子は自力で解決できる」と分かれば、気楽に生きられますよね。
もしその子が気づかなければ、後で教えればいいだけですしね。
逆に、心配し続けるほど子どもはクリエイティビティーを押さえつけられて、生きる力が弱くなる、ということです。
「これがないと生きられない」、「これがないとできない」という制限された思い込みばかりで考えて、新たな手段を考えられなくなると。
まとめ
だから、子どものクリエイティビティーを育てたい場合、親自身がクリエイティビティーを発揮すればいいでしょう。
一度弁当を食べられなかったとしても、その教訓は一生のものになります。
なので、心配事が起きたら、親自身が「この場合、どうすれば手元にあるもので解決できるだろう」と、クリエイティビティーを発揮するようにするといいでしょう。
ちなみに上記のママさんは、「お箸を忘れたって、あの子が何とかするわよ」と笑ってました。
で、その子は友人から爪楊枝を一本もらって、それでお弁当を食べたらしいです。
暖かいご飯は一本の爪楊枝では難しいですが、お弁当のご飯は固まってくっついているから、一本の爪楊枝でも十分に食べられるんですよね。
しかも、お弁当のおかずは汁気がないから、刺して食べられるものばかりだと。
それを聞いて私は、「おおー、その子はクリエイティビティーがあるなー!」と感心したり。
「お弁当」という独特の性質を考えた上で、手軽で妥当な食べ方を導き出したんですから。
きっとその子は、未来に人生で困難を得ても、身近にある「一本の爪楊枝」と同等なもので、「お箸」という高価なものの代用をできるでしょう。
それによって、やりたいことを工夫で実現できるようになるんじゃないかと思います。
そういう風に考えると、心配事も減って、自分自身も強く生きられるようになるかと思います。
ってことで、今日は「クリエイティビティーがあれば、心配事は減る」、というお話でした。
今日はここまで~。
(追記)
ちなみに私が同じ状況ならどうするかというと、2枚のプリントとセロテープを使うでしょう。
学校なら余ったプリントとテープぐらいはあるでしょう。
なら、プリントを少し角度をつけて細く丸めると強度の高い棒ができるので、テープで固定します。
で、先を丸めて、それを2本作れば、1~2分でしっかりした箸が作れると。
これも、一つのクリエイティビティーですよね。
こうやって、手元にあるものから、必要なものと同等なものを常に作り出して、満足して生きるわけですね。