今日は、生き方のお話です。

遠回りも、人生の満足度を高めてくれる、というお話をしてみましょう。

 

「失敗ばかりで大丈夫なのか?」という不安

先日こういう質問をいただいたので、ご紹介。

今までも、(中略)失敗ばかりという散々な結果にしかなりませんでした。(中略)

でも、一人で考えて試行錯誤、(中略)っていうタイプなので、それで良いのかな?と思いました。

このまま私はまだまだ試行錯誤して、勉強していけばいいのでしょうか?(中略)

これが絶対したい!とか、この人達のためにしたい!というような明確なテーマやターゲットがある訳でもないです。

ただ、自分の中の日々感じている事や、大切だなって思う感覚、心から沸き上がる自分の本心、本音を大切にして生きたいということだけは変わらないです。

 

質問の内容はというと、「今まで失敗ばかりだけど、このまま試行錯誤するのでいいのか?」ということですね。

 

いやもう、うまくいかない状態にいる人とか、この感覚がよく分かるんじゃないかと思うんですが(笑

自信を失うと、周囲の「こうすれば絶対にうまくいく!」とか「誰にでもできる!」みたいな強い言葉に心が揺れますよね。

すると、「本当にあの人の言うとおりになるかも」と感じるようになって、自分を見失って手を出してしまうけど、結局自分に合わなくて失敗して、さらに自信を失う、みたいな。

 

遠回りは悪いものではない

私には、質問者さんに対して、「何をすればうまくいく」、「こうすれば人生うまくいく」なんて言えません。

だって、本人ですら何が合うのか分からないんですから、私にはさっぱり分からないと(笑

 

それに、「自分に合うこと、熱中できること」なんて、結構時期や年代、自分の状態で変わりますからね。

「昔はゲーム制作が好きだったけど、最近は本の執筆が楽しくなった」とか、「売れるようになったら、楽しくなった」とか、「昔は熱中できていたけど、最近はつまらなくなった」みたいなことは、よくあるものです。

だから、「何をすればいいのか」という内容については、私からは何も言えないかなと。

 

ただ、私の中では、そういう遠回りもいいと思うんですよ。

つまり、「遠回りも、人生の満足度を高めてくれる」ということですね。

これが分かると、「失敗ばかりでも、それも一つの価値だった」と分かって、過去を受け入れて、自分に合うものを絞り込んでゆけるかと思います。

 

「子役で成功した役者」は、未来に苦しみやすい

普通は、「失敗ばかりの人生は、価値がないものだ」って思いますよね。

まぁこれは当然で、誰もが「短期間で、失敗なく、大成功したい」と思うものです。

でも私の中では、「失敗してフィードバックを重ねてゆく」ということが、人生に厚みを作ってくれて、人生の後半で一気に満足度になるように思います。

 

これは、「子役で成功した役者」を見ると分かります。

子役で成功した役者って、成長した後で「自分の人生、これでよかったんだろうか?」と疑って、苦しみやすいんですよ。

 

というのも、幼い頃からテレビとか映画のような俳優業しか知らないので、自分に何が合うのかを実体験できないからですね。

「本当に自分には、俳優業が合っていたんだろうか?」

「自分には、もっと合う業種があったんじゃないだろうか?」

「もっと生き生きできる生き方があったんじゃないだろうか?」、そんな風に感じてしまうわけです。

 

「自分の意思」で決めるから、自分の血肉になる

それに私の中では、「自分の意思」で決めるから、失敗も自分の糧(かて)になるように感じます。

つまり、子役として幼い頃から成功した場合、そこに「自分の意思」がないし、だからこそ成功も失敗も自分の糧にならないことが多いと。

 

その上、子役として若くして成功してしまったから、若い頃ほど離れられないんですよ。

それは当然で、子供の頃には自分の意思は尊重されませんからね。

それに、「親に言われて成功した」のであれば、なおさら「自分の判断よりも、親や周囲の判断が正しい」となって、反論できません。

 

だから、そういう「不幸にも子役で成功してしまった人」ほど、人生の後半で「自分に何が合うのか、合わないのか」とか「自分の人生、これでよかったんだろうか?」と苦しみやすいと。

それは、自分で決断したことではないし、自分の判断で失敗もできていないからで。

いや、もちろん、だからといって「若い頃は苦労をしろ」なんて言いませんが(笑

 

まとめ

だから、自分で決めてやってみたことで、失敗し続けるのは、別に悪いことではないように感じます。

それが自分の意思で判断したものであれば、「やってみたけど、合わなかった」と知ることは、十分に価値になるように思います。

それは「人生後半になって、少しずつ満足度が高まる」という、花の種をまいているようなものです。

 

重要なのは、個性が強い人ほど、「合わないものは、できるだけ遠ざけてゆくこと。合うものを、うまく組み合わせること」かなと思います。

でもまぁ、質問者さんはそれができているし、学んでいるようで、大丈夫かと思います。

 

確かに失敗の連続は苦しいものですが、失敗から学んで、自分の人生にフィードバックできる人は、やはり長期的にはうまくいくように感じます。

ある意味、人生の初期に「自分の意思で動いて、失敗を多くして学べる人」は、大器晩成型ですね。

 

なので焦らず、「未来はきっとよくなっていく」と思えると、過去を受け入れて、自分に合うものを絞り込んでゆけるかもしれません。

 

ということで今日は、遠回りも、人生の満足度を高めてくれる、というお話でした。

今日はここまで~。

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